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中学・高校受験:学びネット

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立命館守山中学校・高等学校

 
  2030年に向け、未来を見据えた長期ビジョンの教育計画を策定
開校から13年の成果を踏まえ、セカンドステージが進行中
 前回の掲載(2018年7月号)から半年あまり。新キャッチフレーズ「君が世界の当事者になる」 を掲げ、多彩な取り組みを進めている立命館守山中学校・高等学校を、再び訪れた。今回は、前 回伺った進行中の教育改革の全体像をより掘り下げ、「グローバルサイエンスリーダー」の生徒 像や「中高大院」のシームレスな一貫教育、新設の「グローバルコース」についてなど、寺田佳 司校長にお話を伺った。教職員、生徒が一体となった、活気あふれる同校の現在をご紹介する。

校 長: 寺田 佳司
住 所: 〒524-8577
滋賀県守山市三宅町250番地
電 話: 077-582-8000
交 通: JR「守山」駅から近江鉄道バス
「立命館守山中学・高校前」下車
徒歩すぐ
生徒数: 471名(中学校)
939名(高等学校)
ホームページ: http://www.ritsumei.ac.jp/mrc/

 

これからの生徒像を考え生み出された
「グローバルサイエンスリーダー」

 文科省が平成2 7年に公表した「論点 整理」中の、「2030年の社会と子 どもたちの未来」については、様々な 議論がある。寺田校長は、「2030 年の社会は、私たちが想像できないく らい大きく変化していると思います。 その未来を見据えて、これからの教育 はどうあるべきか、生徒たちが社会に 巣立つときどのような力を身につけて おくべきかを考えて生み出したのが、 『グローバルサイエンスリーダー』で す」と述べた。

 新キャッチフレーズ「君が世界の当 事者となる」には、「何のため、誰の ために学ぶのかを常に問いかけ、高い 志を持って未来を切り拓き,世界の 人々や社会に貢献する人になれ」とい う、強いメッセージが込められている。

 「『グローバルサイエンスリーダー』 が獲得すべきは、4つの力です。 1.自分の領域にとどまらず、将来学 び続ける挑戦心(beyond borders)。2. 豊かな教養と科学的思考力を持ち、自 ら課題を設定し解決できる力 (Scientific thinking)。3.異なる文化 を尊重し、国際的課題に対して公正で 建設的な議論や協働活動ができる力 (Global competency)。4.他者や未来 社会への思いやりをもち、新しい価値 創造のために貢献できる力(Creating a future)。これが「本校が理想とする 生徒のあるべき姿のイメージです」と 力強く語った。

附属校のメリットを活かし
シームレスな「中高大院」一貫教育を実現

 次に寺田校長は、三期目となったス ーパーサイエンスハイスクール(SS H)の研究開発課題である「『中高大 院一貫』による校種・教科横断型のシ ームレスな教育」について語った。

 「そもそも学びというものは、中学 や高校の限られた期間で完結するもの ではありません。校種や教科の枠を超 えて常に次の学びへリンクし、広がり、 深まっていくのが本来のありかただと 思います。本校は今、立命館附属校の メリットを最大限に生かし、『中・高』 と『大・院』が連携した新たな科学探 究ストリーム作りを進めています。最 大の特徴は、中学から大学・大学院ま でシームレスにつなぐ教育を展開、発 展させていくことです」

 同校では、既に教科横断型科目とな る「Thinking Design」を開講、生徒 の評判も良いという。また、立命館大 学びわこ・くさつキャンパス内にある 専用校舎を拠点に、大学生や院生と一 緒に研究・実験活動も行っている。

 しかし、「何か新しい学びをやれば、 生徒にこれからの時代が求める力がつ くのかというと、そうではないと思 う」と寺田校長は言う。同中学校では、 徹底した反復練習を通して基礎の学力 やスキルを身につけさせ、中学3年か ら高校にかけて、教科横断型の学びや 探究型の深める学びへとつなげていく。 「しっかりとした基礎・基本の上に、 高校や大学の学びが展開する」と力説 する。

英語学習と共に、日本語運用能力にこだわった
新設のグローバルコース

寺田 佳司 校長

 次年度から設置するグローバルコー スについても、独自の教育理念がある。 「私たちが考えるグローバルコースの 教育とは、単に英語の運用能力を伸ば し育てることではありません。まず、 母語である日本語にこだわり、高い日 本語運用能力を身につけることを重視 します。頭の中の考えを論理的に組み 立て、言語化できる力を養う。そして、 それらを自由に使いこなして発信する ことで英語運用能力も伸ばしていく。 つまり、英語をコミュニケーションツ ールと捉え、日本語の語彙や読解力、 表現・説明力もしっかりと強化する。 これが他のグローバルコースと大きく 異なる点です」と寺田校長は語る。

 そのうえで、生徒の興味関心を高め ながら、視野を広げ、経験を積ませる 仕掛けを中学段階から数多く設定する のだという。同校の研修プログラムは 多彩だ。中学校では留学生交流や英語 キャンプ、3週間のニュージーランド 研修、高校では短期・長期の留学や語 学研修、世界8カ国に分かれての課題 解決型研修がある。また、中学や高校 のギャップターム(各3学年の1月〜 3月)に実施する「海外トップ校(大 学)派遣プログラム」は、附属校のメ リットを生かした取り組みとして注目 を集めている。

 高校卒業後は大学の国際プログラム へと接続させることが可能だ。現在、 立命館大学はSGU(スーパーグロー バル大学)に認定されており、アジア 太平洋大学や国際関係学部での英語開 講専攻グローバルスタディーズ、アメ リカン大学とのジョイントディグリー、 オーストラリア国立大学とのデュアル ディグリープログラム(2019年4 月設置)などのプログラムが用意され ている。「このようにシームレスな学 びを通して生徒を育て、大学卒業後は 海外の企業や地域で活躍する人材を育 てたい。壮大ですが、先まで考えた教 育システムを確立することが本校の目 標です」と寺田校長は抱負を語る。

一歩先を行くICT教育や、
ビジネスプラン・コンテストの開催
ラーニング・コモンズスペース作り
で学内を活性化

 同校は、2014年にiPadを1 人1台導入したICTの先進校だ。そ の利用は校内だけに留まらず、また学 習法も進化している。

 「例えば家庭学習や課題は、全部 iPad上で配信しています。生徒は 自宅で見ながら学習するのですが、わ からないことがあればSNSを介して いつでも友人や教員と相談ができるよ うになっています。互いの進捗状況を 確認しながら学習できるので、適度な 刺激にもなり、家庭学習の時間や模擬 テスト偏差値のアップにもつながって います。本校が次に目指すのは、家庭 でインプット、学校でアウトプットす る完全な反転学習スタイルの確立です。 タブレットのメリットとデメリットを 理解しながら効果的な活用を進めれば、 きっと実現すると考えています」

 最後に、同校の生き生きした生徒た ちの姿を、ご紹介しよう。一つは、 「ビジネスプラン・コンテスト」だ。

 これは、生徒が自分たちで地域の現 状や課題を分析して、活性化につなが る新企画などのアイデアを競うコンテ ストだ。しかし、単なるアイデアでは なく、スケジュールや予算、提携先と の交渉まで含めた本格的な企画書を生 徒自身が作成し、いつでも実現可能な ものにしていることだ。中には「守山 商工会議所がバックアップして、実現 しようとお約束いただいたものもあり ました」という大人顔負けの内容だ。

 また、生徒の主体的、創造的な学び を支援する「ラーニング・コモンズス ペース」作りもユニークだ。

 「大学の建築都市デザイン学科の学 生や先生を講師に、生徒も入って一緒 にディスカッションしながら、学校内 にラーニング・コモンズスペースを作 るという企画です。床を張ったり、壁 の造作も一緒にやろうということで、 今、生徒を募集しています。これがす ごい人気なんですよ」と寺田校長は笑 顔で語った。

 『自由と清新』の建学精神を受け継 ぎ、新しい時代の教育に果敢に挑戦す る立命館守山にこれからも注目したい。

 
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