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中学・高校受験:学びネット

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神戸龍谷中学校・高等学校

 
  特色あるコース展開、学習環境の改善など
時代と生徒のニーズに合わせた改革を推進中
新神戸駅や王子公園に程近く、神戸港や神戸の街並みを見渡す山の手に位置する神戸龍谷中学校・高等学校。創立以来91年にわたって、親鸞聖人の教えを基本に、心の教育と確かな学力の養成に力を注いでいる。平成14年に男女共学化、17年には中学校再開と、学校改革に取り組んできた同校は、大学進学実績面でも国公立大、難関私大に多数の合格者を輩出し、躍進を続けている。グローバル時代に合わせて、高校と中学校のコース名と内容を変更。昨年、新校長が就任し、様々な改革に拍車がかかっている。

校 長: 岡田 万里
住 所: 〒651-0051 神戸市中央区神仙寺通1-3-8(青学舎)
〒651-0052 神戸市中央区中島通5-3-1(本学舎)
電 話: 078-241-6417(中学校)
078-241-0076(高等学校)
交 通: JR・阪急・阪神・地下鉄線「三宮」駅より市バス2・18系統で「青谷」下車徒歩5分、地下鉄「新神戸」駅より徒歩15分、三田・鈴蘭台・裏六甲方面よりスクールバス運行
学生数: 中学校 216名
高等学校 966名 (2012.11.1現在)
ホームページ: http://www.koberyukoku.ed.jp/

 

中学校は、英語と数学に特化した2コース

 神戸龍谷中学校・高等学校の校訓は「和顔愛語」。なごやかで人を包み込むような表情と優しい言葉という意味で、その精神は、創立以来、同校の教育のすべての根底をなす不易な部分となっている。教育の2本柱は、浄土真宗に基づく心の教育と確かな学力の養成。両方のバランスのよい涵養によって、豊かな人間性の育成を目指している。

 同校では、10年以上前から学校改革に着手し、男女共学化、中学校再開校を実現してきた。平成22年に副校長として着任し、翌年校長に就任した岡田万里氏は、「生徒の知識を深め、心を育てて国際人としての力を高めることを本校のミッションとしています。具体的には、和顔愛語の精神の実践、確かな学力の向上を図り、自学自習できる生徒の育成、国際性を高める教育の推進です」と学校経営ビジョンを語った。

 さて、神戸龍谷中学校は、「特進コース」と、昨年までの英進コース改め「英進グローバルコース」の2つで、特進は、国公立大学進学を見据え、基礎学力の徹底強化を図るとともに、数学(週7時間)に重点をおいているのが特徴。一方、英進グローバルは、従来にも増して英語に力を入れており(週9時間)、入試にも国際枠を作って、帰国子女や英語が得意な生徒を積極的に受け入れている。日本人の教員とネイティブ教員のダブル担任制を採用し、授業はもちろん、日常の学校生活で英語を使う機会が多いのが、当コースの特徴となっている。

 約30年前から国際理解教育を推進し、いち早く海外への修学旅行、交換留学生の受け入れなどを行ってきた同校では国際教育の先駆者という自負がある。英進グローバルコースは、その現われのひとつといえるだろう。

高校は、多彩で特色ある4コース展開

 神戸龍谷中学校は、中高6年を4期に分けた一貫教育を行っており、高2から理系・文系に分かれる。

 一方、神戸龍谷高等学校には、クラブ活動と両立しつつ有名私大を目指す「進学GRコース」、難関私大を目指す「特進文理コース」、難関国公立大や医歯薬系学部を目指す「特進文理Sコース」、英語力と国際性を磨く「特進グローバルコース」の4コースがある。進学GRコースは女子のみのクラスで、6時限授業、土曜は休みとなっている。部活において全国レベルで活躍している生徒は、ほとんど同コースの生徒とのこと。他のコースは共学で、7時限授業、隔週土曜授業が行われている。

 いずれのコースも特色が明確だが、出色は平成22年に、特進英語コースから改称、日本人の教員とネイティブ教員のダブル担任制を採用している特進グローバルコースだ。英語に特化したコースで、実践的英語力のある生徒ばかり。同コースには、交換留学(1年間)、セメスター留学(3〜6カ月)、短期留学(1カ月)と、3つの留学制度があり、全員が1回は留学を体験。しかも、1年間留学しても3年で高校を卒業できるのが魅力のひとつだ。AO入試や推薦を利用して、多くの生徒が難関大学に進学している。

 同校では、国内はもちろん、海外の大学にも指定校推薦枠(29大学)を持つ。なお、今春の進学実績をみると、多くの国公立大学(阪大1名、神大2名、兵庫教育大学1名、神戸市外国語大学5名他)、関関同立108名ほか多数の難関私大に合格者を出している。

新プラン始動中。今後の躍進に期待

 学校改革の一環として、岡田校長は、昨年度から新プランを始動させている。

 「学習環境の改善を期し、入試センター、特別講習、龍谷ゼミ、自習室の整備といった支援策を提供しています」と岡田校長は話し、その中身を説明してくれた。それによると、入試センターは、岡田校長いわく「戦略室」。生徒全員の入試から入学後の定期考査・模試の成績データを一元管理し、一人ひとりの生徒に的確な指導・助言を行うために設置された。特別講習は、ハイレベルな学力を養うためのもので、長期休暇や放課後に開講されている。龍谷ゼミには、センター対策や国公立・難関私学対策の講座のほか、TOEFL、公務員試験対策など、約20もの多彩な講座を擁する。講師は外部の塾に委託し、担任は放課後、職員室に在室するという体制を整えた。生徒が相談や質問をしたい時はいつでも対応できるようにするためである。自習室には、当番の教員のほか、チューターの先生も常駐。夜7時まで利用可能だ。

 岡田校長に今後の方向性について聞くと、「カリキュラム全体について、マネジメントできるところが多々あります。システム化に取り組んでいきたい。これから、本校が伸びていくのを見ていてください」と意欲的な答え。岡田校長の手腕とその成果に期待したい。

 ところで、来春の神戸龍谷中学校の入試は、1月19日午前にA1入試(国語・算数・理科の3科目)、午後にB入試を実施(国語・算数のいずれか1科目、英進グローバルコースは英語での受験可)、1月20日のA2入試(国語・算数の2科目)が行われる。11月10日、12月1日にはプレテストが実施されるので、ぜひ参加をおすすめしたい。

 
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