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中学・高校受験:学びネット

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高野山高等学校

 
  入試説明会&教育講演会 平成16年10月1日(金) 於:ホテル アウィーナ大阪
 
去る10月1日、高野山高等学校の入試説明会および教育講演会が行われた。
高野山高等学校校長・添田隆昭氏の挨拶に引き続き、明治大学教授・齋藤孝氏の講演が行われた。その著書「声に出して読みたい日本語」は、国語教育にセンセーションを巻き起こしたことで有名であるが、1時間余りの講演では、ワークショップ形式を取り入れながら楽しく、身体と学習の関わりなどについて話され、参加者一同真剣に耳を傾けていた。続いて在校生によるコース説明、入試説明の後、宗教科の生徒による声明のセッションが行われ、厳かな雰囲気で締めくくられた。

校 長: 添田 隆昭
住 所: 〒648-0288 和歌山県伊都郡高野町高野山212
電 話: 0736-56-2204
交 通: JR市川駅・松戸駅・京成市川真間駅・北総鉄道北国分駅より
バス「北台」下車徒歩5分
学生数: 257名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.koyasan-h.ed.jp

 

高野山高等学校校長 添田 隆昭

 先日ある研修会で一燈園の石川洋先生が「初めの『志しの高さ』が物事を成就するのに最も大切である」ということを陶芸を喩えにして話しておられました。この時、私は今春よりスタートさせた京都大学文系特別進学コースのことを思い浮かべました。名前については、方々よりご批判をいただいていましたが、私共にとっては、この名前が「初めの『高い志し』」であり、この名前が必要だったのだ、と強く思った次第です。

また夏には、当の京都大学教育学部の教授より見学を兼ね50分の講義の申し出があり、その後生徒たちの様子を見て「高大連携の授業をしないか」とお話を頂き、早速来年から実施する運びとなり、感激しております。
19名でスタートしたこのコースですが、今夏、重大なルール違反を犯したため断腸の思いで退学させた生徒が3名おりました。また2名は転校を希望、今は14名の生徒が目標に向かって学んでおります。昨年偏差値が50台の生徒を入れたい、と申し上げました通り、50台前半であった生徒も予習・復習・宿題を毎日こなし伸びて来ております。トップの生徒は8日の全統模試で偏差値70,クラス全体では5月の34.4上昇しました。

 続いて、明治大学教授齋藤孝氏が「自分を生かす極意−日本語力・身体感覚を磨き“できる人”になる」というタイトルで、次のような内容の講演を行った。
  「社会はスポーツと似ている。例えば、技を多く持っている一流選手は監督から“自由にやれ”と言われてできるが、下手な選手には無理である。社会で生きることも同じで、身につけている技、知識は多いほど自由に生きられる。
そして技は、見本をまね、覚えて再生する、というパターンで身につけるが、その際には学習であっても、身体を使うことが重要だ。なぜなら、身体に働きかけることで、テンションが高まり脳が非常に活性化するからである。学習する際に身体を使うとは、言葉を口に出す、音読のことだ。私は、小学生に夏目漱石の“坊ちゃん”を音読で読破させたり、歌舞伎の1シーンを演じさせるなど身体を使った授業で、多くの効果を上げている」。

京都大学文系特別進学コース 1年

僕たちが1期生となる京都大学文系特別進学コースは、現在14名の生徒がいます。中高一貫の学校が6年間かけて指導する内容を3年間で身につけなければならないので、ハイレベルな授業がハイスピードで進んで行き、予習・復習の徹底が欠かせません。僕はこの学校は自分から選び、寮生活をしています。食事以外のことはすべてしなければならず、また自分をコントロールすることも求められますが、2年後には京都大学に必ず合格したいと考えています。それには僕なりに3つのことが必要だと思っています。目標を持ち、見失わないこと、寮生活がきちんとできること、友人・先生方と上手くつきあうことです。これらができる人にとっては、最高の学校だと思います。

国際福祉コース 3年

私が高野山高校を選んだ理由は2つあります。1つは、中学の時に課外授業で知的障害者の作業所へ行ったことがきっかけで、福祉に興味があったこと、そして当時不登校だったことです。進学は半分あきらめていましたが、高野山高校のことを知り、もう一度がんばろうと入学しました。1年生の時は福祉の専門用語に苦戦しましたが、2年では医師などの講師による講習と実習をうけ、ホームヘルパー2級を取得しました。次に介護福祉士の資格を得るため、2年・3年で各2週間ずつの施設実習や、夏休みの集中講義を受講し、現在も受験の追い込みに必死です。私は入学以来3日しか学校を欠席していません。また施設への就職が内定し、つらいこともあるかもしれませんが、これからもがんばろうと思っています。

海外留学コース 3年

僕は昨年8月から今年の6月まで1人でアメリカ・フロリダ州の公立高校へ留学していました。出発前は不安でしたが、飛行機を乗り換え、フロリダに着いたときは感激し、翌日からの学校生活もだんだん慣れ、友だちもできていきました。初めからうまくはいかず、言葉も出なかったのですが、落ち込まず、寮生活のことを思い出すと勇気がわいて、がんばれました。また、留学前の週3〜4日のネイティブ講師による授業で、アメリカの風習や学校のことなどを教えてもらったことも大きな力になりました。帰国後は覚えたものを忘れないよう、すべて英語で授業をしてもらっています。大学へ進学しても社会人になっても、寮生活で身につけた協調性と留学経験を生かしていきたいです。

宗教科

高野山高校宗教科は日本で唯一、僧侶を育てる学科で、普通科目に加え、幅広い宗教教科を学習します。

  2年ではハワイへ修学旅行に行き、開教寺院を参拝し、宇和島水産高校練習船「えひめまる」の法要を行いました。その時、虹がかかり、私たちと亡くなった高校生たちとの心のかけはしがかかったような感動を覚えました。
私の実家がお寺なので、仕方なく入学しましたが、今では私はこのような神秘的体験もし、多くのことを学ぶにつれ、宗教が奥深く、非常におもしろいものになってきました。瞑想なども学び、自分自身の心のゆとりも出てきて、宗教科に入学し本当に良かったと思っています。

 この後、スポーツコースは今年はサッカーは募集しないことや、寮での生活や入試などについて説明が行われた。特に京大特進コースは、8月の統一模試で13万人中1,200番になった生徒がいたこと、成績は5段階で3.5以上が条件だということで、多くの注目を集めていた。

 
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