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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属仰星高等学校中等部

 
  豊かな学力、生きる力
 
「東海大学全体のスケールで学べるのも、本校の大きなメリットです」。1996年、東海大学付属仰星高校中等部が開校した。2002年度からは、一人ひとりの個性と可能性を伸ばすために、2コース制を採用。コースに応じた特別講座やPC活用学習、ディベート授業など、特色ある教育プログラムにより、より良く生きる力を育成している。

校 長: 成田 吏
住 所: 〒573-0018 大阪府枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪本線「枚方市」駅より徒歩13分、京阪交野線「村野」駅より徒歩10分
学生数: 338名 (2004.9.1現在)
ホームページ: http://www.tokai.ed.jp/gyosei/

 

正規の授業だけでなく

 同校では入学時に「英数特進」・「総合進学」コースのいずれかを選択する。
「英数特進」コースは、東海大学医学部や難関国公立・私立大学進学をめざす。6年一貫教育カリキュラムにより、中学2年次で英数国の中学課程を修了。ハイスピード・ハイレベルな授業を展開している。週37時間の授業に加え、週3日は放課後に英数国の特別講座を設定。午後6時まで学習指導を行う。夏休みには5泊6日の学習合宿も実施し、学力を絶えず強化している。
  成田吏校長は「中学の早い段階から、徹底的に学力を伸ばします」と話す。
一方「総合進学」コースは、東海大学および国公立大学や私立大学進学を目標としている。「英数特進」コースに比べ、ゆとりあるカリキュラムで学習とクラブ活動の両立をめざす。
「『英数特進』コースは放課後に特別講座がありますので、クラブ活動に参加できるのは週に3日です。クラブ活動を優先したい生徒は、成績に関わらず『総合進学』コースを選択しています」。
  両コースは進路目標の違いからカリキュラムも異なるが、どちらも講習や補習などサポート体制は万全だ。土曜日は、大学の教員や予備校講師などによる土曜講座を開催。また「ネットワーク学習」の時間も設けられている。「ネットワーク学習」とは、生徒1人に1台貸与したノートパソコンを利用しての自学自習システム。パソコンを校内LANへ接続し、自分で演習問題を選んで解答。基準点に合格すると次のステップへ進み、不合格であれば類題に再チャレンジする。生徒が自ら弱点を発見し解決していく、ステップアップ学習である。
「正規の授業だけでなく、コースに応じた講習や補習をプラスします。伸びる生徒はさらに伸ばし、成績が伸び悩んでいる生徒に対してはきめ細かくフォローし、学力の強化を図ります」と成田校長は力強く話す。
なお、入学後のコース変更も可能だ。中学1年次の7月と、2年や3年への進級時、さらに高校進学時にも変更の機会がある。

生徒参加・発表・問題解決

「これからの時代をより良く生きていくためには、あらゆる社会に対応できる『豊かな学力』が必要です」と成田校長。
「豊かな学力」とは自ら考えて判断し、人生を切り開いていける力である。そのために同校は、生徒参加・発表・問題解決と、生徒がじっくり考え取り組める90分授業を、今年度からカリキュラムに組み込んでいる。
  例えば、英語の90分授業は英文のニュース記事を題材にした、グループ学習。まず、1クラスを8グループに分ける。記事を2種類用意し、4グループずつが同じ記事を読む。そして、1グループごとに記事の内容についてディスカッションし、理解を深める。その後、グループ内で記事の内容を要約し、別に英文読解の問題も作成。もう1種類の記事を読んだ他グループと問題を交換し、互いに解き合う。教師からの一方的な知識注入ではなく、生徒が積極的に参加し、問題を解いていく授業である。
国語の90分授業では、ディベートが展開される。「携帯電話を学校に持ってきて良いのか、悪いのか」など、身近な問題をテーマに取り上げている。生徒は、事前に「立論」の根拠となる資料などを用意しておく。ただし、ディベート開始まで賛成・反対のどちら側に立つかわからないので、必然的にテーマを多角的に検討することになる。
「情報を収集して理解を深め、多角的に意見を組み立てる。相手に意見を明確に伝え、また的確に聞き取る。総合的な見地から判断する、ディベート活動のすべてが生徒たちの『生きる力』を育てます」。

生きた英語

「豊かな学力」を形成する取り組みは、教室での90分授業に限らない。
  同校では中等部全教室に高速無線LANシステムを構築。高度情報化社会において活躍できるよう、授業にインターネットや情報技術などを積極的に取り入れている。生徒は、貸与された自分専用のノートパソコンを、問題解決のための情報収集や、効果的な自学自習にも活用している。
  また、ネイティヴ教師による「コミュニカティブ(communicative)英語学習」では生きた英語を体験できる。様々なアクティビティを取り入れた授業で、生徒は実用的な英語力を習得していく。
中学3年の10月には、全員が8泊10日のハワイ語学研修に出かける。現地ではハワイ東海インターナショナルカレッジに滞在。英会話の授業やマリンスポーツの実習のほか、現地の生徒たちとグループで観光やショッピングなども楽しめる。
「異文化に触れ、国際的な感覚を養ってもらいたい」と成田校長。
  なお希望者には、東海大学付属デンマーク校中学部への留学プログラムも用意されている。

より高レベルな文武両道

 同校は東海大学付属仰星高等学校と同様、活発なクラブ活動で知られている。なかでもラグビー部や野球部、サッカー部、吹奏楽部などの活躍が目立つ。
「総合進学」コースのほとんどの生徒はクラブ活動に参加している。「英数特進」コースの生徒も、参加できるのは週3日と限られているが、多くの生徒がクラブ活動を楽しんでいる。なかには運動部でレギュラーの座をつかんでいる生徒もいるという。
スポーツ施設も充実している。体育館には柔道場や剣道場も設けられている。屋外には総合グラウンドのほかに、ナイター設備を備えた野球場、球技場、4面のテニスコート。さらに室内練習場も完備。生徒が伸び伸びと練習に打ち込める環境が整えられている。
  成田校長は「中学時代は基礎体力をつくる大切な時期ですから、どちらのコースの生徒にとっても、クラブ活動は大きな意義があります。今後も教育内容を進化させながら、より高レベルな『文武両道』を実現していきます」と語った。

 
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