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花園中学高等学校

 
  創立150周年に向け
バックグラウンドである『禅』を再評価
 2022年に創立150周年を迎える花園中学高等学校。隣接する禅寺、臨済宗妙心寺の宗門校である。建学以来、禅の精神を根幹に据え教育活動を行っている。21世紀のグローバル社会を生き抜く力、教育スキルとしてのZENに焦点を当て、同校は3年前、2つの中高一貫コースを開設。一期生は自己研鑽スキルを磨く課程のなか、高校1年生に進学した。世界の最先端をいく企業に協力を得て、創造性豊かな教育活動を行っているのも特筆すべきことである。今春、校長に就任した溜剛氏と副校長の中村広記氏に、学校の展望、禅の魅力などについて伺った。

校 長: 溜 剛
住 所: 〒616-8034京都府京都市右京区花園木辻北町1番地
電 話: 075-463-5221
交 通: JR嵯峨野線「花園」駅より徒歩7分
京都市バス・京都バス「木辻南町」より徒歩2分
京都市バス「西ノ京円町」より徒歩10分
阪急京都線「西院」駅よりスクールバス運行
生徒数: 201名(中学校)
991名(高等学校)
ホームページ: http://www.kyoto-hanazono-h.ed.jp

 

禅を教育の中枢に
真のグローバル人材を育成

 開学147周年を迎えた花園中学高等学校。150周年を迎える2022年には新校舎が竣工し、ICT教育が一層進化を遂げるような教育施設が導入される予定だ。グローバル人材を育成する2コースが開設され4年目を迎え、一期生は高校1年生に進学。今までは高校受験を機に外部進学する生徒も少なくなかったが、今年はトップ層を始めほとんどの生徒が同校に残ったという。「スーパーグローバルZENコース」(SGZコース)は7・0倍、「ディスカバリーコース」は4・5倍と本年度の競争率も好調に推移している。

 今春、前校長の福田篤氏は参与として学園の運営に関わり、校長に溜剛氏を迎えるという、新体制でスタートを切った。150周年を目前にし、溜校長に学園の展望を聞いた。

 「まず、150年という長きにわたり学校運営がなされてきたのは、その教育観や教育活動の実績が時代にマッチし、社会に受け入れられてきたからこそだと思います。今ここで学校が考えなくてはいけないことは、『禅』の持つ無限の力をいかに教育に活かしていくのか、本校の教育の原点を見つめ直し、次の150年に繋げていくことだろうと思っています」。教育の先進的な取り組みを実践してきた同校が、今、まさに国が総力を上げて行っている教育改革の主旨「予測不可能な課題にも果敢にチャレンジして考え、仲間をつくって行動し、社会に貢献できる人材を育成する」を認識し、「禅」の考えに基づいて真のグローバル人材を輩出する責務を感じていると話す。

21世紀型スキルを養い
理想の未来へと導くコース編成

溜 剛 校長

 中高一貫教育の同校は、海外大学に進み活躍の舞台を世界に求める「SGZ」と国内難関大学に進み未来を創造する「ディスカバリー」の2コース制を敷いている。しかし、両コースとも大学進学に焦点を当てるのではない。中学校入学から10年(大卒)後の人生において、自分の得意分野でそれぞれが活躍できる資質を磨き上げ、社会に必要とされる人材になるという目標を掲げている。成長過程ではあるが、高校までの6年間で自己研鑽のメソッドを体感できるようにカリキュラムが構成されている。

 SGZコースの特長は、早朝坐禅や禅寺研修で行われる独自の禅教育と、海外大学進学に的を絞った圧倒的な量の英語教育にある。今春、本コースにTOEFL・IELTS講座がスタートした。TOEFLはアメリカの大学教育を反映した試験であるのに対して、IELTSはイギリス型の大学教育を反映した試験である。専門教育を受けた教員が世界に向け必要な英語のスキルをレクチャーしている。

 ディスカバリーコースでは探究型の「ディスカバリープログラム」により知的好奇心を高め、将来の自分をデザインする学習を行っている。中3では「創造性を強く出した探究活動」をよりリアルに進め、企業が抱えている問題の解決策や、未来に必要な発想・アイデアを提案していく。世界の最先端をいく企業・機構から直接ミッションを与えてもらうことで、生徒の目の輝きも一段と増す。

 2 0 1 9 年度のミッションは、「Tour Creator を用いた学校・地域文化発信」(Google for Education)、「月面基地開発」(JAXA)、「MRの 利活用がもたらす未来の生活」(K.Tea'sLab)、「AIを用いたソフトバンクの10年後の事業」(SoftBank)、「地域課題を解決し、住民の暮らしを豊かにするサービスを創出しよう!」(FUJITSU)などである。

 また、昨年9月より、立体視ディスプレイ zSpace(ジースペース)を本格的に中学校で導入し、ネイティブ教員が英語で教えるイマ―ジョン教育で真価を発揮している。例えば、心臓がどのような臓器なのか、回転させたり解剖したり興味をかきたてられながら自由に操作し、深い学びに繋げていく。小中高では日本初の教育利用となる。

 高校生が全員参加で臨む放課後特別講座もスタートした。京都大学や海外大学が提供する「オンライン教育コンテンツ」を利用し、大学・大学院レベルの探究活動が体感できる革新的な取り組みである。

自己研鑽のメソッドを体感し
人間性・主体性を磨く

中村 広記 副校長

 国際水準のグローバル教育、最先端のICT環境を実現している同校が最も重視するのは、やはり、教育スキルとしてZENを最大限に活かすという原点を見つめ直し、発想すること。それは、枯れることのない泉のように湧き出る禅の教えが根底にあるからだ。

 SGZ開発担当者である中村広記副校長は、禅の魅力についてこう語る。

 「禅の修行体験で基本となるのは坐禅です。坐禅を組み、精神を集中させる力を身につけます。そして、自己を見つめることで他者との関係性に気づけることも多くあります。また、生徒は坐禅だけでなく、食事・掃除・入浴・就寝、生活のあらゆるシーンを修行体験し、すべてに無駄がない合理的な所作に触れ、洗練された禅のこころを体感します。人間性・主体性を磨くという教育の課題にたいして、生徒自ら応える力を養うことができるのが禅の魅力ではないでしょうか」

 日本人としての誇りを発信しながら、異なる文化的背景を持つ人々の考え方も理解し、多様性を受容する、このようなグローバルスキルの育成をさらに前進させる活動が現在も次々と企画されている。NIC International Collegein Japan によるグローバルセミナーや在校生との交流会、海外大学のアドミッション・オフィサー(学生採用の専門職員)を招いてのガイダンス等である。

 最後に溜校長から受験生に向けメッセージをもらった。

 「この学校に入ることはとてもラッキーなことです。次の社会をバーチャルで見ることができます。次の時代をクリエイトする企業の方々からお話を伺い、実際に自分の学校生活をつくりあげていくことができます。禅の修行体験を通じて、先を見通すことはもちろん、哲学すらも身につけることができると思います。世界には坐禅を習慣にする時代の寵児は多くいますが、議論に行き詰ったら、『まず、坐りましょう』と提案する生徒が出てくれば頼もしいですね(笑)」

 
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