サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

柏原高等学校

 
  教員の意識改革でさらに前進
 
柏原高等学校は、昭和38年に創立された男子校で、大学進学希望から就職希望の生徒まで進路の異なる生徒たち約1,020名が通う。
昨年は40周年を迎え、施設の充実や総合学習、選択科目の導入などを実施した。さらに今年度は、教員の意識改革とスキルアップを目標に置き、様々な試みを行い、より生徒のニーズに沿う学校づくりへと邁進している。

校 長: 村上 靖平
住 所: 〒582-8585 大阪府柏原市本郷5−993
電 話: 0729-72-1565
交 通: JR大和路線、志紀駅または柏原駅から徒歩15分。近鉄大阪線、法善寺駅、堅下駅から徒歩20分
学生数: 高等学校 1,020名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www1.sphere.ne.jp/kashiwa/

 

豪華な新体育館

昨年40周年を迎えた柏原高等学校は、より生徒が魅力をもてる学校づくりへと、多方面から改革を行っている。
  まずは施設の充実から着手、40周年記念として完成した「村上平一郎メモリアルスポーツホール」は、3階建ての豪華な体育館だ。アリーナをはじめ空手道場、日本拳法道場、462名収容の階段教室(大ホール)があり、建築面積は約1,982uもある。
同校では「体育コース」を設置しており、100%推薦で全国から生徒が入学してくる。彼らが主に所属するスポーツクラブの実力はトップレベル。日本拳法は今春全国優勝、バドミントンや陸上、空手はインターハイの常連であり、この新体育館が完成したことにより、最高の環境で練習に励めるようになった。
また、新体育館は、バスケットボールコートが2面とれることから、公式試合の場所に指定されたり、長期休暇には、他校が練習試合にやってくることも多い。寮や合宿所まで完備しているので、遠方の学校が練習のため施設を借りに来ることもしばしばだ。
例年体育コースは2クラスだが、今年は130名、3クラスで、中には学力の高い生徒もおり、1クラスは特別クラスを編成している。

 

ユニークな選択履修科目

教育システムとしては、1年次は「体育コース」のほかは「標準コース」のみで、基礎をしっかり磨くことを重視している。国語や数学はチームティーチングできめ細かく指導、中学の基礎を丁寧に教えることもある。
2年生からは生徒のニーズに合わせて5つのコースを設定している。
5つのコースとは、「体育コース」のほか、文科系の私立大学を目指す「大学進学コース」、コンピュータや医療、福祉の専門学校入学を希望する「専門学校コース」、「就職コース」、そして国語と英語を増単位して文科系の国公立大学や私立大学への進学を目指す「国英コース」だ。
また1年次には、同校のユニークな試みとして自分の興味、趣味に応じて選択できる「選択履修科目」が設けられている。週2時間あり、表現(美術工芸)、ライフアート(書道)、ライフスタイル(家庭科)、ボディアクティブ(フリスビーなどニュースポーツ)、ダイアログ(英会話)、コンピュータと多様だ。
この試みも40周年の昨年から実施しており、このために5つの教室を専用に改築した。
ライフスタイル(家庭科)のための調理実習室などは、専門学校の教授が来校した際に驚いたほど充実している。調理師を進路に選ぶ生徒もいることを考えて、作られたためで、ほかの教室も十分にそれぞれの活動ができるようなすばらしい教室だ。また教員もスポーツだけでなく、芸術の専門家もいるので、専門性の高い、楽しい内容となっている。
「学習ばかりでなく、生徒がイキイキ、のびのび生活できるものを、と導入しましたが、非常に好評で、夜7時頃まで熱心に活動している生徒もおります」と原正朗教頭は話す。

建学の精神を学ぶ「人間学」

柏原高等学校では、校訓「万物感謝・質実勤労・自他敬愛」を非常に大切に考え、頭と身体と精神を鍛え、伸ばしていくことを目指している。
新体育館の階段教室(大ホール)では、1年生の1年間、建学の精神を学ぶ「人間学」が行われる。これは、「総合学習」として昨年に導入したもので、オリジナルのテキストに沿って、週1時間、倫理・道徳を学ぶ時間である。校訓をテーマに、挨拶や身だしなみ、学習と労働の大切さ、ボランティア活動・環境問題などについて指導を行っている。講師は校内にとどまらず、警察や、40周年を期に一新した制服のデザイナーなどを迎えている。テキストは1つの単元が終われば感想文を書くページが設けられており、生徒の学びを確認するシステムが採られている。
「例えば挨拶にしても、ただすればよいものではなく、心を込めることが大切ですね。今はそういったことを教える機会が少ないので、保護者ばかりか、生徒にも好評です」と岡垣憲一副校長。この総合学習は、2年次以降は次のステップとして進路研究のための時間に変わる。

教職員の意識改革を目指して

同校は、全国でもトップレベルのスポーツ選手、国公立大学を目指す生徒、就職する生徒、専門学校へ行く生徒とかなり幅広い生徒が入学してくる。生徒数も多いが、教員も専任職員で70名いる。
「施設は充実したのだから、後は教員の意識改革とスキルアップを行い、もっとすばらしい学校にしていきたい。お互いの個性を生かしながらフォローし合いながら一丸となって頑張れば、きっともっともっと良い学校になると思うのです」と岡垣副校長は熱心に話す。
そのために、まずは自己診断を行い、各教科で研究授業を実施したり、能力アップにつながる校内外研修等、様々な試みを始めている。
施設、総合学習、選択科目、そして教員の意識改革とスキルアップ。この数年で同校は、大きくステップアップするに違いない。今後も注目していきたい。


 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.