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中学・高校受験:学びネット

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大阪国際滝井高等学校

 
  来春 特進コースに薬学系のカリキュラムを新設
女子の全人教育を強化
生徒の個性に適した指導で能力を引き伸ばす「テーラーメイド教育」を教育の根幹とする大阪国際滝井高等学校。「凛とした、美しい女性づくり」にこだわり、小笠原流礼法を授業で全コースに導入し、相手を思いやる心を通じて、真に自立した人間の育成を目指している。来春からは、特進コースに「薬学系」のカリキュラムを新設し、女子の全人教育を強化させるため、一人ひとりに真正面から向き合っている。

校 長: 中田 碩也
住 所: 〒570-0062 大阪府守口市馬場町2-8-24
電 話: 06-6996-5691
交 通: 京阪本線「滝井」駅から徒歩5分、地下鉄谷町線・今里筋線「太子橋今市」駅から徒歩8分、地下鉄今里筋線「清水」駅から徒歩7分
学生数: 718名 (2012.9.1現在)
ホームページ: http://www.takii-h.oiu.ed.jp

 

女子生徒のキャリアコース
薬学系新設

 安定したぶれない教育を地道に築きながら、80年以上に及ぶ女子教育を実践する大阪国際滝井高等学校。

 歴史は古く、1929年に帝国女子薬学専門学校(現:大阪薬科大学)の姉妹校として帝国高等女学校(大阪国際滝井高等学校の前身)の設立が認可されたことに始まる。

 そんな同校が、女子のキャリア教育をさらに充実させるため、平成25年度より普通科特進コースに「薬学系」をスタートさせる。内容は、1年次で文系と共通の科目、国語・英語・数学・理科の基礎学力を身につける。2年次は、国語と英語をさらに充実、また数学と理科の学習を発展させ、受験に向けた学力向上を目指す。そして3年次では、演習科目の実践的な授業や特別講習で志望校合格を確かなものと導く。実際に薬剤師が活躍する施設への見学を通して、生徒たちのモチベーションをあげる機会も用意されている。

 現在も専門性の高い職業を目指せる看護進学コースと幼児保育進学コースがあり、いずれも女性のキャリアを意識したカリキュラムと指導が好評だ。中田碩也校長は高齢化社会の中で薬剤師のニーズが多様化していることを背景に特進コースでの薬学系設置を決めた。高校で薬学系に特化したコースがあるのは珍しく、すでに全国の3つの大学と指定校の提携を結び、まずは確実に大学に送り出す実績作り、そしてその上で間口を広げる計画だ。

心に火をつける教育
潜在能力を発揮させる

 中田校長は、「2つのこだわり教育」を頑固に貫いている。一つは、「生徒の心に火をつけて潜在能力を最大限に引き出す指導」ですべての生徒に素晴らしい力があることを確信して、指導にあたっている。

 「顕在化しているのは10%で、あとの隠れた潜在能力を引き出し発揮させていくことが重要です。その潜在能力を引き出すのが我々教員の重要な仕事です。あきらめず、粘り強く生徒を指導するようにしています」と中田校長は語る。

 同校は、生徒がそれぞれの分野で活躍できる進路を作るべく、教員は一丸となって指導に取り組んでいる。あきらめないで根気強く生徒に接することは教育の基本だという。生徒一人ひとりの違いを理解して個人に合わせた指導を徹底していることは、同校の強みである。

 もう一つは、「礼法を中心とした女子の全人教育の取り組み」である。同校は、しつけ教育に力を入れ、日本で最も伝統ある小笠原流礼法を授業に取り入れている。美しい所作は、入試や就職の面接試験でも生徒たちのお辞儀の仕方や言葉の話し方に表れ、内外から高い評価を受けている。この4月から、保護者からの強い要望で、「体育・吹奏楽」「幼児保育進学」「標準」の3コースに加えて、「看護進学」「特進」および「国際科」の全科・コースで実施することになった。中田校長がこだわる「凛とした美しい女性づくり」は、しっかりと根付いているようだ。

保護者との信頼関係
三位一体で教育を実践

 同校は生徒を成長させるにあたって、保護者との協力関係を強化することに積極的だ。保護者の協力を得ることで、困難や障害を乗り越えることができると考えている。また、情報提供を通して双方向のコミュニケーションを取り続けることで協力関係や信頼も得られるという。

 中田校長は「保護者と信頼関係を構築し保護者と一体となって生徒を成長させることが大事です。学校と保護者の立場は違うが、生徒にとって何が一番大切かという視点を持つことが重要です」と語る。

 また、高校では珍しく春と秋に授業参観を実施している。保護者からの要望を聞くとともに、授業の中身を見てもらった上で、学校側から保護者にお願いしたいこともはっきりと伝える。このような学校と保護者の双方向による綿密なコミュニケーションをきっちり維持することに力を入れている。

ぶれない教育を貫く
保護者の立場で生徒に指導

 インタビューの中で中田校長は「ぶれない教育」を貫くことを繰り返し語った。日和見主義では結果は出ないと。人を教育することの苦しさから逃げず、愚直に真正面から向き合うよう中田校長は教員の指導に力を入れる。生徒の生活指導についても、その行動だけで結論を出すのでなく、学校として教員としてやるべきことはやったのか、常にそのことを念頭において指導する。プロセスを重視する。教員が同じ思い同じ考えで生徒を指導することから、手作りの指導案をもとに生徒と向き合う努力を続けている。

 「今後も、ぶれずに教育を続けて、教育の質を高めていきます。やらなければならない事を一つひとつきっちりと実施して、着実な結果を出していきます。また我々は、学校では生徒の保護者であるという意識でやっています。そして、生徒も教員も誇れる学校にしていきたい」と中田校長は展望を熱く語った。

 同校の校長に就任して8年目を迎える中田校長の「一人ひとりに合った手作りの教育」は、生徒や保護者からの支持に明確に表れているようだ。今後も知育に偏らない人間性を調和的に育てることを視野に入れた「女子の全人教育」の実践を続けていくことは間違いない。

 
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