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中学・高校受験:学びネット

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開明中学校・高等学校

 
  全クラスで国公立型カリキュラムを実施
授業中心に総合的な学力を身につける
直近5年の国公立大学合格率が60~70%台(合格者数÷卒業生数)を推移している開明中学校・高等学校。今年の国公立大学合格者は現浪合わせて189名で、合格率は67.5%。この高い実績を保持しているのは、「全クラスが国公立型カリキュラムの授業で学力をつける」という学習指導の徹底に他ならない。そこには、文系・理系に関わらずどの教科もしっかり学び、様々な体験を積み、次のステージへと躍進してほしいという思いが込められている。また、学校行事が教育の場として、座学と双翼を担っているのも大きな特徴だ。

校 長: 早坂 元実
住 所: 〒536-0006 大阪市城東区野江1-9-9
電 話: 06-6932-4461
交 通: JR・京阪「京橋」駅より徒歩8分
京阪「野江」駅より徒歩12分
地下鉄谷町線「野江内代」駅より徒歩12分
地下鉄長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目」駅より徒歩12分
生徒数: 807名(中学校)
869名(高等学校)
ホームページ: http://www.kaimei.ed.jp/

 

5教科偏重のない学習指導で国公立大学の進学実績を誇る

 創立百周年の記念事業として新校舎が完成したのは2014年。新校舎から初めて卒業した100期生の国公立大学合格率は73・3%、翌年の101期生は78・8%と高水準に達している。今年は昨年の60・1%から67・5%に上昇した。その実力を踏まえ、「70%は十分可能な数字です。今年は中学受験者数が1300名で、入学者数は248名でした。この要素も進学実績のグレードアップに繋がると期待しています」と早坂元実校長の表情は明るい。

 開明6年一貫教育が目指すものは、男女共同参画社会において、①社会のリーダーとして活躍する人の育成、そして、文系・理系を問わず、理数の素養を身につけ、②21世紀の情報化社会に対応できる人の育成にある。コース編成は、東大・京大・国公立大医学部医学科の進学を目指す「スーパー理数コース」、難関国公立大や難関私立大、私立医歯薬系大の進学を目指す「理数コース」の2つだが、コース・クラスに関わらず国公立型カリキュラムで学んでいることが大きな特徴だ。

 「子どもたちには5教科をしっかり勉強してほしい。総合的な学力をつけて大学や社会へ送り出すのが学習指導の基本だと考えています」と早坂校長は話す。6年のカリキュラムで様々な学力、様々な経験を積む中で視野も広がり、学習意欲も高まる、その結果として国公立大学受験に特化することが可能なのだと説明する。

 高1までは文理共通カリキュラムで進み、高2進学時に文系・理系のクラス分けが行われる。進路選択に関しては、生徒に色々な情報を与え、大学の研究現場も見せ、進路探究をさせている。高2・3年生には具体的な進路目標を持って勉強するよう指導するが、それまでは基礎学力をしっかり身につけさせ、進路への可能性、選択肢を広げることに重点を置く。

行事は学びと出会う場体験を通して本物の自信をつける

早坂 元実 校長

 同校の学習指導の基本は「授業で学力をつける」ことであるが、生徒の興味関心を広げ、学びのきっかけとなっているのが学校行事である。学校改革の骨子も行事を重視し、年間を通じて回数も内容も豊富に展開している。およそ、3ヵ月に2回くらいの割合で行わているが、特に中学では多く取り入れ、高校・大学へと連動する学習の土台づくりをしているという。「学校行事で学ぶ力、意欲を養う」のである。教科指導とも結びついていて、教科の教員が指導する行事もある。例えば、理科では、中2に和歌山県の加太湾で海の生物の採集・分類・解剖・実験を行い、社会科の歴史探訪では、歴史の舞台に実際に立って、歴史上の人物に思いをはせるという。

 中学の修学旅行に同行しているという早坂校長は、「日本でも特異な歴史的背景をもつ沖縄に行き見聞を広めています。幼い年齢であっても何かしら理解を示し、共感することができればと思っています」と平和学習の意義を語る。また、中3では、しまなみ海道を夜を徹して歩く伝統行事「夜間歩行」が実施される。

 「大きな目標を達成するためには相当な努力や忍耐力が必要です。以前、男子校の時は三重県の松阪から伊勢を目指す夜間歩行を行っていましたが、とんでもなく辛い道程でのこと、ある生徒から、『俺たち鍛えられてるナ』という言葉が口を衝いて出ました。自分がどこまで頑張れるのか、体験を通して自覚し、やり遂げたなら本物の自信を持つことができます。」

 また、行事を通してクラスが団結できるのも大事な側面だ。文化祭、体育大会、音楽発表会などで協力して1つのことを成し遂げる、失敗や挫折を経験しながら乗り越え本番を迎える、そこには座学にはない感動がある。

 「そんな経験を積むと、勉強の辛さも一緒に乗り越えようというムードができます。中学校ではそういう仲間意識も育ててもらいたい。

実践的な英語力を養う授業でグローバル人材を育成

 大正3年に現在の大阪商工会議所が中心となり、語学に堪能な若者の育成を目指して設立した「大阪貿易語学校」、同校の前身である。その伝統を大切に語学教育に注力してきたが、さらに、英語教育に新しい取り組みが行われている。大学入試に対応できる英語力を養うことは必須だが、実践的な英語力を駆使できるグローバル人材を育成することに主眼を置くものだ。

 まず、英語の4技能のレベルアップにつなげるため、スカイプを使い外国人と会話を交わす「オンライン英会話」、ネイティブ教員の協力のもとランチタイムを利用し、グループで英会話を楽しむ「職員室前留学」など、日々の会話力に磨きをかける。また、校外学習を取り入れた授業も盛んだ。外国人観光客の多い京都や奈良に出向き、生徒が直接外国人にインタビューを行い(中1)、関西の海外留学生と観光地を巡り、コミュニケーションをもちながら交流する(中3)。オーストラリアへの語学研修の参加者も年々増えている(高校)。

 英語教育の成果が表れ、昨年度、中学校が団体の部で「文部科学大臣賞」を受賞((公財)日本英語検定協会主催)。高校2年の多くの生徒が英検準2級を取得している。

 4年前に完成した新校舎は、最高位の耐震グレードを有する建物で、生徒の安全な学校生活の確保に止まらず、地域防災の最重要拠点としての役割を担っている。屋上には太陽光発電システムを採用し、屋上庭園の緑化でCO2の削減を図る。地下は25m・6レーンの温水プール、最上階の8階は全フロア―が第二体育館となっている。その他、30畳の和室や6教室分の図書室などの高い機能性を誇る教育施設が完備されている。

 「本校には快適な学習環境が整っています。しかし、生徒に本当の学力をつけるためには、本人の努力はもちろん、周囲の温かいサポートが欠かせません。PTAの皆さんのご理解、ご協力があってこそ、学校がここまで発展できたとつくづく思います」

 
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