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中学・高校受験:学びネット

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滝川第二中学校・高等学校

 
  難関大進学も、世界レベルのスポーツ選手も
多彩な花を咲かせる現代の文武両道校
昨年、超難関国公立大の現役合格を目指す「プログレッシブ特進一貫コース」を新設し、話題となった滝川第二中学校・高等学校。理数系を重視した同コースも2年目に入り、順調に成果をあげている。今春も国公立大の合格者が60名を超すなど、進学と部活動の両面で華々しい活躍を見せている。甲子園出場を重ねる野球部、全国大会優勝に輝くサッカー部は世界レベルの選手も数多く輩出している。この夏、サッカーW杯日本代表チームの要として活躍した岡崎慎司選手も同校のOBだ。この春、新たに着任した常?則之校長に、文武両道を体現する学校運営と今後の展開を伺った。

校 長: 常陰 則之 (つねかげ のりゆき)
住 所: 〒651-2276 兵庫県神戸市西区春日台6-23
電 話: 078-961-2381
交 通: JR「明石」「西明石」駅より直行バスを運行/神戸市営地下鉄「西神中央」駅より市営バス21.22.28系統「西体育館」行き「西体育館前」下車5分
学生数: 中学校 304名
高等学校 876名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://takigawa2.ed.jp

 

新校長が驚いた生徒の礼儀正しさ
多様性が生む伸びやかな校風

 「朝の登校時、自転車の生徒がわざわざ止まって挨拶をしてくれるんです。これには驚きました」

 常陰校長はインタビューの冒頭、滝川第二生の礼儀正しさを讃えた。この春着任したベテランを驚かせたのは、何よりも生徒の元気良さだった。

 「進学校ですから生徒も澄ましているんじゃないかという印象があったんです。でも、実際はまったく違う。明るくて誠実。素敵ですね」

 昭和59年高校創立。平成16年に中学が誕生した同校は、文武両道を体現する総合学園。神戸市西区の高台に位置するキャンパスは敷地面積16万平米。自然に囲まれたエリアに進学・部活動と様々な目標を持つ生徒が集まっている。

 「先週末に滝二祭(文化祭)を見て感激しました。全校生が参加するステージ発表ではコースの特徴がよく出ていました。中高一貫コースや特進コースは論理的な構成ですし、LコースやCコースは躍動感があってパワフルです」

 高校からのコースは、超難関国公立大学を目指す「S特進Lコース」、難関国公立大学を目指す「特進Lコース」、勉強と部活を両立し有名私立大学を目指す「Lコース」、全国レベルの部活動で成果をあげる「Cコース」の4コース。そして、中高一貫コースには国公立や難関私大を目指す「進学一貫」、医歯系・難関国立を目指す「特進一貫」、そして超難関国立大への現役合格を目指す「プログレッシブ特進一貫」と多彩なコースが併存している同校だが、この多様性こそが成長期には必要な環境だと校長は語る。

 「いろいろな夢に向かってがんばる生徒が集まっているからこそ、伸びやかな校風になるのだと思います」

将来は英語以外の授業も英語で
国際力の更なる強化を目指して

 中高一貫の指導では進路選択の指針になる数々の独自カリキュラムを配置しているのも特色だ。その筆頭が毎週水曜に行われる体験学習「スペシャル・ウェンズデイ(SW)」。農園芸体験、施設訪問、企業研究など多彩なプログラムを展開してきたが、校長は一層の充実を図りたいとの意向。

 「学校がある神戸西部は研究所が多い地区です。先端企業と連携してインターンシップ的な活動をすることも視野に入れたいと思っています」

 とりわけ超難関大を目指すプログレッシブ特進一貫コースは、英理数系を重視したカリキュラムになっており、これまでも理系施設を訪れたり、有識者を招いた講演・実験などを行ってきた。これからは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などでSWを行う構想もある。

 また、教育の国際化も重点目標だ。現在、中学校には正規の英語科教員としてネイティブスピーカーが在籍しており、中3でヨーロッパ研修、高2で一人一家族のホームステイを体験する語学研修を実施。海外交流も活発な同校だが、これも強化をしていく方針だ。

 「短期の交換留学制度はありますが、もっと長期でと考えています。そして将来的には英語以外の授業も英語で行いたい。世界で通用する学力をつけるには、そういった環境も必要なのではないかと考えています」

自分で「考動」する力を自然に養う
キャンパスナビゲーター活動

 滝川第二生は躾が行き届いていると地域でも評判が高い。その一端を担っているのが「キャンパスナビゲーター」という活動だ。これはオープンキャンパスや入学説明会で、生徒が一般の方を案内する広報活動のこと。3年前から始まったこの活動に熱心に取り組んでいる生徒に話を聞いてみた。

 「小6の時、学校説明会で先輩が案内してくれたのですが、ハキハキした姿に憧れていました」と話す高3の梅澤愛美さんは、募集が始まるとすぐに活動に参加したという。

 「以前は人と接するのが苦手でしたが、活動に参加しているうちに人前でも緊張しなくなりました。滝二祭でブースに座っていると様々な質問をされますが、自然と答えられるようになってきました」(高2 北垣貴寛さん)

 こんなふうに実に前向きな声が多い。現在74名の生徒が活動しているこのキャンパスナビゲーター、昨年秋には生徒の企画でキャンナビフェスタという学校説明会も開催した。楽しみながら校内を回ってもらうためスタンプラリーを考案し、生徒自身の手で実行した。

 「パソコンで地図やチケット作りを担当しました。前日は夜になっても作業が終わらないほど大変でしたが、地図を片手に回っている小学生を見て、がんばってよかったと思いました」と北垣さんは嬉しそうに話す。

 「滝二は自然が多い環境ですが、小学生が楽しそうに校内を駆け回っていて、昔の自分を見るようでうれしかったです。オープンスクールでご案内したご家族が次の説明会にも来て下さって、“また来たよ”と。これは感激しました」(中3 須藤珠樹さん)

 キャンパスナビゲーターの行動指針は「考動」。まず自分の頭で考え、最適の行動をせよという教えだ。行動力が身についた。先へ先へと考えて動けるようになった。何事も落ち着いて対処できるようになった。目上の方と話す機会が多いので敬語が使えるようになった。生徒から返ってくる声は、どれも実に頼もしいものばかりだ。

 多彩な夢を持つ生徒が集まる学び舎。そこで繰り広げられる自主活動。新校長の舵取りによって、一層充実していくであろう滝川第二の今後が楽しみである。

 
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