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中学・高校受験:学びネット

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洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校

 
  仏教に基づく「心の教育」が育む
自ら学ぶ喜び、向上する楽しさ。
五重塔で有名な世界遺産・東寺(教王護国寺)。この東寺に隣接 する洛南高等学校・同附属中学校の源流は、今からおよそ1200年 の昔、弘法大師が日本史上初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいし ゅちいん)」創立にまでさかのぼる。綜藝種智院とは「衆芸(しゅ げい)を兼ね綜(す)べし学校」、総合的に学問を教える学校とい う意味だという。四季折々の美しさが感じられる通学路から正門へ の道のりには、はるか遠い昔に教育の門戸が開かれた歴史の重み と、未来へ続く伝統が息づいている。

校 長: 川田 信一(高等学校)
岩﨑 順一(中学校)
住 所: 〒601-8478 京都市南区壬生通八条下る東寺町559番地
電 話: 075-672-2661(中学校)
075-681-6511(高等学校)
交 通: JR「京都駅」八条口から徒歩13分
近鉄「東寺駅」から徒歩10分
四条大宮から市バス18・71・207系統で
「東寺東門前」下車徒歩3分
生徒数: 778名(中学校)
1,341名(高等学校)
ホームページ: http://www.rakunan-h.ed.jp/

 

雑事は仏事日々の学校生活の根底にある心の教育

 学校法人真言宗洛南学園は、人間教 育を旨とする弘法大使の建学の精神に のっとり、さまざまな歴史の変遷を経 て1962年に「洛南高等学校」に校 名変更、1985年には同附属中学校 が開校され、中高一貫教育となった。 2006年には男女共学、2014年 に附属小学校創設へと続き、1 2年一貫 教育体制として結実。進学校として圧 倒的な実績を誇り現在に至っている。

 しかし「目指すのは大学進学実績だ けを追いかけるエリート教育ではあり ません」と川田真一学園長・高等学校 校長は言う。「合掌、あいさつ、掃除。 この3つができることが人としての基 本です」と続ける。

 仏教に基づく学園の教育は学校生活 のあらゆるシーンに根付いている。日 常の中にこそ、毎日の生活を人間らし く節度あるものにする自分を磨く教え があるからだ。

 学園では毎月弘法大使の命日にあた る2 1日に、御仏様に供養をささげ、仏 教の教えに触れ、自らの生き方を自省 する機会を得るための「御影供(みえ く)」という行事が行われる。

 それは、全校生徒と教職員とが心ひ とつに集い、生徒も先生も日常生活か ら離れ、自己の根源に思いをはせる日。 荘厳な雰囲気の中、合掌し花や水、灯 などをお供えし、学校長の講話を聞い たのち、吹奏楽部による演奏を聞き教 室に戻り作文を書く。一つひとつの行 為により心が浄化され、新たな気付き につながる。雑事は仏事といわれるゆ えんである。

 「校庭には、そこかしこに、弘法大 師由縁の像や校訓碑などがありますが、 教職員によって供花や掃除が行われま す。生徒にとってもいつもどこかで手 を合わせ祈る場所があるということ、 その行為そのものが大切なことなので す」と亀村俊実渉外部長は話す。

主体的に取り組める空と海、2つのコースカリキュラム

川田 信一
学園長・高等学校校長

 学園には、仏教でいう三宝(仏・ 法・僧)に帰依することにちなんで定 められている「自己を尊重せよ」「真 理を探求せよ」「社会に献身せよ」と いう校訓がある。  そして、仏教の教えを日々に生かす 【心】、「自ら学ぶ」習慣を身につける 【学】、身をもって、団結や公正さを学 ぶ【身】という3つの柱をそれぞれの 教育段階にふさわしい形で具現化し、 生きる力を育んでいる。

 何事にも全力を尽くす実践項目があ るからこそ、思いやりの心や相互敬愛 の心が育まれ、それにより生活習慣が 確立し高いレベルの学力向上につなが るという好循環が生まれている。

 高校の学習プログラムにおいては、 弘法大師の教えの根底にある「人間の 行為が自分自身の人生を形成する」と いう自己創造の思いを基盤に、若き日 の弘法大師がたどり着いた悟りの境地 『わが心空のごとく、わが心海のごと く』をキーワードにしたコースを編成 している。

 それは、各々を尊重し互いに研鑽に 励む中で知の高みを追求する場となる 【空パラダイム】と多様な自己実現の あり方を認め合い、広い心で自らの生 きる力を為す場となる【海パラダイ ム】だ。

 空パラダイムは、最難関大学・学部 へチャレンジするコースであり、洛南 高等学校の附属中学校からの内部進学 生とともに形成。高校過程履修内容の 早期完成とハイレベル演習を実現する。

 海パラダイムは、個々の適性と希望 する将来に向けて幅広くチャレンジで きるコース。通常のカリキュラムにも まして、さらに教科学習を究めようと する生徒、課外活動で自己実現を図ろ うとする生徒がそれぞれの立場や夢・ 希望を認め合う中で多様な価値観を育 んでいく。

目標は「科学する菩薩」学ぶことが自然に生活の一部に

 学園の学びは知識 の詰め込みや点数主 義に偏った一過性の 学びとは一線を画し ている。

 ここにあるのは知 を探求する一生続く 学びである。そのた めに、生徒たちが人 間・社会・自然につ いて正しい理解を得るよう、先生方は 全力でサポートしている。受験勉強に とどまることなく、先々まで身を助け る真の学びを体得するために、予習・ 復習による自発的な学びのサイクルを 徹底。「生活即学習、学習即生活」に より多価値化する現代社会において、 校訓のひとつである「真理を探求せ よ」を日々実践中だ。

 「公共交通機関を利用する際、鉄道 会社に就職した本校の卒業生が笑顔で 挨拶してくれることがあります。そん なとき、喜びを感じます。卒業後学校 に訪れ顔を出してくれる卒業生はもち ろん、しばらく顔を見ていない卒業生 も、誰もが心豊かに、日々笑顔で楽し くいきいきと過ごしてほしいとそれだ けが願いです」と川田学園長。仏教に 根ざした心の教育により、賢く、熱く、 おおらかに生きる力を備えた卒業生た ちが、新たな時代を切り拓いていく。

 
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