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洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校

 
  仏教に基づく心の教育により育まれる生活習慣が
全国屈指の高い進学率につながる
 学校法人真言宗洛南学園の源流をたどると、今から1200年の昔、真の国際人であり優れた教育者でもあった弘法大師空海による、日本史上初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」創設に行き着く。さまざまな歴史的変遷を経て1962年、「洛南高等学校」に校名変更し、1985年には同附属中学校を開校。中高一貫校となり、2006年には男女共学化を実現した。京大の進学率では全国有数の実績を誇り、東大を初めとする難関大学、医学部への高い現役進学率と全国に名を馳せるクラブ活動を誇る。根幹にある建学の精神と独自のパラダイムについてお聞きした。

校 長: 北川 辰雄(高等学校)
堀 俊彦(中学校)
住 所: 〒601-8478京都市南区壬生通八条下る東寺町559番地
電 話: 075-672-2661(中学校)
075-681-6511(高等学校)
交 通: JR「京都駅」八条口から徒歩13分
近鉄「東寺駅」から徒歩10分
四条大宮から市バス18・71・207系統で
「東寺東門前」下車徒歩3分
生徒数: 816名(中学校)
1,329名(高等学校)
ホームページ: http://www.rakunan-h.ed.jp/

 

自分の内面に意識を向け、自身と向きあう
洛南ならではの行事「御影供」

 弘法大師ゆかりの寺、世界遺産でも有名な東寺(教王護国寺)の境内に洛南高等学校・同附属中学校はある。弘法大師がご入定された日(一般にいう月命日)の21日に、「御影供(みえく)」と呼ばれる行事が行われることでも有名だ。

 御影供とは、御仏様に供養をささげ、仏様の教えに触れ、自らの生き方を自省する機会を得るための行事。全校生徒と教職員とが心一つに集い、生徒も教員も日常生活から離れ、自己の根源に思いを馳せるのである。荘厳な雰囲気の中、全校生が手を合わせ御供えの儀式を経て、学校長の講話を聞いたのち、吹奏楽部による演奏が催され、その後、教室に戻り作文を書く。一つひとつの行為により心が浄化され、新たな気づきにつながるのである。

 この日は通常の授業やクラブ活動が一切なく、お昼には下校する。教室から講堂へ移動する際に、生徒は無言のままだ。一切無言にすることで、自分の内面に意識を向け、自分と向き合う厳かな時間が流れる。

 「御影供は洛南で一番大切な行事」と言われるゆえんである。

 御影供だけではない。同校には、四季折々の美しさを感じられる正門までの通学路、正門から教室へと生徒を迎え入れる広々としたアプローチとエントランス、校内のそこかしこにある弘法大師由縁の像、校訓碑など、日々の生活の中に心を豊かにするものがさりげなく存在していることに気づかされる。仏教に基づく同校の心の教育は、挨拶や清掃活動、勉学、クラブ活動など、学校生活のあらゆるシーンの底辺に息づいているのだ。

洛南での生活習慣が
高いレベルでの学習習慣へと結実

北川 辰雄 高等学校校長

 大学進学実績では、常に上位の座を占める常連校であるが、決して大学進学実績だけを追いかけるエリート教育ではない。同校が何よりも大切にしているのは、「生活即学習、学習即生活」。学ぶことが自然に生活の一部になる指導を心がけている。

 「本校では、生活習慣の確立を第一にしています。大学受験に必要な学力は、学校の学習で十分対応できます。生活習慣を崩さず、高校生活の早い段階で学習習慣を身につければ、おのずと大学進学への道が見えてきます。生活習慣やメンタル面も含めて、自己管理ができている生徒は、目標とする進学も達成することができるのです」と校長の北川辰雄先生は話す。

 弘法大師は、建学の趣意書といえる文章の中で『物の興廃は必ず人に由る人の昇沈は定めて道にあり』と述べている。『世の中が栄えるのも衰退するのも、その社会の人々のあり方にかかっている、人としてのあり方は道によって決まるものである』という意味だ。本校では、それを、仏教でいう三宝(仏・法・僧)に帰依することにちなんで定められた「自己を尊重せよ」「真理を探求せよ」「社会に献身せよ」という校訓を定め、それをさらに【心】仏教の教えを日々に生かす【学】自ら学ぶ習慣を身につける【身】身をもって、団結や公正さを学ぶという3つの柱とし、それぞれの教育段階にふさわしい形で具現化し生きる力を育んでいる。

 「私自身、洛南で学んだ卒業生です。現職に就いた年数を含めると、洛南における私自身の歴史は47年。私自身がそうであったように、校訓の意味は生徒たちが社会に出て40代、50代になったときに初めてわかってくることも多いのではないかと思います。OB・OGたちには常に〝校訓に生きよ?と語り続けてきました」と北川校長先生。

 同校の学びは知識の詰め込みや点数主義に偏った一過性の学びとは一線を画し、知を探求する一生続く学びなのである。

多価値化する現代において
多様な学力観を内包する空と海のコース

 学習プログラムにおいても、弘法大師の教えの根底にある自己創造の思いを基盤に、若き日の弘法大師がたどり着いた悟りの境地『わが心空のごとく、わが心海のごとく』をキーワードにした唯一無二のコース編成に特徴がある。

 それは各々を尊重し互いに研鑽に励む中で知の高みを追求する〔空パラダイム〕と、多様な自己実現のあり方を認め合い、広い心で自らの生きる力となす〔海パラダイム〕だ。〔空パラダイム〕は、同校附属中学校からの内部進学生とともに形成する、高校課程履修内容の早期完成とハイレベル演習を実現。最難関大学・学部へチャレンジするコースである。〔海パラダイム〕では、通常のカリキュラムにもまして、さらに教科学習を究めようとする生徒と課外の活動で自己実現を図ろうとする生徒とが、それぞれの立場を認め合う中で、多様な価値観を育んでいき、その上で志望と適性に応じたチャレンジを可能にするコースである。

 「めまぐるしく変化する時代において必要とされる力、それはどんな時代・環境においても、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力といった『普遍的な生きる力』です。本校の学びの原点は、その普遍的な力を培うこと。しなやかな柔軟性と軸がぶれない強さがあるため、いついかなる変化の波をも乗り越えられるのです」と渉外部長の亀村俊実先生は話す。

 「弘法大師の掲げられたお志をビジョンとし、東大、京大への進学校といえば洛南という世評にも応えつつ、空と海の学習のパラダイムによる新しい教育という価値の創造を目指していきます」と北川校長先生は語る。

 
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