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中学・高校受験:学びネット

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百合学院中学校・高等学校

 
  花と慈愛に溢れた環境で優しい心の育みと夢実現を両立
聖母マリアの教えを基に、純潔と愛徳に満ちた精神を育成しながら、自己の夢実現を両立させることを可能にした百合学院中学校・高等学校。今年度より就任した新校長の優しさが満ちあふれた校内で、いきいきと育つ女子生徒の声がいつも聞こえてくる。高校での選択肢の広さは秀逸だが、中学校のころから一人ひとりの個性を伸ばし、自己の可能性を見つける授業が行われており、年々上がる実績とともに多くの注目が集まり始めている。

校 長: 田口 文明
住 所: 〒661-0974 兵庫県尼崎市若王寺2丁目18番2号
電 話: 06-6491-6298
交 通: 阪急神戸線園田駅より徒歩12分、阪神・JR尼崎駅より市バス阪急園田行き乗車「聖トマス大学前」下車すぐ、JR宝塚線塚口駅より徒歩18分
学生数: 中学校 172名
高等学校 292名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.yuri-gakuin.ac.jp/jr_high/

 

純潔と愛徳の精神を培い
思いやりの心を持つ生徒を育成

 校内のあちらこちらに季節の花が溢れ、美しいマリア像が生徒たちを見下ろすという、穏やかな雰囲気に包まれた百合学院中学校・高等学校。最も美しい中庭は、創立者パウロ田口枢機卿のクリスチャンネームから、ポールプラザと名付けられて、生徒たちの憩いの場となっている。

 「花は学習環境を美化するだけでなく、生徒たちの心を和ませ、穏やかな時間を作ります。私自身、担任を持っていたときもクラスに花を生けており、生徒たちと花を囲んで色々な話が盛り上がったこともあります。今も用務員の方と一緒に花を植える作業を行っているんですよ」

 そう語るのは、百合学院中学校・高等学校の田口文明校長。今年4月より就任したばかりの新校長だが、建学者の甥であり、教育者になる前からその教えに触れて成長した。教職についてからは、クラス担任や生徒指導部長、教頭となり、約36年間に渡って百合学院の生徒たちの成長を見つめてきた、文字通り学院の生きる歴史である。

 「百合学院が創立したのは戦後の混乱期を漸く脱却した時代でした。その頃、建学の父であるパウロ田口枢機卿は、様々な国の教育や状況を知り、人にとって大切な平和や安定した社会を手に入れるには、知識に基づいた純粋な心を持つことと、他者のために尽くす愛が大切と言う結論に至ったのです。その考えは本校が最も大切にしている他者への思いやりや気配りといった精神に繋がっています」

 その信念を礎に教育を進める田口校長が立てた今年度の目標は、『素直な心で、ありがとうとごめんなさいが言える人になろう』というもの。挨拶ができない生徒にも、教員から挨拶をすることで返事を促して、一年後にははきはきとした明るい生徒に成長させるのが目的だ。

 もちろん、指導する側である教員の研修も怠らない。生徒から信頼される人間になるために、教員自身がどんな人からのアドバイスも素直に受けられるよう指導がされている。また、優しさだけでは良い指導はできないという意識を持って、自ら厳しい生活指導を行っていた時期があったと語る。

 だが、一人ひとりを大切に育成する百合学院の教員と生徒との信頼関係は強く、卒業生が卒業後何年経っても何かあれば訪問したり、自分の子どもを百合学院に入学させるというケースも非常に多いのも特徴だ。

個性的で幅広い選択肢で生徒個々の夢を叶える

 百合学院中学校では、英数国の3教科で習熟度別授業を行っている。また、「英語で表現しよう」や「幼稚園の先生になろう」、「ゆりっ子環境対策室」などの7つのテーマから興味のある講座を選択して、週1時間学ぶSTEP TIMEと呼ばれる時間も特徴である。卒業後の高等学校進学時には、その学びで得た「自分のやりたいこと」に従い、進学の目標を決めて、3つのコースへ別れるのだ。

 国公立大学・難関私立大学への現役合格を目指す『スカラー』は、先取り授業や7時間目導入などで基礎と応用による学力強化を図る。だが、今年度からは授業ばかりではなく、自然科学、人文科学、社会科学などの分野において、大学での学習を通じて高校の学習範囲を超えた研究活動を行い、学習成果の発表に取り組むプログラムを導入し、生徒のモチベーション向上と持続を図る。

 生徒の感受性を豊かにし、芸術系の大学などへの進学を目指す創造表現(CE)コースは、様々な表現方法に触れ自己表現を育んでいく。高校1年と2年でのミニ発表会や、3年の5月に行われる最終の発表会で、学んだことを集大成として表現し、自分に自信をつけて大学進学へ挑むのだ。中には中学時代に引っ込み思案だったが、3年で驚くほど成長を遂げ、卒業時には他の生徒以上に明るく、自己主張できるようになった生徒もいる。

 自己探究(IE)コースは、インターンシップ・企業探究プログラム等の体験学習を通じて的確に自分の大学進路を決定していくコース。今年度より進学T類と進学U類にクラス名称を変更。四年制大学進学、短期大学進学といった進路指針をより明確にした制度になり、生徒の細かな要望に応えられるようになった。

 その他にも、全コースを対象に大学の教授が来校して講座を開いたり、大学へ訪問して講義を受講したりと、色々な分野で興味を持てるように働きかけている。この講座は、生徒たちの将来の目標決定にも大きな影響を与えると思われる。

 こういった授業の成果は徐々に表れており、年々進学実績も上がっている。しかし、田口校長は現状維持には否定的だ。

 「毎年同じことを繰り返すのではなく、しっかりと自己を見直すことが大切です。それは学校でも同じこと。建学の精神に基づき、生徒個々の育成を大事にして心の豊かさを導きながら、生徒自身が自分の道を発見し、前進するのを見守りたい」

 この田口校長の意志のもと、全国大会出場のバドミントン等、クラブ活動も活発に行われている。また、個人でもシンクロナイズドスイミングやフィギュアスケート等、全国大会や世界大会で優秀な成績を残した生徒も多く、そういった分野で自分の場所をみつけた生徒が今後も次々と世界に羽ばたいていくことが期待されている。

 
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