─教育目標─
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翔けモノづくりへ！
翔け全国大会へ！
多学科高校の特徴を生かし
生徒の『それぞれの輝き』実現へ
近畿圏で唯一の６学科３コースを保有する星翔高等学校は、適性重視の実践教育で生徒の夢の実現を図る多学科高校であり、総合高校である。
３年間で一流の技術を身に付ける工業技術系４学科（機械工学科・電子機械工学科・電気工学科・電子工学科／以上男子のみ）では、取得した資格や合格した検定試験などをもとに、独自の資格奨励制度である星翔ジュニアマイスター制度を設けている。溶接やフォークリフトの技術、電気主任技術者、AI第３種工事担任者など専門的技術が多数取得でき、卒業後は大学進学だけでなく、多くの企業が求める即戦力となれるのだ。そのレベルの高さは、カラオケを発明し、米国のイグ・ノーベル賞を受賞した井上大佑さんをはじめ数々のスペシャリストな卒業生が証明している。
一方、普通科・国際科（男女共学）も独自のコース制となっている。
国際科スポーツコースでは、スポーツを極めるためには世界的視野が必要という考えから、技術・技能と同時に世界のスポーツや語学、異文化理解などの知識を身に付ける。
普通科特進コースでは中堅以上の大学合格を目指したカリキュラム編成で、基礎学力の徹底と応用力の向上により実力の総合的なアップを目指す。もちろん英検やTOEICといった実践英語力の検定試験にも対応。最近の大学入試の出題傾向である会話表現やリスニングテストにも焦点を当てた指導が行われている。
普通科総合コースは『将来、自分が何をやりたいのか。自分の適性とは何か』を見つめて新たな自己発見を行い、そこで見つけた目標にむかっていくための多くの手助けが用意されているコース。英検や漢検の他にも、ワープロ検定やパソコン検定などのIT化する社会で基礎技術となる資格取得にも対応している。
この普通科・国際科の３コースは、自分だけの輝きである『MY STAR』を見つけるコースと称されており、工業技術系での自分だけの技を指す『MEISTER』も含めて、全学科全コースで７つの『星』を見つける学校であると楠本校長は語る。
「７つの星の輝きはそれぞれ異なります。この七色の未来に向かい、それぞれが自分の可能性を広げて成長してくれるように願っています」
かつて教員たちと生徒たちが植えた木々が大きくなり、学校の一角に森、桜の咲く庭、憩いの林として繁り、生徒たちの安らぎの空間となっている。学内からは６世紀前後の遺跡が発掘されて、はにわなどの出土品も星翔の宝となっている。また、卒業生が在校中に作成した石の彫刻は、校内に展示され、後輩たちを見守っている。これらはすべて次世代へと引き継がれていく星翔の伝統の思いが込められている。この思いと同じように、どの生徒も次世代につなぐ何かを見つけて欲しい、というのが星翔高等学校の受け継がれるべき精神的遺産なのである。
多岐に渡るキャリア教育で
生きる力となる『自分探し』を
わずか８年前、入学生が募集人数の半数強ほどまで落ち込んでしまった星翔高等学校の人気を、現在の定員数オーバーとなるまで引き上げたのが、楠本校長をはじめ教員たちが携わった様々な改革案だった。その中にあったのが、普通科総合コースで行われているキャリア教育の充実である。このキャリア教育は平成25年から文部科学省が奨励し、導入を求めているが、星翔高等学校ではそれに先駆けて、最先端の内容と種類に分けたキャリア講座を開講している。
今年度、キャリア教育の選択授業として設定されたのは全部で８系列。その中で人気の５系列が実践されることになり、現在総合コースの生徒たちが、２年次の「選択キャリア教育」において、自分の選択した講座でより専門的な内容を学んでいる。 |
「IT系列」では大学進学や就職に有利なITの基礎から応用までを学ぶと同時に、ワープロ検定やパソコンスピード認定などの資格試験にもチャレンジ。「スポーツ系列」では運動能力の向上や外部講師による救急対処の方法なども学ぶ。「ビジネス系列」は簿記や電卓といったビジネスの基本技術を身に付けながら、商学部・経済学部・経営学部などの大学受験にも対応。進学と就職の両面をバックアップ。「フード系列」は外部講師も招聘して栄養や食品衛生の基礎を学ぶ。３年次には調理師を招いた実習を通じて、高レベルな能力を身につけるのが目標となる。最も人気が高く、選択した生徒が多いために２クラスに分けて授業が進められているのが「キャリア総合系列」だ。自分の将来の目標がまだ定まらない生徒たちに向けて、自分のやりたいこと・適性とは何かを、多種多様な仕事のビデオを見ながら考察することができる。そして自分の目標を見つけ、将来その仕事に就くにはどのようなことをすればいいかを考えるという、自分探しの授業である。
「文部科学省が『生きる力を身に付ける』ことができる教育を推奨していますが、実際その『生きる力』とは何でしょうか。私はそれが自分の将来目標を見つけて具現化できる力を持つこと、すなわちキャリア教育だと考えています。そのための自分探しにぴったりの学校として、大阪北部地域では星翔高等学校の名前が一番に挙がるような学校に成長させていきたいのです」と楠本校長は夢を語る。
この他にも提携している大阪情報専門学校へ行き、より詳しい情報処理分野の講座（選択制）を受講する土曜留学講座も開講。全学科対象（国際科除く）の希望制だが学校外修得単位２単位が認定されるため、多くの生徒が受講している。これも楠本校長のアイデアから生まれたものだ。キャリアに特化した学校。それが、星翔高等学校の目指す最終目標である。
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