特色ある中高一貫教育体制
英数特進と総合進学コース
当日、全体説明会が行われる講堂には、早くも午前9時過ぎから保護者と小学6年生の児童が、続々詰めかけにぎわいをみせていた。
冒頭、午前9時30分から吹奏楽部が嵐の「トラブルメーカー」やいきものがかりの「ジョイフル」などを演奏、参加者の興味をひきつけた。続いて、北野長生校長が東海大学付属仰星高等学校中等部として「建学の精神」に基づき、「豊かな人間性の育成」を目標にしていると挨拶がなされた。
続いて高橋望教頭は、学習・行事・クラブ活動を教育の3本柱と考え、「豊かな人間性の育成」を目指していると述べられた。
また学園の大きな特色である「中高一貫教育体制」については、国公立大学への進学及び東海大学医学部への進学を目指す「英数特進コース」と難関私立大学及び東海大学ほか希望する大学への進学を目指す「総合進学コース」で展開していること。今回、中等部の募集は「英数特進コース」は1クラス、「総合進学コース」は2クラスであることを説明された。
「英数特進コース」は、英語・国語・数学で先取り学習を行い、中3の5月ごろには高等学校の教育課程に移行する。1週間のうち、週3回8時間授業を実施、ハイレベルな授業が行われる。毎年7月下旬には、5泊6日の学習合宿が全員参加で実施される。
また同コースは高校入学時に外部生徒で構成される1クラスが追加され2クラスになる。高校2年時には2クラスが混合し、文系・理系に分かれる。
「総合進学コース」は、クラブ活動と両立する「文武両立」を目指すコース。先取り授業は行わず、基礎・基本の確実な定着を目標にしている。そのため成績不振者には、定期テストの前後に学力サポート体制を設けて指導するなど、学力補充を行っている。
同コースは、高校入学時に外部生徒で構成される4クラスが追加され合計6クラスになる。こちらは、高校入学時に一貫生と外部生が混合され、高校2年時に国公立大、難関私立大対応のT類、私立大対応のU類に分かれる。
その後DVDにより、北海道体験研修で農業にいそしむ生徒の姿や、ハワイ語学研修でフラダンスを踊る様子など、子どもたちの生き生きした模様が映し出された。
さらに制服紹介では、当校生徒がモデルになり、ブレザースタイルの冬服、開襟スタイルの夏服、2011年度から採用される仰星オリジナルカラーの新体操服が披露された。
2011年度入試については、入試担当教諭より、2010年度の入試結果や倍率を紹介した後、2011年度入試の概要を説明された。
生徒の興味をそそる授業と
制服体験
全体授業の後、参加者は中学1年生の英語・数学・国語の公開授業を見学した。英語では、織本先生とネイティブのピーターソン先生がパワーポイントを使って授業を担当。『英語で自己紹介をしてみよう』という課題の中で、自己紹介の人物にイチローやサッカーの本田選手を題材に挙げ、子どもたちの興味をそそっていた。また国語では加納先生が、パワーポイントやカードを使って品詞の分類を教授。数学は水科先生が、二進法など世界のいろいろな数の表し方をティーチングされていた。
中庭で繰り広げられる制服体験では、男女児童がそれぞれ自分のサイズに合った制服を試着し、うれしさと恥かしさの入り混じった表情で撮影に臨んでいた。またその横で保護者が携帯で撮影する微笑ましい情景も見られた。学校側がポラロイドカメラで撮影した写真は、すぐその場で渡され、親子がうれしそうに眺めながら帰る様子は、当校への入学動機の一つになるように見受けられた。 |
充実したクラブ活動で
「文武両道」を実践
校庭に出た参加者は、多種多様なクラブ見学を楽しんだ。東海大学付属仰星高等学校中等部は全国大会レベルのクラブが多いが、その一つ、野球部は広い球場で熱心な練習を繰り広げていた。野球部は大阪中学校優勝野球大会で1999年第50回、2004年第55回大会で優勝、2007年第58回、2009年第60回大会で準優勝を果たしている。また、グラウンドでは炎天下の中、ラグビーやサッカー、陸上競技などが激しい練習を行っていた。体当たりの練習を繰り広げるラグビー部は過去2回、大阪府立大会で準優勝をしている。そして今年、中等部ラグビー部は春季大阪中学校総合体育大会3位を獲得した。ラグビー部に入りたくて中等部に入学を希望する児童も少なくないといわれる人気の部活だ。
また体育館では、柔道や空手、剣道部の厳しい練習が行われていた。中等部柔道部は、2010年度大阪中学校夏季柔道大会で個人の部優勝、団体の部準優勝を果たしたので現在、全国大会・近畿大会出場が決定している。
当校は学業だけでなく、さまざまな行事や課外活動に加え、充実したクラブ活動が行われ、「文武両道」を実現する環境が整っていた。
秋には、オープンスクールやプレテストなど様々な入試イベントが予定されている。
|