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中学・高校受験:学びネット

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大阪成蹊女子高等学校

 
  4コース・5レーンで多様化するニーズに対応確実な進路保障で安心感
75年前に実業学校として創立された大阪成蹊女子高等学校は、以来、自立し行動できる女性の育成を目指し実践を重ねてきた。近年、多様化する女子の進路希望に対応するため、今年度4つのコースとさらに細分化した5つのレーンを設置し専門性豊かな教育実践を加速させる。併設大学、短大、さらに提携大学への進路保証も十分で安心感を強調。文科省が先導的モデル支援事業として採択したコミュニケーション能力育成プログラムにも注目が集まっている。

校 長: 安田 賢司
住 所: 〒533-0007 大阪市東淀川区相川3丁目10番62号
電 話: 06-6829-2514(募集広報企画室)
交 通: 阪急京都線「相川」駅東口徒歩4分/地下鉄今里千「井高野」駅徒歩10分/JR京都線「吹田」駅徒歩15分
学生数: 620名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-seikei.ac.jp/koukou

 

実践に裏打ちされた専門教育

 「桃李不言下自成蹊」を建学理念とし、優しさと強さを兼ね備え、自信をもって行動できる女性の育成を70余年にわたって実践してきた大阪成蹊女子高等学校。その歴史は女子の職業観の変遷とともに、ニーズに応える人材育成の歴史でもあった。そんな同校がコース制をスタートさせたのは平成13年。当初は「特進」「総合選択」「美術」の3コース。中でも総合選択は2年次より文系志望の1型、理系志望の2型、併設短大他志望の3型、体育系志望の4型の体制を組んでいた。平成17年には「幼児教育」、平成18年「スポ−ツ」を加え5コース体制となる。さらに平成19年特進と総合選択を発展的融合させキャリア進学とし、現在の4コース体制になる。ただし、キャリア進学は2年次より従来の特進及び1型に相当する「文系特進」、「2型」に相当する「看護・栄養系」、「3型に相当する「自己発見」の3レーンに分かれる体制をとっていた。そして平成20年より(1)キャリア進学(2)美術・イラスト・アニメーション(3)幼児教育(4)スポーツという専門性豊かな4コースで再スタートした。そしてキャリア進学を文系特進、看護・栄養系、総合進学、観光文化系、食物・調理系の5つのレーンに細分化し、幅広い進路に対応している。各コース、レーンでは独自の研修、研究メニューが豊富(HP、学校案内参照)で、これは併設の大阪成蹊大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪成蹊短期大学との高大連携授業がもたらすメリットといえる。募集広報企画室の吉田万喜入試委員長は、どの分野を目指す生徒に対しても面倒見の良さを強調した。

 とりわけ、幼児教育コースについては「毎年、本校から成蹊短期大学の児童教育学科に多数進学しますが、同学科の就職率はほぼ100%。府内全域に卒業生が奉職しており、就職先との信頼関係が構築できている」と話す。無論、併設大学以外への進学指導にも力を入れており、4年制大学なら神戸新和、大阪大谷、大阪樟蔭女子をはじめ各大学から特別推薦枠を50程度確保している。幼児教育コースの募集人員は60名のため、進路保証は十分といえる。また、コース設定以前から看護系大学への進学ニーズが高く、この方面の進学指導にも自信を見せる。

 美術系の指導では3名の専任教諭が現役の芸術家で、美術専用棟を有していることもあって、素描、デザイン、油彩、基礎造形、陶芸の基本技術を幅広く学び、情操豊かに感性を伸ばす実践が特徴的だ。9割以上の生徒が芸術系大学に進学するが、ここでも併設大学の芸術学部はもちろん、芸術系大学として評価の高い全国の大学へ多数進学している。

 各コースでは専門的授業時数を学年ごとに増やし、転コースした場合のリスクをできるだけ少なくするよう工夫されている。原則として2年進級時に転コースを認め、一部ケースによっては3年進級時でも認められることがある。

文科省モデル支援事業ダイアログプログラム

 最近とみにコミュニケーション能力の養成が叫ばれているが、文科省でもキャリア教育の実践上、自分と他者を理解し、より良い関係性を築くことを推奨している。同校ではこの点に着目し、民間の人材能力開発会社とタイアップし、高校生用にダイアログ(対話)プログラムを構築、この事業が昨年の文科省の先導的モデル支援事業に採択された。

 吉田入試委員長は「せっかく目標を持って大学進学しても、円滑な対人関係を築けずに悩み、退学者数の増加が社会問題化しています」とキャリア教育実践上におけるコミュニケーション能力の必要性を訴える。同校では入学後間もなく、自分を見つめ、自分を客観視することを目的とした宿泊研修を実施。まずは自分を知って、他人への理解へと発展性を持たせる取り組みを行っている。

 自分と向き合い、自分の適性を知り目標を決意することが、キャリア教育の第一歩だが、そのうえに他者との対話を重ねるダイアログプログラムでは、生徒相互で可能性を引き出し合い、高め合って目標に向かうモチベーションを維持するという観点からも効果が期待されている。

 取り組みはすでに注目を集め、東京大学の研究グループから問い合わせを受け、近く同プログラムのために編成されたダイアログコアチームの教諭が同大に出向いて講演する予定。今後、研究を重ねることで、より確かなノウハウを構築し、現在はキャリア進学コースのみに導入されたプログラムを将来、全コースに拡充する予定という。

女子校への期待に最大限応える

 同校では「成蹊が提供するもの」と題したプリントを受験生に配布しているが、その中には、進路の保証や十分な授業時間数、メンタルサポートなどさまざま書かれている。中でも保護者向けのキーワードは「安心の女子教育」だろう。

 ここ10年、急速に高等学校の共学化が進んだが、女子校ならではの躾教育への保護者の期待は依然として大きいものがある。さらに「各種学校行事を通じてリーダーシップを発揮する場面に恵まれるせいか、社会人となった後にその経験が生かされているようです」と、女子校のメリットを話す吉田入試委員長。お話をうかがいながら「自信を持って社会で行動できる女性」という教育目標が何度か浮かんだ。

 4つのコース、5つのレーンに興味を抱く受験生なら訪問の価値ありの学校だ。阪急京都線「相川」駅の東出口から一直線。徒歩4分である。

 
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