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中学・高校受験:学びネット

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学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

関西学院中学部

 
  キリスト教主義による人間教育の完成を
目指して、男女共学化
現在、幼稚園から大学院までを擁する関西学院は、1889年(明治22年)、アメリカの宣教師W・R・ランバス博士によって、神戸・原田の森(現在の王子公園)に誕生。以来123年にわたって、建学の精神であるキリスト教主義を中心とした教育が行われている。中学部では、ほとんどの卒業生が高等部、そして関西学院大学へ進学するということもあり、受験勉強に縛られることなく、伝統的でユニークな人間教育を実践している。関西学院中学部は、2012年春、女子生徒にも門戸を開き、男女共学校として新しい一歩を踏み出した。

部 長: 安田 栄三
住 所: 〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
電 話: 0798-51-0988
交 通: 阪急電鉄今津線「甲東園」駅から徒歩15分、または「甲東園」駅から阪急バスで「関西学院前」下車
学生数: 598名 (2012.7.1現在)
ホームページ: http://www.kwansei.ac.jp/

 

中学部の教育を支える5本柱

 関西学院中学部は、国内の大学でも屈指といわれる美観を誇る関西学院大学の西宮上ケ原キャンパス内にある。

 同中学部では、初等部から大学院まで続く一貫教育の根幹をつくるため、キリスト教主義(隣人愛の精神)、読書、英語、体育、芸術の5つを柱とした教育を行っている。中学部・高等部卒業後、9割の生徒は関西学院大学へ進学するため、高校の先取り学習や補習は行っていない。5本柱と行事を通じて、自学自習の精神と自主独立の心を養い、スクールモットーである「Mastery for service(奉仕のための練達)」の実践・体得を目指しているのだ。「あくまで社会に出てから役に立つ人間の育成を目標にしています」と、安田栄三中学部長は語る。

 5本柱の中心となっているのは、キリスト教主義教育。毎日礼拝を行い、聖書科(週1時間)も設けられている。美しい心を養い、人のためにどう生きるのかを学ぶ科目である。

 キリスト教主義教育を前提にその他4つの教育が行われており、一番大きな特色となっているのが読書科(中1は週1時間、中2・3年は週2時間)だ。単に本を読むだけでなく、中1の段階から物事を調べて自分でまとめ上げていく力を養っていく。校外学習ごとにレポートをまとめて報告。集大成として修学旅行を、1〜2万字の卒業レポートにまとめ、プレゼンする。これも社会人になってから必要になることへの訓練。英語教育も受験英語ではなく、社会に出てから役に立つ英語力の養成に徹している。体育は、人を助けることができるだけのたくましい体と精神力を身につけることが狙い。ちなみに、7時間目のうち週4日は3キロ以上を走る全校駆け足の時間となっている。芸術教育は、豊かな心と創造力を育てるためのもの。メインは文化祭で行われる3年生の演劇コンクールで、テーマ、シナリオ、演出、裏方まですべて生徒たちの手によるという。

キャンプ体験で、心身ともに成長

 スクールモットーを実践・体得する具体的な方法として、5本柱に加えて行われているのが様々な行事である。一部を紹介しよう。

 まず、入学式の翌々日から、三田市にある千刈キャンプ場で、1年生全員による2泊3日のキャンプを実施。「メインプログラムは、泥んこの中でボールを追うメチャビーというスポーツです。社会に出たら、人のために泥をかぶることもある。誰もやらないようなしんどいことを率先してやれる人になってほしいので、泥をかぶる体験をしてもらいます」と安田中学部長は言う。

 2年生では、岡山県にある無人島、青島で5泊6日のキャンプを行う。電気、ガス、水道はなく、水や食料、燃料などは自分たちで運び、食事も作る。草刈りやシーカヤック乗船などに加え、メインプログラムにすえられているのは1キロの遠泳。「泳げないとおぼれている人を助けることはできないという発想からのプログラムです。みんな、平気で1キロ泳ぎますよ」と安田中学部長。奉仕の精神とともに、感謝の心、友情、体力も育まれていくことだろう。

 また、3年生の九州への修学旅行も一味違う。長崎では、グループに分かれて被爆者の方に町を案内してもらって実体験を聞いたり、別の被爆者の方の講演会を聞いたりする。

目指すのは、男女共学教育の完成

 同中学部の伝統となっているものに、師弟同行がある。7時間目の駆け足、その集大成として行われる武庫川マラソン大会(10キロ)では多くの教師も一緒に走り、キャンプでは教師も重いものを運んだりする。思い切り叱り、ほめ、本気で生徒と向き合う教師ばかりで、「(小学校時代とは違い)先生のことが信じられるようになった」と言う生徒も多いとか。「当たり前のことをしているだけなんですけどね」と安田中学部長は、はにかみながら語る。

 もう一つの伝統は、先輩や卒業生とのつながりの深さ。キャンプには、大学生がリーダーとして参加し、クラブ活動ではコーチ役を買って出ている。

 今春、関学初等部の1期生が卒業したこともあり、同中学部では女子にも門戸を開いた。思春期に異性の良さを学び、男子生徒と女子生徒がともに品格を持ってお互いを高めあう教育を進めるためである。入学した女子生徒は積極的で明るい子が多く、学内の雰囲気に変化は見られないという。

 今後は、共学の完成を目指して突き進むことになる。「共学で学んだ生徒たちが、高等部でも中心となって引っ張っていってほしい。そして、社会に貢献できる人になってほしい」と安田中学部長は期待を寄せる。

関西学院中学部 学校説明会・文化祭のご案内

学校説明会

第2回 10月4日(木)9:00〜11:30
第3回 10月20日(土)9:00〜11:20

  • 本校にて開催。予約不要(第2・3回とも同プログラム)
  • 全校礼拝に参加していただき、学校紹介・入試説明の後、
    授業見学ができます。
  • 上履き(スリッパ等)と下足袋をご持参ください。

文化祭

11月3日(祝)9:00〜15:00

  • 本校にて開催。予約不要。

 
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