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中学・高校受験:学びネット

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同志社中学校

 
  創立137年の歴史の中で生まれた
独自の教育法でリベラルアーツを育む
近年、にわかに注目を集めてきたこのリベラルアーツの教育を137年前の創立時から行ってきた同志社中学校。緑豊かな広大な敷地の中、赤煉瓦でデザインされた落ち着いたキャンパスの中で、教科専門教室での授業やノーチャイムシステムなどの最新型の指導方針を取り入れ、生徒の自主自立を図っている。また、長期休暇などに行われる生徒主体の自由研究の分野でも、非常に範囲が広く造詣が深い内容を生徒個々が発表しており、その内容は毎年『きささげ』という名の冊子となって発行されている。

代 表: 竹山 幸男
住 所: 〒606-8558 京都市左京区岩倉大鷺町89
電 話: 075-781-7253
交 通: 京都市営地下鉄「国際会館」駅前徒歩すぐ(駅出口に校門が隣接)
学生数: 874名 (2012.9.1現在)
ホームページ: http://www.js.doshisha.ac.jp/jhs/

 

豊かな緑に囲まれた
美しい赤レンガの校舎の中は
最新型の教育を行える
システムが満載

 一昨年、「国立京都国際会館」に隣接する緑豊かな土地に、10万平方メートルの広々とした敷地の新校舎を完成させた同志社中学校。自然に囲まれながらもアクセスはよく、京都市内はもとより大阪や神戸など広い地域から生徒が通学している。

 外観を赤レンガ、内装を落ち着いた木目で彩られた校舎は、同志社のシンボルとも言うべき「グレイスチャペル」を中心に、外国の街並みを彷彿とさせる格調高い落ち着いたキャンパスとなっている。

 内部は37,000冊を有する図書・メディアセンターを中心に、校舎全体が教科ごとに分かれた40を超える専門教室と教科ごとの「メディアスペース」、「教科ステーション」で構成。般的なHR教室では各教科の掲示物や研究発表などを壁に貼り出すスペースも広く、より多くの学習情報を生徒が手にすることができる。訪れた保護者や教育関係者からは「ここまで充実したゆとりある校舎を見たことがない」と賛辞が寄せられ、見学の小学生は「ぜひ合格したい」と決意を固める。近年
では名古屋方面からの新幹線通学による入学希望者もいるほどだ。

 この校舎で行われている授業もまた、独特な一面を持っている。世界で英語を母国語としないノンネイティブ人口が70%に達し、今後さらに重視される英語教育は、ハーフサイズの少人数クラスやスカイプで世界に繋ぐなどの授業の他に、家庭学習用のソフトを導入している。数学では、数学の原理を理解する授業を中心に、他に例を見ないきめ細かな指導を行っている。社会科では新聞やニュースで見聞をする刑法や民法などのことがらも学び、理科では敷地内にある「加藤コレクション」と呼ばれる博物館に匹敵する質と量の標本などを使って、観察や実験によって生徒の探究心を呼び起こしている。

 「中学生対象であっても、必要とあらば高校や大学の授業内容を導入します。この時期に広い視野でいろいろと体験することは、生徒の将来の選択肢を広げるだけでなく、社会に出た後も真に自立した人間になるために不可欠です」

 竹山幸男中高副校長が語る、自力で立つことができる大人とは、自ら問題点を見つけ、解決する能力を持つ自立した人間のこと。そうした能力の育成のひとつとして、同校では長期休暇における自由研究や自主製作に取り組むよう生徒に指導している。特に自由研究では、生徒自らがテーマを見つけて取り組むもので、日本の方言などの言語研究、昆虫や植物などの生態、地域の産業、数学の定理についてなど研究のテーマは全教科にわたり幅広く深い。そしていずれも非常に詳細に調べられているのが特徴だ。この研究発表や自主製作を同校では一冊の本にまとめ、毎年発行している。

大学・社会人につながる学びを
中学生時代から育てる

 近年注目されているリベラルアーツは、同志社中学校が力を入れている教育で、大学で必要となるスキル、社会人として必要なスキルを含む方法論と哲学、そして人生観の3つを包容する教養を基本としている。環境問題や金融危機などの地球規模の問題は、これからの時代を担う今の中学生たちが社会に出た時に直面する障壁でもある。

 そのためにも、専門分野の枠を超えて問題を発見し、解決する能力を身につけることをめざして指導されている。

 「日本を取り巻く国際情勢は個性を尊重する教育観、異文化との共生を重視する方向へと進んでいるのに、日本国内は、迫り来る諸情勢への認識が甘く、次世代を形成する教育の情熱が衰えています。しかし、本校では創立者の意志を受け継いだリベラルアーツ教育があり、それを進化させる形で、時代を牽引する創造者を育成しています」

 また、キリスト教を徳育の基本とし、毎日の礼拝を位置づけています。礼拝は本校の教師はもちろん、卒業生や社会の第一線で活躍する人々のお話しが中心です。学問研究や職業の意味や意義を多角度から発信することによって、それらは生徒たちの生きる指針となっています。そして、聖書を学ぶことは国際社会へ出てからの様々な問題解決のための判断力の基礎ともなります。

 「人は何のために学び、働くのか。」中学生が一度は持つ疑問を大きな意味での進路指導という観点からとらえ、教科よび特別教育活動において日常的に指導している。同校は、今後の中等教育における1つのモデル校として多くの学校からの注目を集めている。

行事やクラブも学びの一つに
各界の第一線で活躍する
先輩たち

 同志社中学校では、学習の場として位置づけられた年間行事やクラブ活動も盛んである。特に学園祭では京都会館の第1ホールにおいて、クラスごとの本格的な創作演劇が繰り広げられる。また、クラブではラグビーや野球、テニスなどの運動系の活躍が目覚ましいが、文化系のクラブも管弦楽やサイエンス部だけでなく、ハンドベル・ホザナコーラス、かるちゃんぷる、和太鼓など独特なものが多く、生徒一人ひとりにとって自分の能力を発揮する場所が多様に設けられてる。こうした環境の中で育まれた生徒は、卒業後同志社大学以外にも京都大学や他大学の医学部などへも進学。卒業生たちは産業界はもちろん研究機関をはじめ、医師・弁護士・エンジニアなど多岐に渡る分野で活躍している。

 昨年度からは、同志社内他校の入試制度が変更され、同志社中学校を受験後も、同志社系列校の受験が可能となった。今年度もその方針は変わらない予定である。

 来年度のNHKで、創立者である新島襄の妻・八重を主人公にした大河ドラマが放送決定。同志社創立の精神を広く一般に知らせることになり、さらに多くの注目を集めることになるだろう。

 
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