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中学・高校受験:学びネット

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同志社中学校

 
  135年の歴史と伝統を礎に
新教育システムで真のリーダー力の育成を
昨年秋に新キャンパスに移転した同志社中学校。全教科で専門教室へ移動する「教科センター方式」での日々の授業、生徒の知的好奇心、探究心を刺激する仕掛けがふんだんに用意された設備、自由研究・自主制作などの取り組み。京都会館第1ホールでのクラスごとの演劇、学年ごとのキャンプ・行事など、様々な要素を取り入れ、創立者・新島襄のめざした『自由・自治・自立』の教育を実践している。また、同志社大学、京都大学等と共同した「ほんもの」を知るための研究室訪問、互いに協力してひとつのものを創りあげる行事など、「協力し創造する力」を持った未来人を育成する中学校教育をめざす、同志社中学校・高等学校の竹山幸男副校長にインタビューした。

住 所: 〒606-8558 京都市左京区岩倉大鷺町89
電 話: 075-781-7253
交 通: 京都市地下鉄「国際会館」駅前徒歩0分(駅出口直結)
学生数: 中学校 877名
高等学校 1,079名 (2011.11.1現在)
ホームページ: http://www.js.doshisha.ac.jp/jhs/

 

キャンパスは約10万m2
青い空がどこまでも広がる新キャンパス

 新キャンパスは京都駅から地下鉄でわずか20分の近さ。JR大阪駅からも約1時間。地下鉄駅と校門が直結し、甲子園球場の2.5倍の敷地を有する広大なキャンパス。初めて訪問した生徒、保護者の皆さんも、その近さと広さ、学習環境の充実度に驚き「行ってみたい学校」としての決意を固められる。

 キャンパス内はランドマークであるチャペルを中心に煉瓦作りの校舎が並び、まるで大学や『外国の街並み』を彷彿させる。京都国際会議場や比叡山といった周辺の自然環境とも調和しつつ、どこまでも広く、青い空に包まれたゆとりあるキャンパス空間が特徴的だ。

 校舎内はすべての教科教室に電子黒板とプロジェクターを完備。教員が授業で用いるだけでなく、生徒同士の発表や討論、動画教材の提示など、様々な用途に使われている。また、中学エリアの中心に位置する図書・メディアセンターには、約3万6千冊を蔵書。(高校エリアには蔵書数5万冊を超える知創館もある。)インターネットにつながるPCも50台設置されており、日常の授業だけでなく、生徒の自由研究や課題作成に活用できる。

 最新型の教育システムを網羅する一方、校舎内は木製の優しい内装を基調とし、落ち着いた空間と最先端の学習装置を融合させている。

 「京都は京大や同志社などがある学問の街。歴史と文化の伝統がある街。その京都で学び、京都で育つこと。京都という街のゆったりと流れる時間、その中で醸し出されるじっくりと考える風土が、思春期を迎える中学生時代からの知的好奇心を刺激し、良い成長を導くという深い意味を持っています」

 「京都の学校で学びたい」と望む生徒は多く、中でも同志社中学校は、遠くは岐阜県や愛知県から新幹線を使って通う生徒もいるほど人気が高い。これも、創立135年を超えてなお、新鮮さに溢れる同志社ならではの特徴とも言えるだろう。

生徒自ら授業へ 能動的な教育の場
「教科センター方式」の導入

 新キャンパスの同志社中学校の学びで特徴的なのは、教科センター方式を導入したことだ。主要5教科をはじめとするすべての教科で、複数の教科専門教室を設置。生徒は個人ロッカーを設置してあるホームベースと呼ばれるスペースで授業の準備をし、授業時間になれば各教科の専門教室に移動して授業を受ける。この専門教室は様々な授業形態に対応できるように設計されており、可動式の壁や廊下側に大きく開かれる扉など、開放感に溢れた造りとなっている。

 教室の近くには各教科資料・書籍の設置、生徒の授業での成果を掲示した各教科のメディアスペースがあり、隣接している教科ステーションには教員が常駐。授業時間以外でも生徒の質問に気軽に答えたり、補習をしたりするスペースとなっている。(昼食やホームルーム、クラス活動時は、隣の教科教室を兼用)

 「本校の教育の基本精神は、創立者・新島先生がめざした『自由・自治・自立』です。この教科センター方式も、物事の考え方、学び方をより柔軟により発展的に考えていくという自由な発想から生まれたものです」

 生徒たちはホームベースをはじめ、校舎内に多く設置されている時計や電子情報掲示板を確認して、授業時間に間に合うように自ら移動する。ノーチャイム制の導入により、生徒は授業に対する積極的な態度と心の準備をしながら、主体的に動く『自立』を学ぶのだ。

 『校舎全体を学びの世界に』する「教科センター方式」という新システムは、これまで同志社中学校で研究・蓄積されてきた特徴的な教科学習の内実を飛躍的に高め、生徒たちの知的好奇心をくすぐり、探究心を育てる学習システムとして、大きな効果を上げている。

他者と力を合わせ、ものを創造する
すぐれた能力と豊かな人格形成を育む

 生徒たちが自分の将来の夢を描き、それを豊かに実現していくためには、学問の世界への扉をたたく日々の授業によって、自らの可能性を広げることや、どんな専門分野に進んだとしても必要となる幅広い教養を身に付けておくことが大切である。また、実社会で求められている問題解決能力、コミュニケーションやネゴシエーションの力、表現力などの育成のために、同志社中学校では授業以外の学校行事も学習の場と位置づけられている。これらの力は大学生や社会人になって急に身に付くものではなく、中学生時代からの積み重ねがあってこそ獲得できるものだからである。

 「単なる知識の詰め込みだけでは未来を切り開くことはできません。子どもたちが社会に出て活躍する10年先、20年先を見据えた教育が必要です。一人ひとりが自ら考え、想像力を働かせながら物事を創り出していく力がますます求められる時代になってきています。社会全体が、「受動から能動へ」、「競争から『共働』へ」の変化が求められています。そのためにも思春期である中学生の時代に、学習活動における仲間との切磋琢磨、そして自由研究やクラスでの演劇づくりなどで、悩みぶつかり合いながら、周りの仲間と協力し、合意形成し、新たなものを生み出す感動を多く経験することが、これからの時代のリーダー力として必須です」

 竹山副校長の言葉通り、同志社中学校の自由研究やさまざまな行事で見せる生徒の力は凄まじい。自由研究や課題の優秀作を集めた冊子『きささげ』は、各教科いずれも中学生とは思えないハイレベルな作品が満載。また、演劇フェスティバルでは生徒同士が議論を交わして作り上げた劇が発表されるが、いずれも大迫力の仕上がりを誇っている。

 「私学は建学の精神を生かして独自の柔軟性のある授業ができる。その特性を生かし、日本はもとより世界に視野を向けて、より創造性に優れた生徒を育む教育を続けていきたい。これからの新たな時代の教育をリードする、それが私立学校に期待された使命だと考えます。」

 『歴史と伝統ある学校』に、新しい教育方式や最新型の設備が加わり、さらに魅力を増した同志社。高校卒業後、同志社大学へ推薦進学する生徒だけでなく、京大や医歯薬系学部はじめ多種多様な他大学合格実績も伝統的に高く維持されている。第二の誕生と呼ばれる思春期の中学生時代を育む「ゆりかご」となる理想のキャンパスの下で、同志社中学校は新たな日本の中等教育の先駆者たるべき存在へ登り詰めようとしている。

主な大学合格実績(2011年3月)
同志社大学・女子大学への推薦進学 329名
国公立大学 43名 (東大1名、京大13名、滋賀医科大学5名他)
医学部24名(国公立14名、私立10名)
薬学部31名(国公立3名、私立28名)

 
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