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中学・高校受験:学びネット

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大阪偕星学園高等学校

 
  生徒それぞれが輝く星であれ
人気急上昇の私学
その要因を検証する
大阪偕星学園高等学校の昨年度の受験生は専願・併願をあわせ1500名強。一昨年比では600名近く伸び、定員を大幅に上回り喜びの声が上がっている。数年をかけた設備の改築や校名・コースの一新、右肩上がりの大学合格実績、女子増加を目指した広報誌の作成や夏の甲子園出場…こういった様々な要因も増加の原因だが、この大幅な受験生増加にはもっと根本的な理由があるのではないだろうか。その要因や秘訣を探るべく、大阪偕星学園高等学校の現状を取材した。

校 長: 梶本 秀二
住 所: 〒544-0021 大阪市生野区勝山南2-6-38
電 話: 06-6716-0003
交 通: JR環状線外回り「桃谷駅」より徒歩10分、「寺田町駅」より徒歩10分
学生数: 1,159名 (2016.5.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-kaisei.ac.jp/

 

校長が語る思い
「生徒に満足を与え
輝く星となるように」

 大阪偕星学園高等学校の改革が始まったのは、梶本秀二校長が就任した6年前。
生徒たちが明るく、楽しく学ぶ場所を作りたいとインフラを徐々に整え、コースを整備し、3年前には大阪偕星学園に校名を変更。学校一丸となって改革に努めてきた。

 「学校改革を家の建築に例えると、今は基盤ができ、その上に生徒指導や学力アップ、満足なコミュニケーションなどの柱を立て始めている状態ですね。強い柱が無ければ屋根や壁を作ることはできませんから。ただし、改革で取り入れる新しいことは決して奇をてらったことではありません。模擬テストの点や偏差値を驚異的にアップさせるような指導ではなく、教育の本質的な良い点は守るべきものとして、しっかりと守りつつ、改革を進めていきたいと考えています」

 そう語るのは梶本校長。偕星の名前の通り、『生徒一人ひとりが楽しく学校生活を過ごす中で、自分の満足する目標を求め、結果を出す』ことを前提に、日々の教育を進めている。

  同校に入学してくる生徒の目標は様々。大学への進学を目指す生徒もいれば、より専門性の高い技術を得ようと専門学校を目標にする生徒もいる。また、スポーツ関係の仕事に就きたいと願う子も、就職して社会で活躍したいと思う子もいる。学校はその様々な目標を持つ生徒たちのために、多くの選択肢を用意している。どのような将来でも、その子にとって意味のある未来であれば、その目標はその生徒にとって光り輝く価値のあるものになる。

 「昨年度は、野球部による夏の甲子園の初出場や、大阪大学現役合格という嬉しいできごとがありました。それを実現させたのは一握りの生徒ですが、身近な生徒の成功は、すべての生徒に『同じ指導を受けている自分たちもやればできるのだ』という自信を持たせることができたと思います」

 指導する教員にもしっかりと意識改革ができている。今のスタッフであれば、どのような学校であれ結果を出せる力があると梶本校長は胸をはる。

 この結果、生徒たちはいきいきと学生生活を送るようになり、大学進学実績も急激な増加を見せた。

 「この3年間の大学合格実績を見てみると、飛躍的に伸びているのが分かります。関関同立は約20名、産近甲龍は約30名、摂神追桃は60名近く、12大学の合計は100名以上も伸びています」入試広報室の宮口光博広報室室長はそう話す。入学前の偏差値40台だった生徒が、偏差値60以上が必要な大学に現役合格し、中学や塾の教師を驚かせることもしばしばあるそうだ。

 だが、この状況で満足するわけではなく、学校改革は第2期目を迎えようとしている。今年度入学生より総合コースの教育に幼児保育が加わり、昨今注目されている職業である保育士への道が開かれた。また、女子生徒のニーズの強いダンス部や女子サッカー部(平成26年度より設置)、女子ソフトボール部(平成28年度より新設)が設置されたこともあり、女子の受験生が増加している。今後も生徒の輝く道を見つけられるように、学校としてやれることはすべて行っていきたいと梶本校長は言う。

 一方で教員のスキルアップも怠らない。自分を客観視できる力や、立ち止まって今歩いている道に間違いはないのかを振り返る習慣を身につけるよう努力を続けていくことになる。

 他校に常に勝ち続けるのは難しいが、入学した生徒を満足させ、感謝される学校にしたいと願う梶本校長の考えに、人気の大きな秘訣が隠されている。

教務部長が語る教育内容
「試行錯誤したカリキュラムが
生徒に何をすればいいのかを教える」

 教務の仕事とは各部署から年間行事やカリキュラムなど、学校運営の根幹となる部分を作成する役割を担うもの。その大事な仕事をしている一人が天野将寛教務部長である。

 改革当初であった5年前に掲げられた『関関同立への現役合格生を年間30名輩出する』という目標は、当時は非常に難しいことだったが、昨年度達成することができた。

 「また、大阪大学への現役合格という実績も残すことが出来ました。そういった難関大合格を目指す子だけでなく、生徒たちの進路実現のために何をさせればいいのかを示すカリキュラムは大切です。今年度入学生からは幼児保育教育もはじまるので、また大幅な変化が求められることになります」

 日々の学習の成果を表すのが定期テストであるが、そのテスト内容にも気を配っている。教員が難しいテスト問題を作成し、“生徒が解けなくて成績が上がらない”という状況にはならないようにするためだ。難しいテストなら、生徒がそれを解くことができるだけの学力をつけられるよう、日々の学習指導を行うこと、決して独りよがりの内容で問題を作成しないことを教員に徹底している。

生徒の夢を叶える3つのコース
その取り組みとは
コース長一問一答

特進コース
コース長 太田 一郎 先生

── 特進コースの特徴を教えてください。

太田 ありきたりですが、徹底した基礎力養成と受験指導を行います。また、入学時には入試の結果を見て、習熟度の高い順に1組(選抜特進クラス)・2組(特進クラス)に分けます。しかし、入試の時は調子が悪くても、やる気をしっかりと持っている子や本当は習熟度が高い子が特進クラスや総合コースに埋もれていることがあるので、そういった生徒を見つけ、習熟度の高いクラスに編入させていきます。

── 実際、総合コースから特進コースに変わった生徒はいますか。

太田 はい。現在の2年生が1年の時は入学時に18名だった1組は、3学期には23名に増えました。その中に総合コースの選抜クラスから移った生徒が3名います。

── クラス変更は年度末に行われるのですか。

太田 いいえ、1学期の中間テストやスタディサポートの結果を見てピックアップし、期末テストの結果を考慮して、できるだけ早い時期に変更させます。

── 実績から見ると、1組に入らない生徒の成績も確実にアップしているようですが、その秘訣は何でしょうか。

太田 大阪偕星に入学してくる生徒は、中学で飛び抜けた成績を持っていたわけではない子がほとんどです。ですから、入学後は入試でトップクラスの成績を出した生徒も、しばらくの間中学の復習を行い、徹底した基礎学力の養成とともに、自学自習の姿勢や効率の良い勉強の仕方を身につけていきます。

 また、放課後講習や学習合宿などで学習内容を深めることも行います。中には入学後に偏差値が20ポイントも上がった生徒もいます。

── 大阪大学合格生にはどのような指導をされたのですか。

太田 特別なことは無く、他の生徒と同じカリキュラムで学んでいました。努力すれば大阪大学へ入れるという結果を出してくれたあの生徒は、これから大学進学を目指す後輩たちの良い道しるべになってくれると思います。

── これからの目標を教えてください。

太田 昨年度は野球部のスポーツコースを中心とした生徒たちの努力で夏の甲子園に初出場し、大きな話題となりました。ですから次は特進コースの生徒が成績を伸ばし、実績を出して、偕星の名前をさらに広げていきたいですね。

総合コース
コース長 村尾 成人 先生

── 総合コースではコースの名称変更があったと聞きましたが。

村尾 はい、今年度から総合選択コースを総合コースと名称を変更し、有名私立大への進学を目指す選抜クラスと2年次から4つのネクストステージを選ぶ総合クラスに分けました。進学・社会福祉・キャリアの3つの既存ネクストステージに幼児保育がプラスされることになります。

── 進路はどのようなものが多いのでしょう。

村尾 半数は進学希望ですね。以前は指定校推薦が多かったのですが、今は行きたいと思う大学を自力で狙う生徒が増えました。

── キャリアは就職希望の生徒が選択するのですか。

村尾 もちろん就職もありますが、専門学校への進学を目指す生徒も少なくありません。将来就きたい職業に直結するステージなので『キャリア』と名付けられています。

── 幼児保育ステージではどのようなことを学ぶのですか。

村尾 保育に関する基礎知識を学び、保育系の大学や短大、専門学校を目指します。

 また、ピアノレッスンや保育実習などが受けられるため、実体験を積み重ねた上での進学となり、夢が近づきます。

── 色々なステージがあるのですね。

村尾 総合コースは、生徒それぞれが夢希望をかなえるコースでありたいと考えています。目標も多岐に渡っていますが、生徒個々に応じた丁寧な指導を心がけています。

── 総合コースならでは、という特色は何かありますか。

村尾 総合コースの生徒は、勉強に対して苦手意識を持っている生徒が少なくありません。生徒たちに少しでも希望と自信を与え、楽しい学校生活が送れるよう、我々教員は取り組んでいます。そのため体育祭では総合コース全体で人文字をしたり、生徒にはサプライズでお祭りを企画したりと、様々なイベントを通して生徒の覇気を上げるようにしています。

スポーツコース
コース長 木村 大介 先生

── スポーツコースの生徒は全員クラブに入っているのですか。

木村 はい、強化指定クラブに在籍しています。平成28年度から新設した女子ソフトボールも強化指定クラブのひとつです。

 昨年、甲子園に出場した野球部だけではなく、クラブ全体が活気にあふれており、特に柔道部には有望な選手が育っています。

── そういえば、生徒たちが設営(取材当日、学内でイベントが行われていた)を手伝っていましたが、あれはスポーツコースの生徒ですか。

木村 そうです。スポーツコースの生徒は、学内のイベントで使われる機材や座席の設置や設営を率先して手伝っています。この『他人の苦労を分かち合う』意識は、スポーツコースに限らず、偕星の生徒全員、教職員全員が持っています。

── やりたいスポーツが指定クラブになかったり、途中で怪我をしてスポーツを断念した場合はどうなるのでしょう。

木村 個人競技ならCSCというクラブがあり、空手やトランポリン、フィギュアスケートなどの活動を個々でやっています。

 また、怪我などでスポーツができなくなっても、例えばマネージャーなど何らかの形でクラブに残り、スポーツに触れるようにしています。

── 卒業後はどのような道に進むのですか。

木村 スポーツ系の大学に進学する生徒もいますが、消防士や警察官など、体を鍛える必要がある職業を目指して就職する生徒も少なくありません。

── 今後の展望を聞かせてください。

木村 一昨年までは一般入試での入学もあったのですが、今はクラブ推薦だけになりました。これにより、どのような生徒が入ってくるか、それにより偕星のスポーツコースをどのように延ばしていくのか、我々の課題となっています。

 
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