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中学・高校受験:学びネット

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同志社香里中学校・高等学校

 
  新教育システム第一期生98%が
自らの夢に向かい現役大学進学

校 長: 西山 啓一
住 所: 〒572-8585 大阪府寝屋川市三井南町15−1
電 話: 072-831-0285
交 通: 京阪電車「香里園」駅より徒歩約20分
学生数: 中学校 766名
高等学校 911名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.kori.doshisha.ac.jp/

 

系列大学以外にも合格
出口保証の強い進路指導が光る

 同志社香里中学校・高等学校では、2002年度に中学校男女共学化を始め、2007年度には全学年に中高一貫教育で入学した女子生徒がそろった。昨年度末には、この第一期生が卒業、系列である同志社大学・同志社女子大学への進学生は285名、全卒業生300名中95%以上の進学率を記録した。他大学への進学を含めると、大学合格者数は294名。約98%の卒業生が現役で進学したことになる。女子生徒も同志社女子大の薬学部へ進学するなど、高い実力を発揮している。

 系列の同志社大学へは内部推薦枠が設けられており、一定基準を満たせば推薦で入学が認められる。一方、国公立大学受験を希望する生徒には、受験対応としてアドバンス講座(土曜講座の一環)を開講。受講は生徒の自主性に一任しているが、昨年度は大阪大学理学部、京都大学総合人間学部などの最難関国立大学への合格者を輩出しており、レベルの高さがうかがえる。

 「我が校の最終目標は大学進学だけではありません。夢を実現するための具体的な方法を確立し、大学入学後も揺らぐことなく、目標達成への道を歩めるような指導を行っています」

 同校の西山啓一校長が語るこの進路指導の内容にも、同志社香里の特徴が現れている。

 大学の資料やセンター試験などの豊富な情報にあふれた進路指導室は常時利用可能。さらに、進路委員会の教員6名が生徒の希望を聞き、将来その仕事に就くために進学した方がいい学部や、採るべき資格などを助言する場でもある。もちろん、同志社大学だけでなく、他の国公立・私立大学に関してもフォロー、系列大学にはない学部への進学相談もできると生徒からは好評である。だが、西山校長は、この進路指導をさらに充実させたいと話す。生徒たちが自らの道を模索するときに、充実した選択肢と正確で豊富な情報を提供することで、生徒の安心感を増幅させ、落ち着いた精神状態で進学へ導くことが、さらに高い進学実績の源となるのは間違いない。

 

特色あるカリキュラムで
新しい魅力を生み出す

 中学に入学したばかりの1年生は、環境の大きな変化に戸惑う時期であり、特に大切に育てたいというのが、同志社香里の考え方だ。そのため、中学1年生のみの専用教員室を設置、1年生が入りやすい空間となっている。また、1〜2年の国語の表現や英語では、ティームティーチングと呼ばれる少人数制授業を実施。豊かな自己表現や、戸惑うことのない英語教育で、基礎学力の徹底と勉強への意欲付けを行う。

 中学3年では、リベルタスと名付けた総合学習の時間に特別講座が設けられる。弁護士や新聞記者、キャビンアテンダント、クリエーターなど、近年人気の各分野から第一線で働くプロを講師として年間30人程度を招聘し、生徒の興味を引き出して、将来の目標選択肢を広げていく。

 高校へ入学後は、高校2年までは同じ内容の授業で、高校3年で理系と文系(人文・社会・国際)を選択する。ただし、ホームルームと共通の授業は混合のまま、受験対象の授業のみ分割という、生徒の視野を狭めないシステムが採られている。また、土曜講座では、高大連携講座、国公立大学受験のためのアドバンス講座、英語検定やTOEIC・漢字などの検定合格を目指す資格取得講座、各分野の専門家による本格的な教養・文化講座など豊富な中から、希望選択制で受講が可能。

 高校では外部入学も受け入れており、総合評価方式の入学試験(AO入試)で選抜される。判定基準の不透明性を払拭するために、非常に細かな基準を設けている。これにより、成績と将来の目標に対する意識をバランス良く持つ生徒が入学してくるため、内部進学生との大きな差は生まれない。

 「中高一貫の生徒と同じくらい、高い意識を持つ生徒を獲得するには、多数の受験者が必要ですが、その数が伸び悩んでいるのが現在の課題です。しかし、今後、新しい同志社香里の魅力を打ち出せば、もっと多くの受験志願者が来てくれると考えております」

 西山校長はその魅力として、二つのシステムの導入を挙げる。

 ひとつは、日本弁護士連合会が主催する高校生模擬裁判選手権への参加。これは、参加各校が検察チーム・弁護チームを組織し、模擬法廷で証人尋問・被告人質問を行う、学校対抗の知力戦だ。陪審員制度実施に伴い社会の注目度も高いため、同志社大学の全面協力を得て、夏の大会での優勝を狙う。

 もうひとつは、現在の日本全体が抱える経済問題を受けた、日本商工会議所主催の簿記検定1級合格である。こちらも高大連携や公認会計士が指導する簿記講座を開講するため、受講希望する生徒も多い。

 「自校の伝統でしょうか、自らの考えを基本に進路を決定していく生徒が多いですね。教育は時代の流れとともに変化していくものですが、彼らが現在持っている個々の価値観はそのまま大切にしながら、新時代を創ることのできる人材になってほしい」というのが、西山校長の願いである。この願いを叶えるために、他校とも交流を持ち、良い部分を学んでいると語る。その指揮のもと、さらなる改革が行われていくことが、多くの受験者やその保護者からも期待されている。

 
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