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中学・高校受験:学びネット

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開智中学校・高等学校

 
  開校から20年
―この学校に通わせたいー
魅力ある授業で学びの面白さを知る
「人格を鍛え、学力を伸ばす」という教育指導理念のもと、生徒一人ひとりに寄り添い、励まし、指導をしてきた開智中学校・高等学校。今春の大学合格実績においては国公立151名、関関同立164名を達成。中高入試でもコンスタントに定員充足という結果を残している。人格形成においては自主・自立の精神のもと、高い志を持つ人材を育成し、磐石の態勢を確立してきた。開校20年、開智ブランドの魅力を探る。

校 長: 近藤 信隆
住 所: 〒640-8481 和歌山市直川113-2
電 話: 073-461-8080
交 通: JR阪和線「六十谷」駅から徒歩5分
学生数: 中学校 484名
高等学校 852名 (2012.9.1現在)
ホームページ: http://www.kaichi.ed.jp/

 

 JR六十谷駅からは徒歩5分。広大な敷地に同校のキャンパスはある。正門までの通学路には緑の並木が続き、ベンチも設置。地元の親子連れが散歩を楽しむ姿もあり、地域に愛されている様子が伺える。

 土井和正理事長にさっそく中高入試の状況を聞いた。中学は160名募集に163名入学、高校は120名募集に153名入学という安定した結果であった。授業料無償化制度で昨年は大阪からの高校受験者は一時的に激減したが、今年は一昨年の9割ほどまで回復したという。「大阪からの入学者が増えたことは、授業料を支払ってでも本校の教育を受けたいという証です。合格ラインを下げずの結果です。」

レベルアップ講座は
独自の取り組み
英語の原書を読み
英語で理解する

 2コースを設置する6年一貫教育の学びには、独自の取り組みが展開されている。その一つがスーパー理進のレベルアップ講座(土曜放課後)だ。中2英語では英語圏の文化を学び、英語の詩を読み表現方法を理解する。教材として、「チャーリーとチョコレート工場」や「シャーロックホームズ」などの原書を使用、できる限り英語のまま理解し、英語で感想を書き、グループで討論していく。中3国語では記述力がかなり養われ、同講座で難易度の高い文章の記述問題に取り組んでいる。「必ず記述する」姿勢が身に付き、記述が苦手だった生徒は「書くこと」への抵抗感はなくなるという。

 授業をサポートしていく教師陣の姿勢も追記したい。専門性の高い教員たちがその教師としてのプライドをいかんなく発揮していることが、学校の取り組みの多くに反映されていることは見逃せない。後述のアカデミックラボを設置する時のことだ。本来は4時50分が教師の定時だが「理事長、生徒たちに自学自習の場を提供しましょう。自分たちが交代で指導しますから、午後7時まで開けておきましょう。」と先生方からの声が上がったという。現在は午前7時30分から午後7時(平日)まで自由に利用できる環境が維持されている。

進路選択の幅が広がるオープンセミナー
スカイプを使って生徒間の国際交流も視野に

 オープンセミナーは、約20の大学から理系・文系を問わず専門分野の講師が講義を行い、生徒はそのうち2講座受けることができる。例えば大阪市立大学法学部、「自力救済の禁止の過程と司法制度改革〜復讐はなぜ許されないのか〜」。近年の司法改革における裁判員制度や刑事訴訟への被害者参加についても話し合う場面がある。そして大阪大学理学部、「感じて楽しむ物理学」。理学部で学ぶ物理全般について学び、工学・理学・機械系などへ進学する生徒に絶好の入門講座として人気がある。いずれも将来の進路選択の幅を広げると評判のセミナーだ。

 一方、グローバル化が進む中、国際社会で活躍できる人材が求められているため、同校では国際的な視野を持てる人材の育成に努めている。イギリスのダートフォード・グラマースクールから生徒を受け入れ、本校主催のプログラム、歓迎式やスポーツ交流などを実施している。またイギリス語学研修は中高の生徒を対象に3月から4月にかけて15日間、グラマースクールを訪問。日本文化の紹介や大学見学(オックスフォード大学とケンブリッジ大学)や学生と交流する。今後、同校の生徒とEメール交換やスカイプを利用したオンライン交流を実施する予定だ。

充実の3つのL
学び・部活をサポートする施設

 放課後は自習のためアカデミックラボへと生徒は移動する。その中心に位置するのは、多目的機能をもった自習室だ。ラボ内のフリースペースにも机が設置してあり、グループワークも可能だ。「放課後はここに直行します。すぐに満席になってしまうんです。」と生徒は笑う。理科の授業や実験で利用するサイエンスラボも、最新の設備が備えられ、生徒たちに充実した指導が行われている。

 そして6月にリニューアルしたライブラリー(図書館)。明るく、床は緑の絨毯が敷き詰められ、読書・勉強スペースがゆったりと確保。4月に就任した司書の平岡先生は、本棚の整理に余念がない。端末も2台設置し貸し出し率も上昇したという。「図書館横にお手伝い求むと張り紙を掲示していると、多くの生徒が手伝いにきてくれます。」

 中3の総合学習で実施している、修了論文の作成では図書館が利用されており、論文作成を通して、自分の長所や適性、可能性を発見し将来の進路や大学進学を考える上で役立っている。その他、充実した2つの体育館やテニスコートが6面あり、生徒は日々授業や部活で汗を流している。

※ 専願で入学してくる生徒が圧倒的に多い開智の魅力は、先生の寄り添った指導は当然ながら、学習意欲を刺激するカリキュラムにそれらをサポートする施設と環境にあるといえる。土井理事長はいう、「私達が追求する教育をぶれることなく実践していくことが開智であり、開智そのものです。」いまや卒業生が親となり、「この学校に通わせたい。」とその子どもが入学してきている。「これ以上の喜びはありません!」やっと理事長の笑顔が見えた。

 
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