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中学・高校受験:学びネット

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開明中学校・高等学校

 
  京大現役合格へ
仲間と繋がり最後までやり切った6年間
昨年に創立100周年を迎えた開明中学校・高等学校は、中学校開校や男女共学化を経て、大阪有数の進学校として発展してきた。中高一貫教育により現役で国公立大学に合格できる学力を養成するとともに、学校行事や体験学習を数多く取り入れてバランスの良い人格形成を図っている。今年は国公立大学に197人が合格し、過去最高の合格実績を記録した。そのうちの1人、京大理学部に現役合格を果たした岡本晃さんに開明での6年間を振り返ってもらった。

校 長: 早坂 元実
住 所: 〒536-0006 大阪市城東区野江1-9-9
電 話: 06-6932-4461
交 通: JR、京阪「京橋」駅より徒歩10分、京阪「野江」駅より徒歩10分、地下鉄谷町線「野江内代」駅より徒歩10分、地下鉄長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目」駅より徒歩10分
学生数: 中学校 780名
高等学校 843名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.kaimei.ed.jp/

 

授業時間も宿題もたっぷり
だから安心できた

 Tシャツにパーカー、ジーンズ姿の岡本さんはニコニコと笑顔を絶やさない。京大に入学して約2ヵ月、授業と軽音サークルの活動、友人たちと交流の毎日。充実した大学生活を楽しんでいるようだ。

 理学部を選んだのは、もともと理系が得意なうえに、高校3年の物理の授業で、身近な自然現象と物理の関連を教えてもらったことによる。

 「ロマンを感じて、もっと勉強したいと思いました」と話す。

 6年前、何校か私立中学校を見学し、生徒の雰囲気が自分に合っていると感じて、開明へ入学を決めた。

 「休み時間は騒いでたのに、授業になるとまじめで、先生ともいい感じでコミュニケーションがとれていますし、メリハリがついていて良かった」

 開明中学校は、「スーパー理数」と「理数」の2コースがあり、高校2年進級時に「東大・京大国公立医学科」「難関国公立文系」「難関国公立理系」のクラスに分かれる。岡本さんは「スーパー理数」から「東大・京大国公立医学科」クラスに進んだ。

 中学1年次から週3日、7時限目まで授業がある。高校は夏・冬・春期の特別授業を入れると3年間で4年分の授業日数になる。ハードだったのではないかと聞くと、「家で勉強するのは宿題だけ。塾にも通ってなかったので、自由時間は多かった」という。

 しかし、大学入学後に分かったことがある。「かなり宿題が多かった」と。他校出身者によると、普通じゃない量だそうだ。入試広報部の海原直之部長が「もっと多い学校もあるよ」とすかさずフォロー。岡本さんも、「そのときは、これが普通だと思ってました」と笑う。

ものごとを違う側面から見ることを
教えてくれた講演会

 開明では、勉強とクラブ活動を両立させている生徒が多い。岡本さんも中学時代はバスケットボール部、高校からはクイズ研究同好会と放送部に所属。放送部では高校2年生のときに、NHK杯全国高校放送コンテストの創作ラジオ部門で大阪代表として全国大会に出場し、6位に入選した。11人のメンバーでシナリオを練り上げ、効果音をつくり、ドラマを完成させていった。楽しい思い出だ。

 学校行事や体験学習は多彩で数も多い。岡本さんの記憶に残っているのは、古典芸能鑑賞会だ。

 「知識では知っていても実際に見たことがなかったので、生の舞台は印象的でした。鑑賞会がきっかけで古典に興味が沸いた人もいます」

 また、各界で活躍する著名人の講演は視野を広げてくれる。在学中、ノーベル物理学賞の益川敏英博士や宇宙飛行士の山崎直子さんなどの話を聞けた。

 「京都大学iPS細胞研究所の知財契約管理室長の高須直子先生は、特許の話をしてくれました。海外のベンチャー企業などに特許を取られると、特許使用料が非常に高くなり、使わせてもらえなかったり、研究に支障が出る為、多くの研究者が非常に低価格で研究できる環境をつくり、患者に早く成果を提供したいと考えているからです。これを聞いて、目からウロコでした。今までと違う側面から物事を見るということには、今後の進路を考えるうえで影響を受けています」

 宿泊行事も多い。中学入学直後のオリエンテーション合宿に始まり、7月の林間学校、2年の6月は和歌山県加太湾での理科実習、2月にスキー実習、3年の7月に沖縄に修学旅行、3月にしまなみ海道を夜通し歩く。また高校生になると、1年生で勉強合宿とスキー実習と希望者には夏季休暇中に2週間オーストラリアへ語学研修、2年生で北海道に修学旅行と勉強合宿等、高校2年生まで年間2回実施される。

 しかし、何と言っても一番の思い出は中学3年の、「しまなみ海道夜間歩行」だ。星空の下を約43q。14時間かけて歩く。

 「この日のために中学1・2年でかなり高い山に登ったり、長い距離を歩いたりしました。体力と精神力をつけて夜間歩行に臨んだつもりでも、やっぱりきつい。それを、みんなで助け合いながら最後までやり切れたとき、『もうくじけない』と思えました」

受験勉強は互いに支え合って
乗り切る

 岡本さんが受験勉強に本格的に取り組み始めたのは、高校2年の文化祭が終わった10月頃。学校の自習室や教室で勉強した。高校3年の4月に念願の新校舎が完成。自習室も新しくなった。高校は64席、中学は58席の個別ブースがあり、集中して勉強に取り組める。しかも、近くに職員室があるので、分からないことはすぐに質問に行ける。

 教室での自習にもメリットがある。生徒同士で得意分野を教え合うのだ。教えることで互いに理解を深めることができる。岡本さんは、他のクラスの生徒たちからも数学や物理、化学を教えてほしいと頼まれた。

 「クラスは違っても共同体。行事のたびに友だちの輪が広がって、ほとんどの子と交流がありました」

 高校3年のときは、勉強に集中した。たまの息抜きは、遊びに集中。密度の濃い1年間だったという。

 「勉強も遊びも仲間と一緒。誰かが途中でだらけたりしないように、皆でコミュニケーションをとり合う。友だちがいるから大丈夫って思えました」

 受験勉強まっただ中の11月17日、大阪国際会議場で創立100周年記念式典が開かれた。盛大な式典だった。サプライズゲストとしてMay.Jさんも登場。フィナーレは生徒たちとの‘Believe’の大合唱。会場が歌声に包まれた。

 「ただただ感動です。入試前に元気づけられました」

 開明の授業も行事も雰囲気も、最後まで自分に合っていたという岡本さん。後輩たちに、「学校を信じて、自信をもって最後までやり切ることが成功につながります」とアドバイスする。

 
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