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中学・高校受験:学びネット

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京都橘高等学校

 
  2010年4月京都橘中学校 国公立大学進学中高一貫コース開設 (設置認可申請中)
「自立・共生」の教育目標のもと、豊かな高校生活の実現にむけて学校改革を進めてきた京都橘高等学校。2000年の男女共学化以降、志願者数は右肩上がりに伸び続け、10年連続1000人を突破。特に進学実績の躍進により特進コースへのニーズが高まっている。今年度は特進を2コース制に再編し、来年度4月より中高一貫教育を行う京都橘中学校を開校する。難関の国公立大学現役合格を目指す、京都橘ならではの6年一貫教育に大きな期待が寄せられている。

校 長: 木内 正廣
住 所: 〒612-8026 京都市伏見区桃山町伊賀50
電 話: 075-623-0066
交 通: 京阪宇治線「桃山南口」駅下車 西へ徒歩5分、JR奈良線「桃山」駅下車東へ徒歩10分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅下車 東へ徒歩15分
学生数: 892名 (2009.9.1現在)
ホームページ: http://www.tachibana-hs.jp/

 

5教科授業2910時間
中学時に高い学力を養成

 京都橘高等学校の志願者数が伸び続けている理由の一つに、特進コースの進学実績の躍進がある。昨年度は京大・阪大への現役合格者を出し、今年度は苦戦したものの国公立大学に21人が合格。難関私立大学の関関同立には前年度59人から81人へと合格者数を大幅に伸ばした。

 2010年4月、中高一貫教育を行う「京都橘中学校」Vコース(設置認可申請中)を開校する。30人2クラス、合計60人の募集。高校になると、A・B・SコースにこのVコースが加わり、全4コース制となる。Vとは、新しい価値を世に問う「VALUE」、6年後の勝利「VICTORY」、将来の見通し「VIEW」などの意味が込められている。

 教頭であり、中学校設置準備室長を兼務する稲吉陽作先生は、中学校開校の目的について次のように語る。
「子どもは本来、学びたいという強い気持ちを持っていると思います。それを上手く引き出したとき、乾いたスポンジが水を吸うように吸収するのです。中高の6年一貫教育では、効率的なカリキュラムが組め、より橘らしい教育が実践できる。基本的には中学3年から高校の学習を先取りし、高校2年次で終了。3年次はもっぱら受験のための実力を養成します。東大・京大合格には、総合力が欠かせない。その総合力をじっくりと鍛えるのです」

 Vコースでは60人全員が国公立大学をめざし、20%が東大・京大・阪大・神大合格を目標とする。カリキュラムは、中学校の段階で週35時間、夏休み等の特別講座を含めると5教科の総合時間数は2910時間。公立中学校の標準的な時間数の約1.5倍とたっぷり。

 教材には「New Treasure」「体系数学」など定評のある中高一貫用副読本を活用。全教室に最新の液晶プロジェクターを配備し、刺激にあふれる視聴覚授業が展開される。

 また、「生徒のモチベーションをいかに高めるかが大事な課題。そのために体験的学習を重視する」と稲吉先生。たとえば、山科にある京大理学部の花山天文台での体験実習。太陽光発電関連機械をつくる企業での見学など、全国トップシェアを誇る企業の見学。研究やものづくりの現場に触れながら将来のビジョンについて考えてもらう狙いだ。

 さらに稲吉先生は、「中学校では、合唱に力を入れたい。60人の気持ちが指揮者に集中し、からだで表現して歌う。日本の学校教育のつくり出した、中学生にふさわしい文化です」と微笑む。

 中学3年次の研修旅行では、五島列島の無人島を訪ねる予定。そこに保存されている教会で合唱するという面白い体験も計画中だ。

支援プログラムも多彩に
難関大学へ多数の合格者

 京都橘高等学校は今年度より、総合進学(A)コース、英数特進(B)コース、国公立特進(S)コースの3コース制として再スタートした。国際教育コースは留学・語学研修プログラムのノウハウを他コースに引き継ぎ発展解消。3コースいずれからも1年間の長期留学、中期・短期語学研修に参加できるプログラムが用意されている。

 難関私立大学をめざす英数特進(B)コースでは、英語は全員1年次に英検準2級以上取得を目標とし、習熟度別授業を行っている。数学は週1回、放課後に「数学道場」を開催し、予備校の講師を招いて難関大学合格の指導ノウハウによって鍛えていく。

 総合進学(A)コースではBコースに先立って英検取得に取り組み、1年次に全員3級取得を目標に取り組む。準2級、2級を取得した生徒も多数おり、なかには国立大学合格者も出ている。
「特進だけでなく、各コースで実力に合わせて力を伸ばしていくのが私たちの手法。徹底して生徒に寄り添いつつ、厳しい要求もするのが“橘教育”なのです」。

 さらに今年度から、立命館大学、龍谷大学、関西大学、京都橘大学の4大学との間で新たな高大連携がスタートした。立命館大学は文学部5人。毎月1回大学で受講し、レポートを提出。教授陣の評価を得て、総てクリアした生徒に入学資格が与えられる。龍谷大学は理工学部を中心に19人枠。事前に学習課題が出され、夏休みのスクーリングを経て入学が決定する。毎年4月、龍谷大理工学部の見学会も実施し、Bコース2年生全員と希望者が各研究室を訪ねている。関西大学は8人、京都橘大学は50人の枠があり、多くが挑戦する。

 国公立大学を目標とするSコースは、週38時間の授業を行い、さらに「京大講座」「阪大講座」「神大講座」などを開講している。これら講座では1年生から3年生まで合同で難問に挑む。
「1年生は3年生の解答例を見て、こんな難しい問題も解けるようになるんだと学習意欲を高めます。3年生は後輩の手前、しっかり予習をやってくる。互いに刺激し合うわけです。毎朝、英数国の5分間テストも行っています。合格ラインは8割。できなければクラブの先輩に叱られるから必死です。勉強に、クラブに、いろんな限界に挑戦させることが大事です」と稲吉先生。

 克服した自信と挑戦への意欲が学力を大きく伸ばし、多数の生徒を難関大学合格へと導いている。

全国レベルのクラブ活動
次代を見据えた人間教育

 「学習と自主活動の両立」をめざす同校では、スポーツ・文化ともにクラブ活動も盛ん。女子バレーボールは国体全国優勝2回、春高バレー準優勝1回の強豪。男子サッカーは創部8年にして全国大会2回出場と急成長。陸上部では木村茜さんが近畿インターハイで23年ぶりに100メートルの大会記録を塗り替えるという快挙に。吹奏楽部は全国大会金賞受賞。太鼓部は全国高校総合文化祭で4年連続優良賞に輝き、今年も受賞を狙っている。

 総合学習では、自己実現の目標を見つけてもらうため、1年次に「キャリアデザイン」、2年次に「表現」、3年次は「人間学」を設けている。とくに「人間学」は生徒・保護者にも好評で、例えば地域のNPO「おかあちゃんキャラバン隊」の協力を得て、赤ちゃんに触れながら家族の絆について体験談を聞いたり考えたりする。「授業アンケート」も13年前から実施し、生徒の満足度を高めている。

 京都橘教育の魅力。それは、人間教育の理念を根付かせながら、生徒に寄り添う誠意と、次代を見据えて教育ニーズに応えていく柔軟な実践力といえるだろう。

中学校関係予定

●中学校開設記念セミナー・学校説明会
9月27日(日)13時30分〜
金田一秀穂先生 講演
●学校説明会U
10月25日(日)10時〜
●学校説明会V(実力判定テスト)
11月21日(土)9時〜

 
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