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中学・高校受験:学びネット

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大阪偕星学園高等学校

 
  新校名となり、第一期生を迎え入学式開催
本格化する学校改革
創立84年の伝統を有し、約5万人の卒業生を送り出してきた本校。今年4月1日に此花学院高等学校から大阪偕星学園高等学校と校名変更し、4月3日に入学式が挙行された。新校名となっての第一期生は初めて100名を超える女子を含め410名。平成22年に新理事長、翌年に新校長が就任し、加速度を増して進められてきた学校改革がさらに本格化する。関西で初めて校塾連携の取り組みをスタートさせた学園に寄せられる期待は大きい。

校 長: 梶本 秀二
住 所: 〒544-0021大阪市生野区勝山南2-6-38
電 話: 06-6716-0003(代)
交 通: JR環状線「桃谷」駅・JR環状線「寺田町」駅から徒歩約10分
学生数: 1,005名 (2012.11.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-kaisei.ac.jp/

 

躍動感あふれる校歌が演奏され
410名の新入生を迎えた
華やかな入学式

 4月3日、晴れの門出を祝うかのように前夜からの雨もあがり、大阪偕星学園高等学校の入学式が行われた。会場となったのは、昨年11月に改修工事を終え明るく綺麗に生まれ変わった新体育館。新入生と保護者、来賓、全教職員が一堂に会した。

 新校名「大阪偕星学園高等学校」の偕星には「人(生徒)は皆、星であり、生徒一人ひとりの個性を大切にし、かけがえのない存在としてその可能性を伸ばし、鍛えていきたい。」そんな願い・思いが込められているという。また、会場に掲げられた新しい校章は、2つの星を重ねたデザインで、文武教育と男女共学の2つを意味し、中央には本校が所在する大阪市生野区の区花でもある紫陽花(あじさい)があしらわれている。

 開式の辞、国歌斉唱と式典が進み、新校歌『青春の昴』が演奏された。太田理事長作詞、レコード大賞作曲家として名高い中村泰士氏によるもので、教育理念にふさわしい躍動感あふれる校歌であった。

 続いて凛と静まった会場内に、新入生への「起立、礼」の号令が響き、410名の入学許可宣言が述べられた。

 最初に壇上に立った梶本秀二校長は、新入生に向かい「一人ひとりが大切な星であります。皆さんも自分がかけがえのない存在であると自覚していただきたい。今、教育現場には悲しいかな、いじめや体罰など問題が山積しています。もし本校において苦しい、悲しいと感じることがあれば必ず声を上げ、決して一人で悩まないでください」と式辞を述べた。

 太田明弘理事長からは、ケネディーの大統領就任演説を引用し、「本校は進学面でもスポーツ面でも、あなた方のために全力を尽くします。そして、新入生の皆さん、あなた方も学校のために何ができるのかという愛校心を胸に、本校の生徒として恥じることのない高校生活を送ってください」と自律心の大切さを込めたメッセージを送った。

 来賓として招かれた中村泰士氏は次のように祝辞を述べた。「教育への熱い情熱を感じる詞を受け、僕は『輝け、輝け、輝け』と連呼するように作曲しました。どうぞご自分の胸に『輝け、輝け、輝け』としっかり歌いかけていただきたい」

 その後、来賓紹介、祝電披露、新入生代表による宣誓、在校生歓迎の言葉が述べられ閉式となった。

関西初の校塾連携校として
さらなる教育改革が進行中

 入学式終了後、宮口光博入試広報室副室長にお話を伺った。

 平成22年11月に大手進学塾を運営する太田明弘理事長が、翌年4月に梶本秀二校長が就任し、関西初の校塾連携校として話題を呼んだことは記憶に新しい。この人事刷新を機に一気に加速して進められている本校の学校改革。ハード、ソフトの両面で進められているが、まずソフト面の教育改革について尋ねた。

 「本校では、特進コース、総合選択コース、スポーツコースの3つのコースを設置しています。特進コースは、国公立大・難関私立大への現役合格を目指すコース。8時間目、9時間目は受験に向けての講習授業としてカリキュラムに組み込まれています。その中で週に2回、外部講師が本校で指導にあたります。長期休暇中にも同様に講習を実施しています。」

 公立に比べ授業料が高い私学では、学習塾の費用が加算されると教育費はかなりの負担額になるが、それが軽減されるのは最大のメリット。また、塾への移動時間も無くなり効率的である。学校改革の本丸といってよいだろう。

 さらに、特進コースには特筆すべきシステムがある。入学時の学習到達度により2クラスに分かれているが、成績が上がれば「特進クラス」から上位の「選抜特進クラス」に学期や進級の節目という短いサイクルで移動できる。生徒によいライバル意識を持たせて成績を高めていくのが狙いだ。すでに改革元年に入学した特進選抜コースの生徒も今年は3年生に進級。校塾連携の取り組みにより確実に実力をつけているそうだ。早くも来年へと期待が膨らむ。

 「総合選択コースは2年生から専科を選択し、進学文理専科の生徒も希望により8時間目の講習授業を受けることができます。」(宮口光博副室長)

伝統と革新の融合
知徳体のバランスのとれた
教育を目指して

 伝統ある文武教育を誇る本校は、クラブ活動の強化にも力を入れている。硬式野球部、ハンドボール部、女子バレーボール部、サッカー部を強化指定クラブとし、これらのクラブに所属するスポーツコースの生徒は、週の後半は午後からクラブ活動に専念できるカリキュラムが用意されている。

 本校は、ハード面の整備、環境づくりにも積極的だ。明るくお洒落な食堂、上履き使用のフローリングの教室、憩いの場となる人工芝の中庭、ウォシュレット完備の女子トイレなどが完成している。新しい設備も計画中で、この夏には男子学生寮「星雲寮」も完成予定。

 本校のHPを開くと、トップページに「教育力宣言」の文字が大きく浮かぶ。教職員の意識改革を図る研修会や教員対象のセンター試験レベルのテストなどを通じて、教育力の強化が図られている。教育力は正しく学校改革を支える根幹に違いない。

 「本校の歴史や伝統は生徒の人間形成に欠かせない文化です。さらに、新人事のもと日々、邁進している教職員集団、教育後援育友会(保護者会)、昨年新たに発足したこのはな会(同窓会)、外部講師がスクラムを組むことで、生徒一人ひとりが輝く星になるよう、他校にはできない学校改革を成し遂げたい」と宮口副室長は力強く語ってくれた。

 
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