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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属仰星高等学校・中等部

 
  2012年度 塾対象説明会開催
根強い専願志向
自己推薦書で特色ある生徒が入学
新年度がスタートし約2ヵ月、東海大学付属仰星高等学校・中等部では、新しい制服に身を包んだ新中1生、高1生らが将来の夢実現に向けて学習や部活に邁進する姿があった。6月6日同校で開催の塾対象説明会には塾長ら100名以上が参加、昨年度の入試結果や大学合格状況などの報告に耳を傾けた。その後の授業見学では、全学年の普段の授業が公開された。

校 長: 北野 長生
住 所: 大阪府枚方市桜丘町60−1
電 話: 072-849-7211
交 通: JR学研都市線「河内磐船」駅にて京阪交野線乗り換え、またはモノレール「門真市」駅にて京阪電車に乗り換え「枚方市」駅より京阪電車交野線に乗り換え「村野」駅下車徒歩10分
学生数: 中学校 304名
高等学校 1,041名 (2012.7.1現在)
ホームページ: http://www.tokai-gyosei.ed.jp/

 

「Team仰星」を間近に見る
ニーズに答え本校で説明会

 京阪村野駅から徒歩10分、緑豊かな郊外にある東海大学付属仰星高等学校・中等部。広大な敷地には充実の施設が完備され、生徒のやる気をサポートしている。

 正門を入ると、休み時間の生徒たちが楽しそうに談話をしている。「おはようございます!」中等部の生徒だろうか、明るくて元気が良い。高校教室棟からは生徒が手を振ってくれた。説明会があるためか、生徒たちも協力的だ。

 そういえば、同校のパンフレット1ページに「まるで一つのteamのような学校です。」と書かれてあったことを思いだす。過去に生徒やOB、先生たちへの取材を幾度とやってきたが、このフレーズはまさしくその通りだ。「team Gyosei」とは同級生や先輩、後輩、そして先生と年齢を超えたつながりを大切にし、ともに高めていこうという考えだという。

 さて、会場は図書館などを併設したホール、メディアセンターだ。ちなみに同センターには3万部の蔵書にパソコンが設置されいつでも自由に利用できる。知的好奇心をくすぐる生徒には人気の場所だ。

 9時30分の開場だが、早くも受付には塾長たちの列が続いた。話を聞くと、毎年、数人の生徒が進学しているという。今日はその生徒たちの授業を見るのが楽しみに来たとのことだ。中には塾生のことで相談もしたいという先生もいた。

 この時期の塾対象説明会は、多くの塾長の「学校の校風や生徒の様子をみたい」という要望から実施されたもので、昨年に引き続き2回目となる。

中等部は専願志向高く
高校は一クラス増

 冒頭、北野長生校長の挨拶は塾長への感謝の言葉と、同校の建学の精神からはじまった。「本校は東海大学の付属校として、建学の精神に基づく豊かな人間性の育成を教育目標としています。一人ひとりが正しいものの見方、考え方ができるようになり、将来において社会のリーダーに育ってもらいたいと願っています」

 さらに創立以来、生徒たちは高いレベルでの文武両道を目指していると語った。

※中等部、高校ともに英数特進(国公立大・東海大医学部を目指す)と総合進学(難関私立大・東海大を目指す)の2コースがあり、それぞれ目的別にカリキュラムが組まれている。部活への加入率も高い。

 生徒募集対策室責任者の八木至先生からは、昨年度の入試結果や大学合各状況、奨学金制度の説明がなされた。

 中等部の入試結果は厳しいものだったが、専願受験生においては複数回受験という根強い結果が出ている。専願志向が高く、例年95%以上が入学することも特徴。また、一昨年から導入した「自己推薦書」では受験生72名中61名が提出、特色ある生徒が入学し、今後の学校の活性化にもつながるのではと分析している。

 高校の入試結果では、入学者は過去10年間で最も多く、内部進学も含めて377名、一クラス増という結果となった。併願者は減少し、専願者が増加したことが特徴。

 「毎年必ず本校を熱望してくれる生徒がおります。併願で受験した生徒で入試が終わった時点ですぐに専願に移行してくれる方もいます」。
特に今年の総合進学コースについては併願の戻り率が昨年の10%から16%という大きな数字となった。大学合格状況での注目は、ほとんどの生徒が高3まで部活他なんらかの活動をしていながら、国公立や難関私大に合格していることだ。

ユニークな授業にくぎ付け
塾生の様子をみて安心

 体育館前では天体望遠鏡に多くの生徒や塾長が集まり、金星の太陽通過の様子を観察しているところだった。金星の影と太陽の黒点が見えると、「すごい!」と大きな歓声が響きわたった。隣では中3英数特進の数学の授業がはじまった。「今日の単元は相似。そのうちの測量という、建物の高さを測る授業をやります」と鞍安先生は5円玉をつるした分度器を持ち出した。身近なもので同校2号館の高さを測る、いわゆる測量だ。

 「えー!それで図れるの?」という生徒。ざわついた生徒たちに、「5円玉はどこに向かっていますか?」と質問。「した」「真下」「地球の中心」とあちこちから生徒の声。「そう、重力があるから地球の中心に引っ張られているんだ」。

 集中したところで「縮図はどんなときに使いますか、例えば車の設計をする時は何分の一かに縮小して書きますね!」と続く。この授業では数学をなぜ勉強するのか、その必要性が随所に織り込まれていて、座学では味わえない楽しい授業だった。

 高2総合進学では英語オーラルの授業が進んでいた。ネイティブのビリー先生が英語で指示をしている。生徒は一人ひとり英語で自己紹介をする。部活、好きな音楽、将来何になりたいかなど。はずかしげに話す生徒、どうどうと発表する生徒と、いろいろだが、拍手をもらい、壇上を降りる時は少し自信がついた表情が印象的だった。

 塾の先生方も久しぶりに見る元気な教え子の姿に安堵を感じたようだ。

 塾対象説明会はいまや主流となり、多くの学校が実施している。開催場所はホテルや交通至便な会場を借りての開催もあるが、実際に生徒が一日の大半を過ごす学校の雰囲気・校風が、しいては建学の精神がそこで生かされているのか、知りたいところである。「学校での説明会」これが正規の姿かもしれない。さらには全学年の授業公開に踏み切った同校の姿勢に拍手を送りたい。

 
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