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賢明女子学院中学校・高等学校

 
  〝Be Leaders〟で世界の諸問題解決に
積極的に関わり他者に尽くす女性を育てる
 カトリック精神に基づいた人間教育を行い、社会に貢献する女性を育てる賢明女子学院中学校・高等学校。生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来、誰かの道をやさしく照らす「燈台の光」となれるよう魂の教育を実践。2019年4月から、新プログラム〝Be Leaders〟がスタート。国際目標であるSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)が掲げる17の目標をテーマに、積極的に行動できる女性を育成。就任4年目を迎える松浦明生校長は、「これまで進めてきた改革の枠組みはほぼ完成。これを定着させ、よりよく展開していきたい」と語る。

校 長: 松浦 明生
住 所: 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地
電 話: 079-223-8456
交 通: JR「姫路」駅・山陽電鉄「山陽姫路」駅
下車北へ徒歩約15分
JR播但線「京口」駅下車西へ徒歩約10分
神姫バス「郵便局前」下車すぐ
生徒数: 313名(中学校)
365名(高等学校)
ホームページ: https://www.himejikenmei.ac.jp/

 

Be Leaders を通して
燈台の光となる人間に

 賢明女子学院中学校・高等学校は1951年、マリー・リヴィエによって創立された聖母奉献修道会を母体とする伝統ある女子校。世界遺産・姫路城の中堀の内側に位置し、姫路城公園の緑豊かな自然と美術館などの文化施設に恵まれている。

 70年の伝統の中で、他の人を思いやることのできる〝The Bestな人間〟を育ててきた同校松浦明生校長は、「賢明生はとても素直で、吸収力があります。2年前に立ち上げたリヴィエプロジェクトを通して幅広い知識を身につけてきました。それらを人のために、社会のためにどう生かしていくかを考えるのが新プログラム〝Be Leaders〟です」と新プログラムを紹介。〝リヴィエプロジェクト〟の延長が〝BeLeaders〟で、そのために取り組むのが〝SDGs?。「マリー・リヴィエの教えに基づき、燈台の光となって、他者のために尽くす人間になってほしいですね」と話す。

世界が抱える問題を知り
自分にできることで貢献する

 プログラム〝Be Leaders〟の具体的な流れを、藤岡佐和子教頭が説明。「〝Be Leaders〟が目指すのは、現代社会が抱える諸問題に広く目を向け積極的に学び、問題解決のためにどのような関わりが可能かを考え、行動すること。そこで、2030年に向けて世界が合意した持続可能な17項目の開発目標〝SDGs〟(Sustainable DevelopmentGoals)に取り組んでいます」

 まず、1学期にはSDGsの活動や、世界で起きている問題を知る。2学期には、問題を解決するための自分の考えを広く発信するなど行動に移す。3学期には解決するために具体的な計画を立案し実施するという流れ。中学生・高校生合計30人の希望者が参加し、5つのグループに分かれて〝SDGs〟から自分たちで選んだテーマを探求している。

 「〝ジェンダー平等を実現しよう〟〝エネルギーをみんなにそしてクリーンに〟など、難しいテーマを選択していますが、探求学習は生徒が主体。そのためにそれぞれの段階に応じてJICA関西訪問や弁論大会などの機会を用意。5月にはUNICEF職員としての経験が長い、関西学院大学の久木田純先生の講演会を実施しました」

 現在、中間発表を終えた生徒たちは、自分たちが探求する問題を全校生にも知ってもらおうと、校内で関連映画を上映するなど〝見える化〟を提案。松浦校長は、「リーダーを育てることは大切だけど、誰でもリーダーに向いているわけではありません。自分にできることを考えて、仲間と一緒に、問題解決に関わろうとする協働の精神を育てていきたいですね」と話す。

リヴィエプロジェクト進行
70周年のさらにその先へ

 2年前にスタートした〝リヴィエプロジェクト〟も着々と進行中。「クロススタディ」では、理系や文系の枠、コースやクラスの枠を越え、1年間に6つのテーマを学習。高まる理系への進学希望に応えて「理数教育を強化」。中庭に面した明るい空間に3つの理科の実験実習教室も完成。「ICT教育」では、生徒一人ひとりが自分専用のタブレットを持ち、学習はより実践的に、情報共有や連絡ツールとしても活用。

 さらに、「卒業生VISIT」では、各方面で活躍する卒業生を招き、自分たちのキャリアに基づく授業を実施。7月には第1回「卒業生VISIT」が実施された(別項)。

 開学以来、70年続く賢明の伝統の奉仕活動では児童福祉施設や高齢者施設を訪問。DeARプロジェクトでは、毎月1回昼食を粗食にし、節約したお金でフィリピンの子どもたちを支援、〝思いやる力〟を育てる。また、学院祭は生徒主導で〝創る力〟を育成。

 いよいよ2021年は創立70周年。「新しい取り組みとしていろいろなことを始めましたが、それを定着させて実のあるものにしていくことが大切」と話す松浦校長。伝統ある女子校は、進化し続けていることを感じた。

第1回実施 「卒業生VISIT」
母校への思いを込めて〝妹〟たちに
深い知識と熱いメッセージ33回生・内橋恵さんが登壇

 今年から始まった取り組み「卒業生VISIT」の第1回が行われた。高2生全員を前に行った授業を見学した。

 登壇したのは、33回生の内橋恵さん。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、日本神経救急医学会ISLS認定インストラクターとして、看護師の指導やセミナーの講師、執筆などで活躍している。テーマは、「脳から考える自己肯定感」。開始早々から、「今日の内容を明日、どれだけ覚えていられると思いますか?」など、生徒に刺激的な質問を投げかける。途中で、プレゼントと称して内橋さん自身の在学時代の写真を見せると、生徒たちは、自分も知る先生の若かりし姿に大盛り上がり。

 脳の仕組みについて映像を見せながら説明する一方で、自分が高2のころ進路で悩んでいた話も組み入れる。自己肯定感が低かった自分は、担任の先生が自分のことを認めてくれていたことがうれしかったと話す。「自己肯定感を上げるには、学校生活、居場所、対人関係などが必要。他人が自分をほめてくれるなら、それを信じてみるのもいい。自分の脳をだますことは自己肯定感の第一歩」など、脳や自己肯定感について話しながら、人生の先輩として悩める年ごろの少女たちにアドバイス。

 グループワークなどを取り入れた授業はテンポよく進み、集中している生徒たちにとっては授業が短く感じられた様子。まとめでは、〝賢明の妹たち〟に「人生にあきらめるタイミングはない」と熱いメッセージを残して授業は終了した。

 授業後、「自分の専門である脳についてはエビデンスを示し、難しくなり過ぎないように、医療系に進む人はもちろん、そうでない人にも興味を持ってもらえるように話しました」と内橋さん。さらに、「自分がそうであったように、進路で悩む高2生に気持ちが伝わればいいなと思っています」。

 また、第1回「卒業生VISIT」を終えて、「テーマも適切で、内橋さんの母校への強い思い入れが生徒たちに通じ、共感できた部分が多かったように思います。とても良い授業でした」と松浦校長も満足そうだった。

 賢明女子学院33回生・内橋恵さん。

 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、NST専門療法士、日本救急医学会ICLS・BLS認定インストラクター、日本神経救急医学会ISLS認定インストラクター。
現在は、甲南女子大学 看護学研究科 老年看護学 博士前期課程に在籍、高齢者の低栄養の研究を深める一方、コンサルタントナースとして活動

 
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