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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属仰星高等学校・中等部

 
  塾対象説明会に約100名 2コースの特徴、取り組みを傾聴
9月4日、枚方市内で開催された東海大学付属仰星高等学校・中等部の塾対象説明会に約100名が参加、英数特進、総合進学の2コースの特色と、中・高の新たな取り組みについての説明を聞いた。併設大学のユニークな学部や世界的に注目される研究分野についての紹介、また、高校の奨学生制度の説明では、熱心にメモを取る塾関係者の姿が見られた。説明会の内容を記事にまとめた。

校 長: 松岡 哲
住 所: 〒573-0018 大阪府枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪交野線「村野」駅下車、徒歩10分
学生数: 中学校  384名
高等学校 939名 (2007.11.1現在)
ホームページ: http://www.tokai.ed.jp/gyosei/

 

併設大の研究が魅力

会の冒頭、今春就任した松岡哲校長が東海大学付属仰星高等学校・中等部の校風、特色について話し、あわせて併設大学の注目される学部について紹介を行った。
同校は全国で14校の付属高等学校、7校の付属中学校のうちの1校で、高等学校は創立25年目、中等部は12年目を迎える比較的新しい学校だが、中堅校として根強い人気を得ている。文武両道によりバランスの取れた生徒の育成を教育目標としており、中等部での部活入部率は総合進学コースで95%、英数特進コースでも74%と高い。多くの人との触れあいの中で、人間性を磨くことを重視する教育方針は、多彩な学校行事を繰り広げ、身体を鍛え、知能を磨き、世界に対する幅広い視野を持つための思想を培うという創立者・松前重義の建学の精神の実践の場となっている。

同校卒業生の約20%は東海大学へ進学するが、同大学には北海道から沖縄まで、地域の特色を生かした学部、学科が設置され、その数は20学部、87学科に及んでいる。中でも、医学部は3つのグループ病院を有し、今年の新卒者100名のうち、国家試験合格者は97名と高い合格率を上げている点は特筆すべきだろう。
また、工学部にはパイロット養成のための航空宇宙学科・航空操縦専攻が設けられ、全日空との提携と途中2年間のアメリカ留学を経て、卒業時には副操縦士の免許取得が可能で、珍しい学科のひとつとして注目される。

他に、世界的物流の研究や海洋性生物の養殖技術で、マスコミの注目を浴びるところとなった海洋学部、バイオ技術を駆使し、品種改良や砂漠化対策の研究が進む農学部、さらに、先端技術の開発が期待され、ほぼ100%の就職率を誇る情報通信関係学部への進学が有利とあって、同校から併設大学への進学は、今後も一定の割合を確保するとみられる。

中等部の特色と入試について

中高一貫教育については、中等部教頭で生徒募集対策室長を兼務する田中敦夫教諭から説明がなされた。

中等部には「英数特進(1クラス)」と「総合進学(2クラス)」の2コースがあるが、「英数特進」は国公立大進学を目指すコースで、週37時間授業を確保した上で、3時間の特別講座(英・数・国)を実施している。先取り学習は無論、ハイレベルで演習に十分な時間をとったカリキュラムが組まれる。そのため、月、水、金曜日は17時20分まで授業が行われ、部活動は火、木、土曜日に制限される。年間を通しての取り組みとしては、7月下旬に学習合宿を5泊6日の日程で実施、朝8時半から夜11時前まで講習と確認テストを繰り返し、学力保障の場として定着している。同コースの生徒は、昨年の中3生26名のうち進研模試で偏差値64以上の生徒が6名、58以上が4名で上位10名は国公立を目標にできる学力を有している。

次に、「総合進学」は難関私立大学および東海大学への進学を目指すコースで、基礎学力の定着と部活との両立をモットーとし、先取り学習は行っていない。火曜日のみ7時間授業だが、その他の曜日は十分に部活動の時間が確保されている。そのため、入学時に「英数特進」の実力がありながら、敢えて「総合進学」を選ぶ生徒もいるという。

成績不振と判断されると、定期テスト前後の学習指導である「学習サポート」への参加が義務付けられ、その間の部活動は禁止される。学力は85名中、五ツ木模試で英数特進レベルにある偏差値61以上の生徒が14名となっているが、偏差値が61以上で野球などのクラブに属している生徒には高校進学時に@強化クラブに専念A一般クラブに転部B部活をやめ学習に打ち込むという選択肢から1つを選ばせる指導を行っている。

また、両コースを通じて、英検、漢検の受験を推進しているのも同校の特色で、「英数特進」では英検、漢検とも準2級取得を目標に、「総合進学」は同3級の取得をめやすとしている。

なお、「総合進学」から「英数特進」への転コースは、中1の7月、中2進級時の2回のチャンスが設けられ、模擬試験、成績、授業に対する取り組みといった観点で判定される。例年、転コースをする生徒は2名程度。

募集人員は1次入試で「英数特進」15名、「総合進学」65名、2次では「英数特進」25名、総合進学15名である。同校が特に求める注意深く話を聞く能力と論理的思考を問うため、1次入試のみ国語は放送問題を、社会はディベート形式の問題を採用している。

高等学校の特色と入試について

高等学校でも「英数特進」「総合進学」の2コース制を採用している。同制度の採用から今年は5年目を迎え、現高3生中等部がコース制の1期生であることから、来春の「成果」が注目されるところだ。

「英数特進」では今年度より「自学サポート」制度を導入。週3回、放課後に5教科担当教諭を待機させ自主学習を支援している。学力レベルは進研模試の偏差値から、国公立大現役合格者の目標を25名としている。直近の大学合格実績は54名中、国公立現役合格者が12名。関関同立では関西大が12名、関学2名、同志社1名、立命館6名(いずれも現役合格者実数)。

「総合進学(6クラス)」では2年次で国公立大学対応のT類(1クラス)と、私立大学対応のU類(5クラス)に分離。さらにU類では、3年次文系・理系それぞれ12単位で選択制授業を実施する。直近の大学合格実績は国公立現役合格が4名。関関同立では関西大が13名、関学が4名、同志社5名、立命館5名。東海大学および九州東海大学へはあわせて60名が合格した(いずれも現役合格者実数)。
2008年度入試の募集人員は「英数特進」で40名、「総合進学」で180名。ただし「総合進学」ではこのうち約50名がスポーツ推薦枠で、野球、ラグビー、サッカー、剣道、柔道の5つの強化クラブへの入部を条件に募集を行う。1.5時入試は2コースあわせて約10名の募集となる。

なお、3タイプの奨学生制度を設けており、各基準と優遇措置は次の通り。▽A奨学生:入試成績20位以内(学力レベル偏差67)は入学金、授業料の全額相当額を免除▽B奨学生:入試成績40位以内(学力レベル偏差65)は授業料の全額相当額を免除▽C奨学生:入試成績80位以内(学力レベル偏差62)は入学金の全額相当額を免除。

 
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