サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

東大谷高等学校

 
  最新・最高設備を誇る泉ヶ丘校舎で
新しく男女共学校としてスタート
創立104年、女子校として長い歴史と伝統をもつ東大谷高等学校が堺市泉北ニュータウン泉ヶ丘に新校舎を開設し、今春、新たに男女共学校としてスタートを切った。新天地では、親鸞聖人の教えに基づく宗教的情操教育と、学びのNEW STYLEというべき新しい教育を実践し、、未来を切り開く人材の育成を目指している。移転・共学化に伴って同校への関心と期待は高まり、今春の受験者総数は1,515名にのぼった。入学した758名は、エネルギッシュな生徒が多いという。3年後の実績、さらには社会に出てからの活躍ぶりが実に楽しみである。

校 長: 神代 一徳
住 所: 〒590-0111 大阪府堺市南区三原台2-2-2(泉ヶ丘校舎)
電 話: 072-289-8069(泉ヶ丘校舎)
交 通: 南海高野線・泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅より徒歩約8分/スクールバスは次の3ルートを運行/●古市ルート(近鉄南大阪線「古市」駅・近鉄長野線「富田林」駅・南海高野線「金剛」駅)/●泉大津ルート(南海本線「泉大津」駅・JR阪和線「和泉府中」駅)/●泉佐野ルート(南海本線「泉佐野」駅・JR阪和線「熊取」駅・貝塚第三中学校前)
学生数: 1,108名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.higashiohtani.ac.jp

 

新校長の下、最新設備の校舎で
建学の精神に則った教育を実践

 緑多い泉北丘陵の高台に東大谷高等学校の新校舎は建つ。教室棟、食堂棟、体育館棟の3棟が芝生のグラウンドを囲うように配置されている。キャンパス内の壁はホワイトで、すべてぴかぴかである。

 校舎移転とともに新校長に就任したのは、神代一徳先生。府立高校で教諭・教頭・校長を歴任し、その府立高校時代の上司である児玉前校長からバトンを渡された。就任して1学期を経た今、神代校長に感想を聞くと「公立との違いと私学のすばらしさを実感しています」という答え。そのひとつが、私学特有の建学の精神。同校では「報恩感謝の念を培うこと」を柱としており、毎日の朝礼・終礼(瞑想・合掌礼拝・仏教讃歌斉唱)や宗教行事、宗教の授業等を通じて豊かな情操を育成している。

 「2・3年生の姿を見ると、建学の精神を身につけた人材に育っていることがよくわかります」と神代校長。ただし、同校の校則、しつけは厳しい。卒業生からも「在校時は嫌だと思うこともあったが、社会に出てから、その必要性を実感した。わが子も東大谷で学ばせたい」という声がよく聞かれるという。共学になり、男子を持つ保護者から大歓迎されている。

 設備・施設のすばらしさも神代校長が公立との違いを大いに実感するところだ。例を挙げると、全HR教室に設置された電子黒板。無線LANと全生徒に配布されたタブレット端末を使った最先端の授業が展開されている。「今では電子黒板がないと授業ができないという状況になっています」と神代校長。例えば、国語の授業で「鹿威し(ししおどし)」という言葉が登場したとする。すると、ししおどしの映像とコトンという音まで出てくるという仕組み。生徒の理解が速く深くなるのは当然だろう。

 教員室に隣接しており、すぐに教員に質問できるよう配慮された自習室、ご本尊が安置された講堂、体育館、書道室、武道場などのほか、憩いの場として、食堂はもちろん、ウッドデッキ広場、屋上テラス、屋上菜園もある。記者も見学して、感心するばかりだった。

国語力の徹底強化で
真の国際人を育成

 同校が新しい教育への挑戦として取り組んでいるのが「学びのNEW STYLE」。そのひとつが「学習の基礎となる国語力の徹底強化」。国語力をあらゆる学習の土台となる力ととらえ、国語力強化プログラムを組んでいる。神代校長いわく「国際化社会の中、どこの学校も英語、英語と言われますが、英語を理解するにも根本は国語力だと思います」。強化プログラムの一環として、5分間読書(3年で100冊読破)や国語力検定・漢字検定への挑戦などがある。

 2つ目は2・3年で取り組む「探究ゼミナール」。疑問に思うことを自分の力で調査・研究・解明するプログラムで、最後は論文にまとめてプレゼンする。

 3つ目は「10年未来プロジェクト」。3年後の大学受験だけでなく、10年後の自分の姿を想定して、そのためにすべきことを考えるというもの。1年では将来つきたい仕事について考えるキャリアプランニング、2年では日本の社会の成り立ちや仕組み、文化について学ぶ日本学、3年では志望する大学・学部・学科を決める未来プロジェクトというカリキュラムが組まれている。

 なお、同校のコースは、わが国のリーダーを育てる「特別進学コース」、国際社会で活躍する人材を育てる「言語・国際コース」、社会の基礎となる人材を育てる「進学探究コース」の3つ。2年進級時に生徒自身の明確な希望があれば、コース変更が可能となっている。

保護者にありがたい
入学時負担軽減制度は継続

 東大谷では、大阪府の私立高校授業料支援補助金制度に関して「保護者入学時負担軽減制度」を設けている。府から支援があるとはいえ、補助金の給付は11月。多くの私立高校では、保護者が立て替えて納付するのが原則で、入学時に50〜60万円もの現金が必要だが、東大谷ではそれを立て替えるというわけだ。入学者が多く、学園側の負担が激増した本年度も、この制度は継続・実施された。保護者にとっては、実にありがたかったに相違ない。

 同校では特待生制度「東大谷スカラシップ」も充実している。@入学試験の合格者上位10%以内。A5教科の内申合計45以上(大阪府下の公立中学校のみ)B五ツ木模試(11月実施)の偏差値63以上。このうちいずれかに該当すれば、授業料は11万8,800円(保護者の授業料負担実質無償)となり、入学試験の結果が合格者の上位1%以内なら、入学金(20万円)も免除となる。大阪府以外からの進学者にとってもうれしい制度だ。

 昨年の取材で話題に出た「東大谷人材サポートバンク」は、まだ構想段階だが、近々実現しそうだ。これは、人生経験豊富な地元のシニア世代の経験やスキルを同校の教育に活かしてもらいたいという思いから生まれたもの。「学校は地域の文化の中心だと思います」という神代校長の考えのもと、地元の方に来校して話をしていただいたり、生徒と一緒に活動していただいたり、あるいは、生徒が地域の活動に参加したりして、地元との連携を図ることを目的としている。東大谷高等学校が泉ヶ丘の地に根付き、地域の誇りとなる日がくるのもそう遠くないだろう。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.