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中学・高校受験:学びネット

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同志社香里中学校・高等学校

 
  60周年記念事業のキャンパス整備が全て完了
時代を見据えた「新しい学校づくり」に邁進
香里園の丘陵地に大きく広がる同志社香里中学校・高等学校。今年3月に創立60周年記念事業としてのキャンパス整備がすべて完了し、より快適な学習環境へと進化した。コンセプトは生徒中心。教員室を挟んで両翼に中学校と高等学校のホームルーム棟を配置。触れ合う機会が多くなることで中高一貫教育が一層、効果的に進められることにも期待がかかる。近年、地域との連携も積極的に行い、建学の精神である良心教育の元、時代を見据えた「新しい学校づくり」に挑戦し続けている。

校 長: 西山 啓一
住 所: 〒572-8585 大阪府寝屋川市三井南町15-1
電 話: 072-831-0285
交 通: 京阪電車「香里園」駅から徒歩15分
学生数: 中学校 739名
高等学校 914名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.kori.doshisha.ac.jp

 

新校舎が影響
中高一貫教育の効果

 2011年の4月からスタートした60周年記念事業の施設整備事業(耐震工事含む)も今年の3月に完了。生徒たちは落ち着いた環境で、これまで以上に学力面やクラブ活動の結果に表れ始めているという。

 新緑まぶしい5月初旬、本校を訪ねた。

 最寄りの香里園駅から徒歩15分、住宅地を通りぬけると小高い丘に同志社香里中学校・高等学校が視野に入る。キャンパスを取り囲む緑豊かな自然は関西でもトップクラスに入るだろう。まず、甲子園球場グラウンドが5つ入るという7万7千平方メートルの広大な敷地に目を奪われる。校門では常時二人体制の警備員がおり、セキュリティ対策も万全だ。野球場を除く3つのグラウンドは全て人工芝化。これにより課外授業やクラブ活動のさらなる充実に加え、近隣住宅にも配慮した消音効果や砂埃が上がるのを防ぐこともできる。

 リニューアルされた2階のカフェテリアは、オシャレなホワイトのテーブルにポップなオレンジの椅子が生徒を迎える。衛生面に配慮した厨房を整備し、多様なニーズに対応している。窓は全面ガラス張りでウッドテラスも設置され、グラウンドや大阪市街も見渡せる。特別教室棟には、音楽室や美術室、理科実験室などが入り、独立棟として中高の生徒が共に利用できるようになった。注目は中学校と高等学校のホームルーム棟が教員室を挟んで両翼に設置されたことだ。「今まで離れていた中高の教室が動線上に並ぶことで、教師陣も中高一貫の教育がより効果的に進められ、さらに中高生のコミュニケーションも深まると楽しみにしています」と西山校長は話す。

 また、同志社香里のキャンパスを象徴し、生徒たちの核となる中心が中庭だ。礼拝堂や体育館、特別教室棟、図書館、HR棟などの5つの校舎で囲まれた中庭は美しいレンガの赤と樹木の緑を背景に生徒たちの憩いの場となっている。

 「文化祭の会場になったり、生徒たちが交流したりする、最も愛されているスペースです」

受験本意の学習にとらわれず
一人ひとりの個性・能力を伸ばす

 同志社香里は受験本意の学習にとらわれず、生徒各自の個性と能力を伸ばすことにも積極的だ。昨年はクラブ活動や自分の趣味・特技を生かした活動で、3つの全国大会1位を受賞している。ひとつは高円宮杯全日本英語弁論大会で中3生男子が優勝。3日間かけて予選から決勝までを勝ち抜き、晴れて優勝となった。西山校長は「彼は高校の入学式に英語で宣誓を読み上げました」と誇らしげに話す。

 二つ目は、日本高校ダンス部選手権でダンス部が一昨年に引き続き優勝を勝ち得た。立派である。そして三つ目がユニークだ。日本一面白い高校生を決めるコンテスト「ハイスクールマンザイ甲子園」で高3生男子2人が頂点に立った。「大学進学をやめてプロになる誘いもあったみたいですが、コンビを解消して大学に行きました」。確かに面白いし、感心したと話す西山校長だが、そのあたりが本校・同志社香里らしいと笑う。

 一方、近年とくに力を入れているのが、地域との連携だ。昨年は生徒が通学路での状況をビデオに撮ったり、生徒の話し声など騒音測定して、マナー向上のプレゼンテーションを礼拝堂(講堂)で実施した。招待をしていた自治会長にも評価を頂き、お互いに協力することで話しは進んだ。また、生徒のほとんどが通学に乗降する京阪電車とも連携。寝屋川市と包括協定に基づき「びわこ号復活プロジェクト」では、生徒がデザインしたヘッドマークを先頭に付けたギャラリートレインが2ヵ月ほど京阪線で運行された。

 3年目となるのが「サイエンスコミュニケーション事業」だ。地元小学校と本校の中学生および教員が、土曜の午後や放課後に一緒に実験するなど、学校が持つノウハウを地域に還元する取り組みだ。地域に浸透しているようで、理科好きの小学生が多く参加している。
生徒にとっては、自分の考えを小学生にきちんと伝えることや、うまくコミュニケーションを取れる場としては最適である。

期待に応え、
ハード面に続きソフト面をさらに充実

 同校の教育の根幹はキリスト教主義に基づく良心・全人教育であり、個々の生徒を知・徳・体とバランスのとれた、次の時代を創り上げる人間として育成することにある。そのための教育メニューは数多く用意されており、保護者の期待はそこにあるといえる。

 2013年度の入試にも期待感が表れ、中学校では定員240名に対して志願者1,065名、合格者415名。(高校では定員60名に対して志願者70名、合格者68名)という結果が出た。大学へは94.3%が同志社大学、同志社女子大学へと進み、国公立の他大学へは8名が進学。現役合格率は97%と非常に高い数字となっている。

 「神戸大学に現役合格し、進学したのは女子の自治会長でした。3年生ともなると勉強が忙しくなるのですが、最後まで会長をやりとげました。」

 ハード面が整い、中高大の連携講座もますます充実、存在感を示している。西山校長は「今後は教育内容をどれだけ充実させ、生徒・保護者の要望に応えられるかです。教員の意識改革や研修にも力を入れたい。そのために学校の中をオープンにし、多くの方の声を聞くことも大事だと考えています」と、止まることのない学校改革を力強く語った。

 
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