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中学・高校受験:学びネット

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開明中学校高等学校

 
  未来へ、100年の伝統をつなぐ新校舎完成
大正3年に大阪貿易語学校として設立された開明中学校・高等学校は、今年創立100周年を迎えた。戦後の混乱期を経て、早くから学校改革を推し進め、近年は、卒業生の約6割が国公立大学に進学するトップクラスの国公立大学進学校へと発展を遂げている。今年4月には、100周年記念事業の新校舎が完成。生徒の安全・安心を最優先した免震構造に、高機能の設備を装備し、快適な学習環境を実現。未来に向けて、「開明」の教育の可能性がさらに広がる。

校 長: 早坂 元実
住 所: 〒536-0006 大阪市城東区野江1-9-9
電 話: 06-6932-4461
交 通: JR・京阪「京橋」駅、京阪「野江」駅、地下鉄谷町線「野江内代」駅、地下鉄長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目」各駅より徒歩10分
学生数: 中学校 720名
高等学校 823名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://www.kaimei.ed.jp/

 

新たな教育活動の夢を
盛り込んだ新校舎

 新校舎は、明るいベージュ系を基調とした外観の地下1階地上8階建て。耐用年数100年のコンクリートを使用した「100年建築」に、耐震性の高い「免震システム」を採用。屋上には太陽光発電システムと自家発電機を設置し、災害時には地域の防災拠点となる。

 また地球環境に配慮して、LED導入やオール電化システム採用。エネルギーコストを約30%削減するエコスクールでもある。

 早坂元実校長は新校舎にかける思いを、「これまでできなかった教育活動の夢を盛り込んでいます」と語る。

 1階には図書室を配置。6教室分の広々とした空間に、書架や読書テーブルがゆったりと並ぶ。旧図書室の3倍のスペースを確保した。約4万3千冊の蔵書を収納しても書架にはまだまだ余裕がある。

 中学の教室は2階と3階、高校の教室は4階と5階にあり、3階と6階それぞれに職員室、その向かいに60席を超える自習室、保健室、カウンセラー室を設けている。

 5階は、中高生が利用できる食堂と30畳の和室がある。

 「食堂は生徒にとって大事な場所」という思いで、明るく開放的な空間に約230席を設けている。厨房には、中学生の給食をまかなえる設備を備えた。現在は週4日、栄養バランスのとれた給食を提供している。教室で温かいご飯や味噌汁を食べられるようになり、生徒・保護者に好評だ。

 食堂の窓の向こうは、青空に木々の緑が映える屋外庭園。樹木や四季折々の草花に囲まれたベンチに生徒が集い、憩いの場となっている。

 7階には最新の設備を整えたコンピュータ室や理科実験室の3教室(生物・化学・物理)、LL教室などを配置している。

 8階の全フロアを占めているのは屋内運動場。グラウンド横にある体育館と併せて授業やクラブ活動に活用される。そして地下には、念願の25m・6レーンの温水プールが完成。学内で水泳指導が可能になった。さらに、旧校舎解体後に広くなったグラウンドは、全面人工芝にリニューアルされ、体育施設が大幅に充実する。

国公立大学をめざす
中高一貫校の可能性と責任

 開明中学校・高等学校は、現在の大阪商工会議所が語学に堪能な若者の育成を目的として設立した大阪貿易語学校に始まる。以来、校訓「研精して倦(う)まず」のもと、時代の流れに応じて変遷・変革を経ながら発展を続けている。

 国公立大学進学校をめざして中学校を開校したのは平成3年。中高の6年間をかけて学力を高く積み上げる教育システムを構築してきた。平成13年には中学校を男女共学化。平成18年に中学・高校の全学年共学化が完成した。中学開校当初は2クラスだったが、共学化によりクラス数が増え、現在は6クラス。全生徒の9割以上を中高一貫生が占めるようになった。

 進学実績は年を追うごとに伸び続け、今年は東大や京大を始めとする国公立大学に183人が合格した。これは卒業生全体の61.2%にのぼる。いまや名実ともに共学の国公立大学進学校としての地位を確立したといえる。

 早坂校長は、「国公立大学に合格するために、5教科7科目の学力をしっかり身に付けるのは容易ではありません。本校は学校で6年間指導できるので、そこに大きな可能性と責任を感じています」と話す。

 生徒たちはそれぞれ高い目標をもって入学してくるが、国公立大学に合格するまでモチベーションを維持するのは難しい。勉強は大事だが、勉強だけしていれば良いという訳ではない。学習を支える精神力と体力はもちろんのこと、勉強をおもしろいと思える探求心、学習に対する興味関心を引き出す経験などが必要だ。そのため同校では、学習の土台づくりに重点を置いた教育を展開している。そのひとつが、3ヵ月に2回のペースで実施されるさまざまな学校行事である。

土台づくりとしての
学校行事

 学校行事は実に多彩だ。教科が指導する行事も数多い。例えば、社会科は京都や奈良の遺跡を巡る歴史探訪。国語科では、3月に中学全学年が参加して体育館いっぱいに繰り広げるかるた大会。この行事からかるた部が誕生し、毎年大阪代表として全国大会に出場している。

 中学2年の6月に、1泊2日で和歌山の加太湾に出かける理科実習は本格的だ。あらかじめ実験テーマごとにグループに分かれ、海岸で様々な海洋生物を採取し、宿泊先のホテルで解剖や観察、実験を行う。ホテルには学校から持ち込んだ顕微鏡や実験道具が並ぶ実験室が設えられている。

 健やかな身体づくりのため体育的行事も重視している。その代表的行事が中学3年の卒業行事。3月に実施される「しまなみ海道夜間歩行」だ。広島県生口島の海洋センターから愛媛県今治市の糸山公園までの約43qを、14時間かけて歩く。この日のために、中学1
年から長い距離を歩く校外学習を積み重ねてきた。それでもやはり足が痛い、苦しい。最後の来島海峡を渡るのは夜明け前。ゴールに到着すると、やがて朝日が昇り始める。生徒たちにとって忘れられない瞬間だ。

 早坂校長は、「しんどい体験は大きな財産。受験勉強をやり遂げる体力、気力の土台をしっかりつくってやりたい」と話す。

 そして忘れてならないのは、仲間の存在だ。クラスを基盤とした学校行事の数々が連帯感を育み、「皆で頑張る」クラスを作り上げる。受験勉強においても、この連帯感が生徒たちを支えてくれる。

 同様にクラブ活動も活発だ。中学生の8割以上、高校生も6割以上がクラブに加入している。新校舎完成により運動クラブ・文化クラブともに施設が充実した。新しく和室と温水プールができたことから、生徒の要望により茶道部と水泳部が創設される。

 100年という大きな区切りを迎えて早坂校長は、「本校はまだ改革の途上です。生徒が明るく元気に、それぞれの目標に向かって精一杯に頑張れる学校、大阪でも注目される学校にしていきたい」と語る。

 

 
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