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中学・高校受験:学びネット

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関西金光学園
金光大阪高等学校・中学校

 
  中高6年一貫教育でトップレベルに育てる
 
 金光大阪高等学校・中学校は、創立してまだ20年余りの若い学校であるが、年々成長発展しており、特に4年前に学校改革を行ってからはその躍進はめざましい。今年は超難関国立大学への合格者も出し、これに続く生徒も出てきている。その躍進の秘密についてお伺いした。

校 長: 片山 剛
住 所: 〒569-8575 高槻市東上牧1丁目3番1号
電 話: 072-669-5211(代)
交 通: 阪急京都線上牧駅下車、徒歩3分
学生数: 中学校  5名
高等学校 1,070名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.kohs.ed.jp/

 

大阪大学合格者は「早稲田大学大隈記念特別奨学生」

金光大阪高等学校・中学校は大阪から25分、最寄り駅から徒歩3分という便利な立地の上、緑の多いのどかな環境にある。
今春、同校では中高6年一貫で育てた男子生徒が大阪大学へ進学した。彼は、地元で小さい頃から憧れていたため大阪大学へ進学したが、その実力は京大・東大レベルで、併願した早稲田大学では、「早稲田大学大隈記念特別奨学生」に選ばれた。これは、全学部の合格者の成績優秀者に年間授業料相当額を支給するもので、全学部あわせて91名(2004年度実績)しか選ばれていない。
この他、現・高校1年生には、全国模試で英語は府内13位をとった生徒もいる。
このように優秀な生徒が年々育ってきているが、同校は入学時にはトップクラスの成績の生徒が入ってくるわけではなく、6年かけてじっくり育てる。それには明確な教育目標と教員らの意志統一、熱心できめ細かい指導が大きな力となっている。

中学校ではコミュニケーション能力を重視した教育

西村公延教頭は教育目標について次のように話す。
「中高一貫教育では、中学3年間で身につけて欲しいこと、そして6年間かけて育って欲しいことを明確にしています。中学3年間で身につけておきたいことは、人の話をじっくり聞き、また自分の意見もしっかり出せるコミュニケーション能力、そして国際社会で逞しく生きる力だと考えています」。
具体的には中学3年次に全員が1カ月のニュージーランド留学を体験するが、これを中学教育集大成の場とし、使える英語の学習プログラムを中心に英語・数学・国語は公立高校の2〜3倍の授業時間数のカリキュラムが組まれている。留学システムは3年前から実施しており、体験すれば生徒たちは英語力の向上はもちろん、視野が広がり非常に積極的になり、他教科にもよい影響を与え、高校ではリーダー的存在になっていく。
また教員も一丸となって目標に向かって指導を行うと共に、学校自体も国際化が進み、さらに活気溢れる校風となったという。
西村教頭は続けて話す。「そして6年間で身につけて欲しいことは、将来のビジョンが達成できるような学力です」。
  高等学校では外部生と同じクラスになるが、中学で先取り学習を行っているため、英語をはじめ主要教科の一部は別授業を受ける。また内部生に限り、高校2年次で1年間の海外留学もできる特進国際コースも設け、それぞれの目標をクリアできるようきめ細かい指導を行っている。

高等学校は「文武両道」

高等学校では、個性を輝かせ、能力を最大限に引き出すことを大切に考えており、教育方針は「文武両道」である。「個性とは、全速力で走って初めて出るもの。学習もクラブ活動も精一杯やる中で個性が研ぎ澄まされる。」と西村教頭。クラブ活動には多くの生徒が入部しており、特に成績優秀な生徒ほど加入しているという。
「学習もスポーツも、目標のために苦しいことを乗り越えて、努力することで成果がでてきます。2つを両立させることで精神的に鍛えられ、相乗効果があると考えているのです」と渉外部の近藤和明先生も話す。
クラブ活動は非常に活発で、多くの部は輝かしい実績を持つ。特にサッカー部、野球部は常に全国レベルだ。しかし生徒たちは遠方から入学するなど特別優れた者ではなく、また顧問の教員もほとんどが創設時に大学を卒業し教員となった者ばかりである。
生徒と教員の厚い信頼関係とたゆまぬ努力がこうした実績を創っている。
学習面では将来の目標に合わせて、「特進1」、「特進2」、「理系」、「普通」の4コースを設定している。「特進1」は国公立大学・超難関私大をめざすコース、「特進2」は難関私大、「理系」は国公立大学または私大の理数系、「普通」は私立大学文系の進路をめざすコースだ。習熟度別の少人数制特別授業や学習合宿なども充実しており、クラブに参加するのが遅くなる生徒もいるが、夜間照明を整え、食堂は夜8時まで営業を行うなど、学校全体で「文武両道」の環境を整えている。

感動から感謝が生まれ、向上心に

 「生徒は感動すれば、その次には必ず感謝の言葉が出るんですね。そしてそれが向上心へと発展します」と西村教頭は、多感な生徒たちにとって、感動することがいかに大切かを強調する。そして体育大会や、文化祭などの行事はもとより、留学、カナダへの修学旅行、ボランティア活動など多くの感動を味わえるような場の設定を心掛けている。
なお同校入学にあたっては金光教の信者である必要はない。週1回宗教の時間を設け、年1回の感謝祭を実施しているが、金光教を学ぶのではなく、情操教育を行う時間としている。生活指導も厳しく、髪を染めている生徒等はおらず、よく挨拶するさわやかな生徒ばかりだ。
「うちの学校はまだ思春期を過ぎ青年期に入ったばかり」と西村教頭が言うように、同校は目標とする実績も出始め、発展途上という印象が強い。今後が楽しみだ。

 
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