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中学・高校受験:学びネット

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追手門学院大手前中・高等学校

 
  高い実績と人間力育成を狙い伝統校が新校長のもとで改革実践
大阪城を目の前に、駅より徒歩で数分の好立地にある追手門学院大手前中学校・高等学校。3年前にコース制から、進学への特化を考え特進・進学クラスへ変更、校舎も昨年度末最新の設計でリニューアルしたことで話題を呼んだ本校。生徒の実力と人間力の同時育成のための改革は、今年より就任した南 登章生新校長の考えのもと、現在も脈々と続いている。

校 長: 南登章生
住 所: 〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番20号
電 話: 06-6942-2235
交 通: 京阪電車「天満橋」駅下車14番出口より東へ徒歩7分、大阪市営地下鉄谷町線「天満橋」駅下車3番出口より東へ徒歩7分、大阪市営バス「京阪東口」または「大手前バス停」下車東へ徒歩1分、JR東西線・片町線「大阪城北詰」駅下車2番出口より西へ徒歩10分
学生数: 中学校 506名
高等学校 451名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.otemon-js.ed.jp/

 

生徒の実力育成を徹底するため
特進・進学クラス制と伝統の様々な行事を導入

 平成17年度の入学生よりコース撤廃を行って3年。平成20年度より高校募集も特進・進学の2クラスに絞り、本人の特性を活かして、将来性を伸ばす追手門学院大手前中学校・高等学校。生徒の特性を活かすためには基盤となる国語・数学・英語の基礎学力が大切と判断。これを徹底するために、特進・進学の2クラスで、先取り教育などで急ぐことなく、中学ではまず反復学習を繰り返し、学習の基礎である中学課程をしっかりと身につけることが大学入試の礎と考え、生徒のための改革を行って来たと今年度より就任した南登章生校長は語る。

 「生徒は理解できる喜びを知り、自信をつけることで、自ら学習姿勢を身につけるような伸ばす教育を行いたいというのが、私の考え方です。そのための厳しい楽しい伝統的行事も多く用意しています」

 南校長は、長年教頭として追手門学院大手前の入試広報と改革に尽力してきた人物。生徒のより良い指導のために、入学式前に行うクラス分けのためのテストや追手門での学習姿勢指導のためのプレスクールなど入学前の指導も実践。また、新入生同士が交流する入学前プレキャンプも、早くから人間関係をつくることで、楽しい学校生活を送れるよう配慮も行っている。

 基礎学力の中でも重視しているのは、国語力の育成。毎朝のホームルーム前に行われる朝読書の時間では、25分間全員が静かに読書を行う。学校より本を指定するのではなく、生徒が選ぶ本は好みにより様々。小学校時代に活字離れと言われた世代の生徒たちが、この時間を通じて年間100冊近い本を読むようになり、読解力もアップ。他の教科の長文問題にも力を発揮するようになった。

 国語・数学・英語の3教科だけでなく、他の教科も充実した内容の授業時間数を設定できるよう、完全過6日制を導入。土曜の午後は講習会や検定、模擬試験の時間に充てて、無理の無い時間配分を心がけている。この時間配分への考え方は定期テストにも導入され、初日に主要3教科、2日目に他の教科が行われた後、3日目には初日の主要教科テストの補習が行われ、間違った箇所がそのままにならないよう、しっかりと学習内容を定着させるようにレベル別に分けた、「考査内容定着補習」が組まれている。

 「この他にも、大学受験と行事による人間育成や、そして子どもの個性に合わせた将来の職業を見据えた進学指導を実践。そのために一日12時間以上学習する勉強合宿や標高3,000メートル級の登山、それに『将来を考える日』と銘うって、卒業生の中から様々な職場で活躍する人材を招いての講演会なども実施し、将来を考え、ひとり一人の特性を生かした進路指導を行っています。」 内部進学率も高くなり高校募集を減らし、内部進学生を中心にした指導が目標と語る南校長。中学入試のためのプレテストや、その結果を基にした「成績分析会」による傾向と対策なども開催され、実際の入試本番に役立つと毎年参加者も増え大好評だ。

指導のための教員力・担任力・教科力が
生徒の指導の基本力を上げる

 特進クラスと進学クラスは各々2クラスの一学年4クラス編成が基本。この特進・進学クラスでは、高校1年までの学年ごとに成績による入れ替えが行われており、良い緊張感と向上心の持続が保たれる。高校2年進級時には希望進路により理系・文系に分けた上で、最終的に編成されることになるのだ。

 「いずれは大阪大学や京都大学を含む国公立大学への進学を狙えるクラス、関関同立をはじめとした難関私立大の医歯薬系進学を狙えるクラス、系列大学である追手門学院大学との高大連携クラスなどに分け、各々を成長させて行きたいですね。中でも高大連携クラスは、特別枠進学や高大連携授業、海
外研修などの付加価値のあるクラスです」もちろん、その指導を支えている教師たちにも厳しい努力が求められる。南校長は指導力に必要な3つの力として『教員力・担任力・教科力』を打ち出し、全教員にこの力を伸ばすよう訴え続けてきた。この力があれば、教員は生徒をしっかりと見つめ、その表情から生徒のぶつかっている壁や目標を把握できる上に、生徒や保護者との信頼関係を強くできるという理由からである。

 このため、就任してすぐの一学期中には教員全員と面談の時間を持ち、指導に対する教員個人の思いを聞いたり、指導総括を書かせて、生徒の現状をどれだけ把超しているかを調べるなど、教員が生徒の指導に真面目に取り組むよう工夫を凝らし始めている。一方で、教員能力アップのためにと様々な研修へ送り出したり、新たな力を持つ教員を探すなど、伸びる生徒のために外部との接触にも積極的だ。

 こうした学内の努力により、生徒の成績が年々上がり、「伸ばす追手門」と評価されつつある。さらに、成績向上と同時に心の育成も力を注ぐ必要があると南校長は言う。

 「私自身も就任以来ずっと校長室の扉を開放して、生徒との交流を深めています。こうして、生徒全員に毎日一度は必ず教員が声をかけるようにし、生徒の成長過程に避けられない成長期の悩みや友人のことなどの早期解決につなぎます。」

 ハード面でも、昨年度末に完成した新校舎は、最新フォルムのスマートな外観。内装もガラス張りで開放感のあるカフェテリアやゆとりのあるフリースペースなどで生徒に人気だ。また、新たな第二期工事の実施計画もあり、今後の動向に注目が集まっている。

 
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