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中学・高校受験:学びネット

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滝川第二中学校・高等学校

 
  独自の学習カリキュラムで確実に学力を伸ばす
多彩な課外活動による全人教育を実践
 昨年、創立100周年を迎えた学校法人・瀧川学園。その一翼を担うのが、滝川第二中学校・高等学校である。1984年創立の比較的新しい学校だが、「至誠一貫」「質実剛健」「雄大寛厚」を校訓とし、全人教育を実践している。全国レベルの強豪クラブが多く、サッカーや野球、陸上競技などでその名を馳せている。近年は進学面でも頭角を現しており、この春は国公立大や難関私大への合格者数を伸ばした。国立大の医学部医学科へ進学した生徒も複数いる。コースの改編や特色あるカリキュラムによって生徒の希望する進路をサポートしている。

校 長: 瀧川 好庸
住 所: 〒651-2276神戸市西区春日台6丁目23番
電 話: 078-961-2381(代)
交 通: 神戸市営バス「西体育館前」下車徒歩6分、
神姫バス「平野小学校前」下車徒歩 8分、
JR「西明石駅」、JR・山陽電車「明石駅」より
登校時直通バスあり
生徒数: 中学校330名
高等学校897名
ホームページ: https://takigawa2.ed.jp/

 

この春、プログレ1期生が卒業
数理探究型の授業で実力をつける

 中学校は2013年にコース制を新設。改編を経て、現在は難関国公立大を目指す「プログレッシブ特進一貫コース(プログレ)」と、国公立大学・難関私大を目指す「特進一貫コース」の2コースがある。この春、プログレの1期生が卒業し、進学実績に注目が集まった。

 「プログレの1期生は、がんばってくれました。コースを改編し、より勉強しやすい環境を整えたことが奏功したと思います。勉強に加えて様々な活動を体験できるのが、本校の魅力です。活動を通して、人徳を培ってほしいと考えています」と話してくれたのは、瀧川好庸校長。

 プログレを含め、今春は国公立大に62名が合格した。神戸大、広島大、大阪市立大などの医学部医学科に5名、関関同立に91名が合格している。この成果を生み出したのが、独自のカリキュラムである。

 両コースとも数国は週6時間、英語は週7時間を配置。数国は週に一度100分授業を行い、学習内容を定着させている。中2からは早朝講座と放課後講座も開講している。

 プログレは「数理探求系」と銘打っており、英数国3教科を重点的に学ぶ。中3からは理科3科目を必修とし、文系志望者でも数理重視のカリキュラムになっている。さらにグローバル教育と体験型実践学習を組み合わせたプログラムも導入。その一つ「プログレワンデー研修」は、理系的なアプローチを経て進路を考える活動だ。中2修了時には2泊3日の「プログレ研修」を行い、視野を広げている。

 特進一貫は、英数は習熟度別編成により、生徒の進度に合わせた授業を展開している。

 課外活動も活発である。毎週水曜の午後は「スペシャル・ウェンズデイ」と称して、様々な体験学習を行っている。

 「月火と勉強に取り組み、水曜にリフレッシュ。木金にがんばるための活動です。内容は担当教員が考えますが、赤ちゃん先生(命の教育)、華道教室、実践英会話、ボランティアなど多彩な活動を行っています。社会を取り巻く様々な事象に興味を持つことで、職業観を養っています」

 「進路探求プログラム」では、日本経済新聞の『私の履歴書』を題材にチームで人物ドキュメンタリー作品を制作。夢を実現させた人物の足跡を追いかけることで、進路探求への視点を育成。さらに自身を題材にした「過去編」と、将来を想定する「未来編」、2編の履歴書も執筆する。クラスでディスカッションを行い、将来を展望することで進路意識の基盤を築いている。

 企業から出された課題を解決する「企業探求プログラム」にも取り組んでいる。複数の企業が参加しており、生徒は希望先を選んで企業に赴き、仕事を体験したり取材活動を行った上で、成果をプレゼンテーションする。

 「校内で予選を行い、優秀なチームは企業探究活動の全国大会に参加をします。生徒は懸命にがんばっていますよ」

世界各国での多彩な研修
国際教育にも力を注いでいる

瀧川好庸 校長

 高校は、難関国公立大を目指す「スーパーフロンティアコース(SF)」と志望大学に応じて学べる「クリエイティブフロンティアコース(CF)」、そして、スポーツや芸術活動に特化した「Cコース」がある。

 SFコースでは校内予備校「フロンティアゼミナール」を開講。大手予備校から講師を招き、週3日、放課後90分の講座を実施している。CFコースは、2年次から志望大学に合わせて、国公立5教科型か私立3教科型を選択する。

 両コースとも英語強化プログラムを導入しており、大学入試での採用が増えている「TEAP試験」に対応できる内容だ。また、準1級の合格を目標とする英検講座も開講。1年の夏期休暇には学習合宿も行っている。

 研修旅行の多さも滝川第二の特徴の一つ。中1では山の研修(スキー研修)、中2は海の研修(カヌーやヨットなど海洋宿泊研修)。中3の秋には世界の研修(海外語学研修)も行っている。

 「例年ニュージーランドに滞在して、現地の学校で授業を受け、生徒と交流しています。現地での生徒の評判がよく、校長先生が来日した際、わざわざ挨拶に来られたほどです」

 高2になると、コースごとに海外で研修を行う。中高一貫コースは、アメリカの大学を訪問し、シリコンバレーにある世界的な著名企業を訪問。SFとCFコースは、オーストラリアへ。Cコースはシンガポールで研修を行っている。

全国レベルの強豪クラブ
海外で活躍する生徒も

高校のCコースは、同校が定める重点部活動(野球、サッカー、卓球、剣道、陸上競技、ゴルフ、吹奏楽)の所属生を対象としたコースである。この7つは全国レベルの強豪クラブとして知られており、毎年のように全国大会に出場している。また、今年3月、学園100周年記念事業として、人工芝グラウンドと全天候型陸上競技トラックも完成した。

 「サッカー日本代表として活躍している岡崎慎司選手は、本校の出身です。忙しい中、よく来校してくれます。同級生のOBたちにもサッカー部を指導してもらっています。ゴルフ部も強豪です。本校はとりわけ女子が強く、ナショナルチームに選抜され海外に遠征する選手もいます」

 吹奏学部も世界的に知られている。今年6月には、イタリアの「ジュリアノーバ国際音楽祭」に90名全員で参加し、イタリア大統領杯などの数々の賞を受賞した。これは主催者側からの招待だという。

 ユニークなのは「キャンパスナビゲーター」という活動だ。

 「現在、中高合わせて100名近く活動をしています。オープンキャンパスに来られた方を案内したり、学校紹介のプレゼンテーションなどを行っています。自主的な取り組みですが、どの生徒も楽しんでいますよ。入学者のアンケートを見ますと、キャンパスナビゲーターに憧れて本校を志望したという声が多く、うれしく感じています」

 多彩な活動を通して人間力を育成し、全人教育を実践している滝川第二。新たな100年に向かって始動している。

 
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