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中学・高校受験:学びネット

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追手門学院中・高等学校

 
  満足度120%の学習環境目指し改革を続ける進化する学校
創立120周年を機に、大幅な学校改革に取り組んでいる追手門学院中・高等学校。今年初頭に就任した相馬新校長のもとでの生徒満足度は非常に高く、入学者数も右肩上がりである。しかし、今はまだ安定の時期ではないと考え、さらに高い満足度によるモチベーション持続と目標達成に向けた、新たな改革第2期がスタートした。

校 長: 相馬 すみひこ
住 所: 〒567-0008 大阪府茨木市西安威2-1-15
電 話: 072-643-1333
交 通: JR京都線「茨木」駅、阪急京都線「茨木市」駅、阪急千里線「北千里」駅、阪急宝塚線「石橋」駅「豊中」駅、北大阪急行線「千里中央」駅よりスクールバスあり
学生数: 中学校 190名
高等学校 1,001名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.otemon-jh.ed.jp

 

新校舎・新校長を迎え
改革第2期がダブルスタート

 学校創立120周年になる今年、第1期工事の新校舎完成と、新校長就任という大きな変革期を迎えた追手門学院中・高等学校。不況や少子化に加え、私学助成見直しや学区再編など、私学としては厳しい風の吹き荒れる中を、国公立・最難関私立・医歯薬系大学への進学実績向上という実績を重ね乗り切ってきた。ここ数年の入学者数も順調に伸びているが、それでも安定とは言えず、現状に甘んじてはいけないと、相馬すみひこ新校長は語る。

 「生徒に求められる学校とは『成長する学校』です。そのためには、改革によって将来に通用する新しい教育の体制をつくることが必要なのです」

 相馬校長はこのための学校経営を、成長する学校をテーマに、生徒教育・教員研修・生徒募集で支えると主張する。生徒教育は学習面と指導面の充実を基本に、進路指導を体系的に行い実績をあげることが当面の目標。教員研修は外部講師を招聘しての講座以外に、組織力を強化し、生徒指導に活かせるよう努力する。また、毎週の職員会議の時間を短縮して教科研修の時間を設けたり、新教員を採用するなどで、より高い意識を持つ教員育成や確保を目指す。これらに、生徒募集を加えた三本柱が、第2期改革の支柱となるのである。並行して学校評価制度を確立、また教員評価制度も、今年度末までを試行期間とし、来年度から本格的にスタートさせる予定だ。

 このようなソフト面の改革が進む一方で、ハード面も段階を踏んで整ってきている。今年度春に完成した教室棟には、開放感のある進路指導室や集中力を妨げない工夫を凝らした教室などの他に、教室の外側に交流スペースが設けられた。各教室と同じくらいの広さを持つこのスペースは、床暖房・空調、ネット環境を整備しており、自習や教員との交流以外にも、パーテーションで区切ることでちょっとした補習教室にも早変わりするという多様な空間。通常授業が終わってからも、ここで教科書を広げたり教員に質問する生徒は多く、新しいコミュニケーションスペースとして活用の幅が広がっている。

中学コースを一本化し
未来・進進プロジェクトを展開

 今年度より中学校で開始された最も大きな改革は、コース制度を特進アカデミックコースのみに一本化したことである。このコースは今までとは異なり、高校入学時に他のコースに混ざることなく、6年一貫制コースとして独立する予定が立てられている。

 「中学校入学時の生徒は、将来の進路や目標などがまだ漠然とした状態でしかつかめていません。6年間という長いスパンで彼らに自ら将来を考えさせ、難関国公立・私立大現役合格へ導くよう、『未来・進進(進路+進学)プロジェクト』構想を立ち上げました。このため、高校からの入学生とは異なるコースで指導する必要があるのです」

 中学独自の進学プログラムには、放課後に開催する「伸びゼミクラブ」という特別講座がある。テーマに沿った研究や調べ学習で、導いた結果を発表しあうのが主目的だが、生徒自身がのびのびと学ぶ楽しさを感じ、学習に対して積極的な姿勢を身につけられるよう、講座ではなく課外活動のような雰囲気で進められているのが特徴だ。また、予習〜復習の授業サイクル、週末課題・到達確認テスト・フィードバック講習の週サイクル、定期考査・詳細解説・ミニ考査の考査サイクルといった3つのサイクル学習や、自主学習室設置などがある。この他、進路プログラムでは自分の個性や興味、適性などを考える徹底した自己理解を皮切りに、様々な職業について知り、将来設計を立てるまでを中学で、高校に入学してからは職業観の育成と同時に、自分の将来にむけて大学や学部志望を絞り込んで行くことになる。

 高校入学生は時間的に短いが、同じく『進進プロジェクト』が実践されており、進学プログラムでは充実した授業や入試に合わせたアドバンスゼミなどが特徴だ。また、6年一貫コースと同じ内容として、英語力の向上のためのネィテイブ授業・語学研修、「読みダス」と呼ばれる良い文章を抜粋したプリント配布や小論文を含む表現プログラム、学院OB・OGを招いた職業説明会の「将来を考える日」、大学との連携による学部紹介や模擬授業など、多彩なプログラムが組まれている。この他にも高3が後輩に失敗談を含めた進学アドバイスを行ったり、皆で共にがんばり、刺激し合って目標に向かう学びの集団を作るなど、今現在受験に対応する生徒の生の声も大切にしたシステム構築に取り組んでいる。

 「生徒が入学して良かったと感じ、将来目標達成に向けて頑張っていこうという意識を持ち続けられる学校を目指しています。そのため、現在の改革案がすべて完成した後でも、常に新しいことに取り組む学校であり続けたいですね」

 「成長する学校」をテーマに進める中では改革は日々新たに創り出されるものである。ハード面でも管理棟や特別教室整備などが続くが、今後、さらに生徒のやる気を充実・持続させるより良い方法を、現在も模索中だと相馬校長は意気込みを語った。

 

 
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