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中学・高校受験:学びネット

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聖母被昇天学院中学校高等学校

 
  来春、「21世紀型教育」始動!男女共学化し、
アサンプション国際中学校高等学校へと名称変更
大阪市内中心部を一望できる、緑豊かな箕面の高台にあるカトリックミッションスクール、聖母被昇天学院中学校高等学校では、来春、大胆な学校改革を実施する。世界30カ国にネットワークを持つ聖母被昇天修道会を母胎とする女子校として歴史と伝統を誇る同校が、「21世紀型教育」に対応して、男女共学化しコースを再編、新教育手法を導入、校名もアサンプション国際中学校高等学校へと改称するという。改革の舵を取るのは、今春着任した江川昭夫校長。新校長に、詳細について取材した。

校 長: 江川 昭夫
住 所: 〒562-8543 大阪府箕面市如意谷1-13-23
電 話: 072-721-3080
交 通: 阪急「箕面」駅から徒歩約10分/阪急「北千里」駅からスクールバスで約15分/北大阪急行「千里中央」駅より阪急バス「ルミナス箕面の森」行き「如意谷住宅前」下車約2分/阪急バス「箕面」行き「第二中学校」下車約5分
学生数: 中学校 162名
高等学校 295名 (2016.9.1現在)
ホームページ: http://www.assumption.ed.jp/jsh

 

「21世紀型教育」を超える教育を
新しい社会は多様性

 21世紀の未来社会は、人工知能やロボットの進化、さらなるグローバル化などにより、大きく変わることが予想される。そんな社会で活躍できる人を育成するのが、「21世紀型教育」。聖母被昇天学院中学校高等学校は、その重要性にいち早く着目し、来春から21世紀型教育を導入、男女共学化して、校名を改称すると発表した。

 1839年にフランスで設立された聖母被昇天修道会を母胎とする聖母被昇天学院は、昭和28年創立。女子校として63年の歴史と伝統を持つ同校が、思い切った改革を行うことになるわけで、それを在校生、保護者に説明し、教員たちの意識を変えるといった重責をも担ったのが、今春、新校長として着任した江川昭夫先生だ。

 江川校長は、第1の改革となる21世紀型教育について「いわゆる21世紀型を超える教育を行います」と言う。同校の21世紀型教育導入のポイントは、英語イマージョン教育、アクティブラーニング、ICTを活用した学習(タブレット使用)の3つ。第2の改革は、男女共学化。江川校長いわく「未来の社会で大事なことは多様性です。男・女と限定していては多様性があるとはいえない。そこで共学となります。男子と女子が協力し、性差を超えて協働していかないと、新しい価値観や新しい技術、新しい社会は生み出せません」。3つ目の改革である校名変更については、「聖母被昇天の英語表記を使うことになりました。高校でフランス語も必修ですし、グローバルな人材育成を目指して国際とつけ、アサンプション国際中学校高等学校としました」と江川校長。新校名でイメージ一新を図る。

新コースでは、
5教科で英語イマージョン教育を実施
世界のネットワークを生かし語学研究を充実

 改革に伴い、来春から新コース体制となる。中学校は、アサンプション・イングリッシュコースとアサンプション・グローバルコースの2つ。高校2年次から理系学力を磨くアサンプション・サイエンスコースが加わり、3コースとなる。

 イングリッシュコースは、英語に特化したコースで、大きな特色は、英語・数学・理科・音楽・総合の5教科で英語イマージョン教育が実施されること。同校はもともと“英語の被昇天”といわれるほど、英語教育に力を入れており、改革に伴い、それをさらに強化する。

 江川校長は、「各教科の授業全部をイマージョンでやるわけではありません。どれだけの部分をイマージョンでやるかが重要」と言い、記者に「どういう割合でやると思いますか」と問いかけた。答えは、生徒みんなができる簡単なことはネイティブのその科目の教員が英語で教え、難しいことは日本人の専科の教員が日本語で教えるというもの。イマージョン率は、英語は100%、数学・理科・総合は50%、音楽は80%で、平均65〜70%となる予定だ。慣れてくれば、イマージョン率はさらに上がる。

 こうして浴びるように英語に触れることで使える英語運用能力の養成を図る。いずれも、その教科のネイティブと日本人の専科の教員と英語教員が単元ごとに事前に打ち合わせして進める。数学や理科、音楽の教員も英語を勉強する必要があり、以前よりはるかに、授業準備に手間と時間もかかるのは必至だ。

 英語を実際に使う場を増やすため、語学研修も充実させていく。世界30カ国以上に及ぶアサンプションファミリーのネットワークを生かして、ターム留学(1学期間)、アメリカ語学研修(2週間以上)、フィリピン研修・フランス研修(各14日間)、コリブリ交換留学(3週間)を行ってきたが、今後はターム留学生を増やしたい意向だ。ちなみに、ターム留学は、イングリッシュコースの生徒のみを対象としている。

関西学院大学との協定校推薦入学制度締結

 アクティブラーニング(課題解決型授業)は、イングリッシュコースでも取り入れるが、グローバルコースでは、アクティブラーニングにより、他者と協力して課題を解決していく能動的学習能力をメインに養成。探求の時間、グローバルアクティビティ(各教科による知的好奇心を高める行事)などによって、教科横断的な力を育てる。グローバルコースでは、高校2年次よりサイエンスコースも選択可能。理系進路を目指す生徒に向けて、効率的な授業が展開される模様だ。

 いずれのコースも、ICTを活用する授業を行い、タブレット端末を使用。情報化社会で必要となるICTスキルを養成する。

 来春の中1、高1生から、新教育手法・カリキュラムを導入するが、良いものは今の在校生にも取り入れていく。以前からアクティブラーニングについては、各教員が独自に実践してきた。来春以降は、それに修正を加え、組織的に行っていくことになる。

 なお、同校では、スーパーグローバル大学である関西学院大との協定校推薦入学制度が締結されており、基準を満たせば、3人に1人は関西学院大に進学できるというメリットもある。

 改革は、「オープンスクールに来られた方の中には、小学6年生で有名私立小学校に通っているお子さんをいったん公立に転校させたうえで、本校を受験させたいとおっしゃっている親御さんもいらっしゃいます」(江川校長)というほど反響を呼んでいる。10月1日には中高の入試説明会が行われる(高校は11月5日にも開催)。入試広報室長補佐の中西清之先生も「是非いらしていただきたい」と付け加えた。取材中、終始、熱く語った江川校長。同校を訪れて、熱意と“新しい風”を体感してほしい。

入試説明会(中学校高等学校)
10月1日(土)

中学校受験プレテスト
11月5日(土) ※事前申込者対象
《高校入試説明会も同日開催》

入試対策セミナー
12月3日(土)

各日10:00〜12:00(予定)
※詳細はHPでご確認ください

 
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