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中学・高校受験:学びネット

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雲雀丘学園中学校・高等学校

 
  緑揺れる新しい学び舎は 環境教育を体感できる木漏れ日の校舎
創立60周年を迎え、様々な記念事業が行われている雲雀丘学園。雲雀丘学園中学校・高等学校では、その一環として計画されていた新校舎が完成し、今年4月から新たな学び舎で生徒たちが机を並べている。同校が進める環境教育を実現しながら、最新の設備を整えた新校舎は、雲雀丘学園の校是である『高志』『自律』『努力』への大きなバックアップになっていくと期待されている。

校 長: 中尾 直史
住 所: 〒665-0805 兵庫県宝塚市雲雀丘4-2-1
電 話: 072-759-1300
交 通: 阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅より徒歩3分、JR宝塚線・東西線「JR川西池田」駅より徒歩12分
学生数: 中学校 463名
高等学校 791名 (2010.7.1現在)
ホームページ: http://www.hibari.jp/

 

エコと最新技術を結集した
ゆとりある新校舎完成

 雲雀丘学園は、最寄り駅から安全に通学できるように特設された学園専用改札・専用通路(雲雀丘学園幼稚園〜高校の学生のみ使用可)を使って徒歩3分と、アクセスは非常に良い。そこに新たに完成した高等学校普通教室・特別教室を含む新校舎は、白い外壁が青空にまぶしく映える5階建て。緑多い環境に包まれた高台の土地にそびえ、遠くは大阪市内やドーム球場まで見渡せるほどの素晴らしい展望を誇っている。

 「新築の計画は5年ほど前から始まり、設計段階から様々な企画を盛り込んでいきました。わが校が推奨している環境教育をベースに、至る所に工夫を凝らした造りになっています」

 浅野淳二入試・広報部長はそう語って校内施設を紹介した。

 新校舎は各教室にも廊下にもゆとりのある設計が取り入れられており、教室以外の廊下やロビーなどを照らす照明は間接照明が主体。柔らかな明りが、淡い緑や茶色などをモザイク化した優しい色調で統一された建物内を包み、まるで木漏れ日の中にいるような雰囲気だ。また、各教室にはオリジナルのピクトグラムでその教室を表現したサインや扉を配している。イラスト化されたサインで何の教室かをわかりやすく表している。このサインは、設計者・教員・デザイナーが何度も話し合いをかさねて完成させ、非常にデザイン性の高いものとなっている。また、生徒個々のロッカーやコートのクローゼットを廊下に設置。教室内を広く使え、整理整頓の習慣付けにも役立っている。

 普通教室以外にも様々な工夫がある。特別教室の一部に電子黒板や大きなスクリーンを配置、室内のどこからでも見えやすく工夫された階段教室もある。職員室には質問コーナーとして交流スペースが隣接、生徒と教員の距離が近くなり、信頼関係がさらに強くなった。

 環境教育の一環として取り入れられたのが、エコに配慮したシステム。屋上を緑化し、建物全体の温度を下げて自然のクーラーを作るとともに、CO2削減にも配慮。また、緑化維持には雨水を利用しており、余分なエネルギーを消費しない。太陽光パネルも一部設置されており、数年後には普通教室で使用する電力のほとんどを太陽光発電で賄う予定である。

巨木・メタセコイヤが見つめる
意識向上した子どもたちの成長

 校庭に根をおろすメタセコイヤの木は、40年以上前に植えられた同校のシンボルツリー。しかし、今回の新校舎建設に伴う植え替えの際に、大きな枝や幹の一部を切り落とす作業が必要になった。その端材は生徒たちや同窓生の手によってコースターやキーホルダーに生まれ変わり、文化祭などで展示された。また、大きな幹は校庭で生徒たちが語らうベンチとなって、第二の命をスタートさせている。前述のエコシステムやこの端材利用のように、環境を大切にする教育は、雲雀丘学園の指導の基本である。

 「これからの社会で生きていくために切り離せない環境問題。これを大事にすることは、思いやりの心を芽生えさせることであり、人間関係の構築につながるだけでなく、自分で調べ、考え、実践する力もつくのです」

 これをきっかけに自分の生活を見直し、親子関係が密になった家庭もある。この他にも自然環境への興味・関心を持たせる里山体験学習、サントリーの『奥大山ブナの森工場』見学、亜熱帯の自然を考える沖縄研修旅行など、数多くの環境教育を通じて子どもたちの意識は向上し続けていく。

 この意識をさらに勉学によっても成長させるのが、2つのコース制だ。生徒は中学入学時に一貫選抜コースと発展コースのどちらかを選択、それぞれの6年間を3ステージに分けて、各々の進路を目指す。一貫選抜コースでは6年間を一貫して指導するのに対し、発展コースは高校入学時に自分の目標大学に合わせて選抜特進コースと特進コースのどちらかを選ぶシステムだ。

 また、早くから自分の個性や適性を発見して進路を決められるようにと、環境教育以外にも、様々な進路育成プログラムが用意されている。生い立ちの記を作成し、職場訪問・職業人インタビューで社会に触れるキャリア実践教育。約30の大学が校内で一斉に行う大学入試説明会や、講義の擬似体験を通じて自分の目標大学を身近に感じることのできる1Day College。慶応義塾大学・大阪大学・関西学院などと連携、大学の講義を約半年間受講できる高大連携講座などを開催。高校生にはより具体的な進路選択の指標になっている。今後もさらに内容が発展して行く予定である。

 今年、このコース制で育った第一期生が卒業。多くの生徒が超難関国公立・難関私立大学へ進学した。独自の教育で知識とともに情操を高めた生徒は、校是の『高志』『自律』『努力』という社会で役立つ力の核を身につけ、新たな日本を切り開くリーダーとなることが期待されている。

 
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