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中学・高校受験:学びネット

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啓光学園中学校・高等学校

 
  予備校特訓+合宿で学習姿勢を身に付け、現役合格を目指す
 
大手予備校とタイアップし、移動時間さえも学習に充てるという厳しいスケジュールで徹底した勉強合宿を行っている啓光学園高等学校。その目標は、短期集中学力アップだけでなく、自己管理能力を上げ、後々の受験勉強への道を開くことにある。

校 長: 古谷 昭雄
住 所: 〒573-1197 大阪府枚方市禁野本町1-13-21
電 話: 072-848-0521
交 通: 京阪枚方市駅より徒歩13分、京阪枚方市駅より京阪バス5分「市民病院前(啓光学園中学・高等学校前)下車、京阪交野線宮之阪駅徒歩7分
学生数: 中学校  79名
高等学校 660名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www.keikogakuen.ed.jp/

 

高合格率を誇る予備校で
受験目指して実力を磨く

 難関私大・国公立大学を目指す生徒を対象に、啓光学園高等学校が3年生夏期の勉強合宿を始めて3年目。大阪・長居のユースホステルに居を構え、早朝6時過ぎより起床、食事を終えた後地下鉄を利用し十数分の移動。個人単位で難波にある予備校へ再集合し、小テストや特別講習を受講する。さらに受講終了後や自分の受ける講習の無い時間には予備校内の自習室を使用して、個々で勉強を続けていく。
  この特訓講習会場は、関西の難関国公立・私立大学への高い合格実績を誇る大阪予備校。志望大学現役合格を逃し、浪人生として通学する生徒が多い関西屈指の予備校である。この合宿に参加した啓光学園生は、学校とは違う緊張感が漂う予備校で強烈な刺激を受けることで自らの勉強に対する姿勢を正すのがほとんどだという。

  「特訓講座の最初の年度は十数名からのスタートでしたが、年々人数にも生徒の雰囲気にも変化が見られますね。今年度は延べで200人近い生徒の参加があり、講義を受ける姿勢も、一昨年前と同じ学校の生徒とは思えなかったという感想も講師の先生方から出ています」
  そう語るのは、大阪予備校の廣瀬豊教務部長。100人以上抱える講師陣の中から力のある講師を選んでいるが、高校1年時より継続受講する生徒が多いので、なるべく毎年同じ講師が啓光学園の生徒に指導に当たるようにしているのだという。もちろん、生徒個々の学力を習熟度別に分け、レベルに合わせた指導を行うことが基本となっている。
  今年度この合宿が行われたのは8月2日から5日までの4日間。短期集中型になるこの期間の間に、できるだけ実力の付く指導をということで、予備校側も入試対策の下地を作るような講座を中心にした時間割を作成しているが、そこで学んだことだけでなく、与えられた刺激をモチベーションに変えて持続させ、2学期からも受験に向けての勉強にさらに力を入れていく生徒も非常に多い。

きめ細かで厳しいスケジュールは
自己管理力を磨くため

 「勉強合宿には、環境を変えることで、受験に対する意識を変化させるという意義があります。そのため、短い期間ですが、クラスの枠を取り払い、他校の生徒や浪人生の姿を見、勉強以外の娯楽は一切与えずに、学ぶことへの刺激を与え続けるのです。」
  高3副主任の石井隆也先生の話すとおり、合宿中にはウォークマンや携帯電話といった高校生の日常必需品はもちろん、小説なども持ち込み禁止となっている。合宿所から予備校までの電車移動の際も、単語帳などの学習時間として有効に活用させるためだ。また、夕刻、予備校から宿舎に戻ってもわずかな休憩や食事・入浴時間をのぞいて自習や小テストが待っている。自習時間や質問時間は午後11時過ぎまで続き、就寝は午後11時半。翌日も早朝からの勉強のため、即就寝を促しているが、生徒の中には「もう少し」と、深夜まで自習や質問を続ける者もおり、それに付き添う担当教員からは嬉しい悲鳴が上がっている。本来、勉強は一人でするものだが、きっかけがないとなかなか実行できないものでもあるから、この合宿中に自ら学ぶ姿勢を身に付けられるようにという理由から、長い自習時間が設定されているのだ。
  「自分で自分を管理し、時間を決めて目標をクリアしていくことは、勉強に限らず今後社会でも必要とされること。また、ただ勉強するだけではなく、生活態度も含めてあらゆる点で昨年学んだ先輩よりもさらに上を目指して欲しいと思っています」
  進路指導部長の森田崇弘先生は、それを実践するために合宿初日に生徒を集めて昨年時の合宿での先輩たちが犯した失策や、見習わなければならないことなどを話すという。例えば昨年は、同じような靴を履く生徒が多かったので、合宿所入り口での靴の取り違えが相次いだ。また、時間を守ってスケジュールをこなし、余った時間は即自習に回していたことなどを告げると、今年度の参加生徒は、靴の上に自分の印を置くなどで履き間違いを予防し、互いに声を掛け合ってさらにきっちりと時間を守るようになったそうだ。
  このような厳しい合宿に参加した生徒からは、『参加して良かった』という声が挙がっている。
  神戸大学理系希望の副田和位君は「自分で決めたことなので、できることをしているだけです。でも、自分の知識が増えていくのは嬉しいですね。できるならもっと高めていきたいです」と語る。また、立命館大学文系志望高馬弘二郎君は「講義の先生には解りやすい指導をしてもらっていますし、一緒に自習室で学んでいる浪人生の姿を見ると、自分の実力を知っている人でも、さらに学力アップに励んでいるのだから、自分も頑張らないとと思います」と、ともに前向きな意見を語った。
  「今年度の参加生徒は切り替えも早く、素直で真面目な子が多いですね。おそらく、合宿が終わった後も自主学習を続けることができるでしょう」
  森田先生はそう評した上で、さらに生徒の気が緩まないようなイベントが続いているのだと語る。合宿終了後の翌日より、普段と同じ8時半登校で、夕方6時前(延長夜7時)まで続く10日間の夏期学習会など、学力アップのための計画が目白押しだ。『高校3年に夏休みはない』の啓光学園の教員一同の言葉通り、厳しい夏を乗り越えて自ら学ぶ姿勢を身に付ける生徒たち。ここ数年の進学実績急伸の秘訣はこの「自ら学ぶ姿勢」の獲得にあるのだろう。今年の3年生も来年の春に笑顔になれる確立が高いことは、間違いない。

 
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