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中学・高校受験:学びネット

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大谷中学校・高等学校

 
  女子教育に特化し、6年一貫教育で高い教養と
慈しみの心を育てる伝統校
創立から108年の伝統を誇る大谷中学校・高等学校は、大阪府下で唯一の中高完全6年一貫教育の女子校である。6年間という長いスパンだからこそできる効率的なカリキュラムと、仏教精神に基づく情操教育により「高い教養と豊かな心」を育み、社会に貢献できる女性を多く送り出してきた。その独自の教育方針は高く評価され、毎年多くの志願者を集めている。今年度から新校長に堀川義博校長が就任。「新しい目で見つけた本校の優位性をさらに強化していきたい」と抱負を語る。

校 長: 堀川 義博
住 所: 〒545-0041 大阪市阿倍野区共立通2-8-4
電 話: 06-6661-0385
交 通: 各線「天王寺」駅より徒歩17分/地下鉄「阿倍野」駅より徒歩8分/南海線「天下茶屋」駅より徒歩15分/市バス「阿倍野筋5丁目」より徒歩5分
学生数: 中学校 627名
高等学校 670名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://www.osk-ohtani.ed.jp

 

すべての判断の源泉は
子どもの幸せ

 新校長に就任した堀川義博校長は、男子校で教頭職を18年間務めた経歴の持ち主。男女別学の良さを熟知している。とは言っても、女子校は初めて。

 「それゆえに先入観や固定概念にとらわれない視点で本校を見られます」と堀川校長。

 例えば、「風呂敷の活用」。生徒たちは、体育の授業前に着替えた制服をきちんと畳んで風呂敷に納め、机の上に置く。

 「先生方には当たり前のことでも、よそから来た者には新鮮な驚きです」

 同校の第一印象についても、「男子校にはないしとやかな心和む雰囲気」と表す。

 男子は競争のなかで自分を高めていくが、女子は競争だけでなく、皆で協力して何かを創り上げていこうとする。物語の行間を読むように相手の立場を思いやれる素質がある。

 「だからこそ、将来リーダーにもフォロワーにもなれる高い教養と豊かな心を持った女性を育てたい。『やさしく かしこく 美しく』が本校の教育方針です」

 「やさしく」とは、宗教的情操教育により思いやりの心を育てること。「かしこく」は、学習指導。そして「美しく」は、シチュエーションに合わせて礼を尽くした行動ができること。生活指導を通して美しい所作が習慣化される。

 こうした教育方針のもと、より良い学校へと改革を進めて行くに当たり、堀川校長が判断の源泉とするのは「子どもの幸せ」だ。

 「大切な6年間を預かるのですから相当の覚悟を持って先生方とともに全力を傾注していきたい」と力強く語る。

個性と進路希望に応じた
特色ある3コース

 女子校に逆風が吹くなか、大谷中学校は毎年多くの志願者を集めている。

 「本校は、創立以来の教育理念を確実に実践している伝統校であり、女子の特性を生かしたカリキュラムとコースを設定しています。心の教育と進学のための教育が揃っている点を評価していただいています」

 現在のコース設定は、「医進」「特進」「凛花」の3コース。

 医進コースは、医歯薬看護系や難関国公立大理系を進学目標としている。

 「医療技術に長けているだけでなく、患者やチームのメンバーを思いやれる医療従事者になってほしいという思いで立ち上げたコースです」

 そんな思いが通じたかのようなエピソードも聞こえてくる。コース設置前の、すでにベテラン女医となっている卒業生の話だ。ある総合病院で医師が居着かない状態が続いていたが、その女医が勤務し始めたところ、院内の雰囲気が変わり、医師が長続きするようになったという。ミッションのためにあらゆる人と協働することの必要性、すなわち「進学一辺倒ではなく、フレームの大きな心を育てる」ことの大切さを思い知らされる。

 特進コースは、高校2年次に文系・理系に分かれ、それぞれ志望大学を目指す。

 医進コースはもちろんのこと、特進コースも伝統的に理系志望者が多い。そのため、リケジョを応援する豊富な施設を設けている。今年改装された化学室はドラフトチャンバーなど大学の研究室に劣らない設備を備え、通常の中高では無理な実験も可能だ。生物準備室は恒温室となっており、解剖用のカエルのほか十数種類の生物を飼育している。

 グローバル社会で活躍する人材育成を目指して2015年に開設したのが凛花コース。英語力の強化に加え、茶道・華道、探求学習などを通してグローバルマインドを育む。高校1年次に、希望者は3ヵ月または1年間留学する。留学先は、オーストラリア、ニュージーランドの姉妹校8校と提携校20校と多様だ。

 「今後の課題は、各コースの特色をさらに全面的に打ち出すこと。特に凛花コースの海外教育を発展させたい」

 こう語る堀川校長の胸の内には、3つのコースを成績順の縦並びに見てもらいたくないという思いがある。生徒の個性や進路希望に応じたコース設定だ。ひたすら高い偏差値を追い求めても子どもの幸せにはつながらない。

 同校の進路指導は、本人の希望する分野のなかで一歩上を目指そうというコンセプトだ。進学先は実に幅広い。今年は京大・阪大を始めとする国公立大に64名が進学。私大も関関同立や早慶など様々だが、現役進学率は92%と高い数字を誇っている。

原点を見失わず時代の要請に
スピーディに対応

 「創立以来の教育理念は本校の羅針盤です。しかし、伝統の上に胡座をかくことなく時代の要請に応えなければなりません」

 例えば、大学入試改革。知識を展開させて本物の思考力へと高めていく。その取り組みの成果が出始めているという。

 一昨年、高校1年の生徒がJAXA主催の宇宙記者体験活動に応募したところ、全国多数の中から選ばれ、種子島宇宙センターでロケットの打ち上げを見学した。これをきっかけに宇宙への興味関心がさらに高まり、気体分子論の計算をもとに惑星での大気の動きを証明するというアイデアを思いつく。科学部のメンバー2人と共同研究を進め、今年3月にサイエンスキャッスル・シンガポール大会の口頭発表部門に出場し、英語で研究発表を行った。現在高校3年生の彼女は、受験勉強の傍ら英語の論文をまとめている。

 ICT教育も開始した。凛花コースは全員がiPadを活用している。学習面ではスタディサプリを導入済みだ。

 しかし堀川校長は、「人を教えるのは人しかない。教師力の向上を強く求めています」

 学校も教師も教育の原点を見失うことなく改革を進めて行かなければならない。

 最後に堀川校長は鞄から大切そうに1枚の写真を取り出した。そこには、見る者を圧倒するほど多くの振り袖姿の女性、成人を祝う会に集まった卒業生だ。およそ250人。卒業生の9割を超えている。堀川校長はこの写真に衝撃を受けたという。

 「大谷の6年間には、楽しいことばかりでなく、悔しかったり悲しかったりしたこともあったはず。それが卒業して2年経って振り返ったときにはかけがえのない宝物に変わっている。6年間の心のつながりが非常に強いからでしょう。学び舎(まなびや)全体に人を愛する、慈しむ心が伝統的に宿っている。この環境が大谷の不易流行の最たるものです」

 堀川校長はこの写真をお守りにしている。これからの卒業生も「わが心のふるさと大谷学園」と誇れる学校であり続けたいと願うからだ。

 
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