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中学・高校受験:学びネット

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啓光学園中学校・高等学校

 
  生徒の力を引き出す環境で可能性を伸ばす
一人ひとりの生徒の進学希望をかなえるため、6年前に学校改革に取り組んだ啓光学園中学校・高等学校。今年度の大学合格実積では進路決定率が82%。改革前から比較すると12%増となり改革の成果を証明した。短期間での急上昇の要因は、徹底したサポートとモチベーションを上げるために緻密に組まれた年間行事にあると思われる。そこで、今回、高1生の勉強合宿と研修旅行から戻ったばかりの高2生を取材し、生徒の生の声を聞いた。

校 長: 夏見 隆晴
住 所: 〒573-1197 大阪府枚方市禁野本町1-13-21
電 話: 072-848-0521
交 通: 京阪枚方市駅東口から徒歩13分、京阪枚方市駅北口から京阪バスで5分市民病院前バス停下車、京阪交野線宮之阪駅から徒歩7分
学生数: 中学校  91名
高等学校 520名 (2007.9.1現在)
ホームページ: http://www.keikogakuen.ed.jp/

 

夢を叶えるための第一歩

高1の勉強合宿は7月7日から(4泊5日)、滋賀県高島市にあるセミナーハウス、アクティプラザ琵琶にて実施、総勢144名が参加した。合宿の目的は各教科の時間を通して「自ら学ぶ」という姿勢を確立すること。「最終目標の大学入試に向けて、いかに自学自習が出来ているかが大事」と石塚広報部長は話す。

合宿に入る際、生徒はクラスの枠を外し、定期考査の結果で習熟度別にスーパー・ハイレベル・スタンダード・ベーシックの各クラスに編制される。
勉強時間は以下の通り。DUO(英語の例文集)720分、講習1020分、自習270分、小テスト135分、再テスト(生徒の頑張りで増減する)。合計2145分(約36時間)+再テスト時間。午前中は講習、午後は自習・テストの繰り返しで講習内容の定着を図る。ただ、テストで1問でも間違えれば再テストとなりすべて正解した時点で終了となる。朝8時から夜中の12時まで勉強漬けとなるが、生徒にとってこれほどの長時間の勉強は初めての経験だろう。
合宿を訪ねたのは中日の9日。奥琵琶湖畔に建つ同校のセミナーハウスは自然と一体化した素晴らしいロケーション。勉強には最適だ。昼時に到着したため、先生方や生徒と一緒に食堂で昼食をいただく。そろそろ疲れの出る頃だが、思った以上に生徒たちは元気である。男子校ということでメニューもボリュームたっぷりのカツカレーとサラダ。当然お代わり自由。生徒に聞くと「ここの食事はおいしいです」とニッコリ。高校生らしい素顔を見せる。
午後の講習が始まる前の合間をぬって3人の生徒さんがインタビューに応じてくれた。

自学自習のできる人が目標を達成する

――長時間の勉強合宿ですけど、慣れましたか

桐山 生活リズムは慣れてきましたが、英語DUOのテストがむずかしい。満点をとるまで再テストが続くんです。昨夜は13時30分まで勉強をしましたがこんなに勉強したのは初めてでした。

宮川 慣れてきました。英語で再テストを受ける点は取っていませんが、満点が取れなかったらどうしようととても不安になります。今日あたり取りそうなので・・・(笑う)。先生方は学力というよりも、僕たちが限界ギリギリどこまでまじめにやるかを見ていると思います。

――自学自習はできるようになりましたか

高見 きっちりと出来ていると思います。難しい問題は先生に解説してもらって、それを自分たちで解いていくという方法が自学自習につながっていると思います。

宮川 合宿が終わったあとに、勉強ぐせがついているかどうか分からないですが、少なくとも合宿中は集中してできていると思う。最終的に自学自習のできる人が目標を達成できるんじゃないかな。

――この合宿は自分にはない勉強方法を見つける場でもあると聞きましたが

桐山 僕は書いて覚えるほうだったのですが、読んでスムーズに覚えている人がいたので、すぐにそちらの覚えるスタイルに変えました。

宮川 いろいろな勉強のスタイルがありますが、大切なのはどれだけ短時間で集中して頭に叩き込むかだと思います。集中力と根気ですね。

高見 競争相手がいることだと思います。数学で競争しているM君とは常に競争しています。負けたくないですね。

――将来の目標は

高見 大学には進みますが、志望校はまだ決めていません。

桐山 まだ、わからないです。

宮川 防衛大学に行って自衛官になりたいです。理由はカッコいいのと人を助けるところに興味を持ちました。他校に進学した友達とどちらが先に幹部候補生になるか競争しているんです。

――がんばってください。

研修旅行も進路学習の一環

高2の研修旅行は、進路指導の一環とする位置付けで7月7日から4泊5日で実施された。行き先は北海道とグアムの2コースがあり希望制。北海道では農業、酪農、漁業といった地場産業を体験。グアムでもファームステイで現地の生活を体験する。山田高校主任は「環境問題を考えることや人に優しくするなどは、机上の勉強だけではなかなか身につきません。生徒たちが変わるきっかけは実体験しかないと思います。普段できないことを体験し日常に生かしてほしいと思います」と研修旅行の成果を期待する。

将来の目標が少し見えた

――北海道に行った浅田君、現地での状況を聞かせてください

浅田 二日前に帰ってきましたが、まだ感動が残っています。ファームステイの家族にはとても暖かく迎えられました。一番の思い出は水田のあぜ道の草刈りを経験したことです。地味な仕事でしたが、広々とした大自然の中での体験は達成感がありとても充実したものでした。ご飯がおいしかったこと、自宅では考えられないことですが、夜の10時にはぐっすりと眠ってしまったことがあげられます。漁業のイカ釣りは筋肉痛になるほどハードな仕事でしたが、釣りたてのイカの味は最高でした。研修旅行に行くまでは父親の税理士という仕事を継ごうと考えていましたが、今はこれもありかな・・・と。

――グアムに行った山川君はいかがでしたか。

山川 ファームステイ先の家族が買い物や食事に連れて行ってくれたのですが、すべてが驚くことばかり。まず、食事。食べる回数も量もはんぱじゃないんです。炭酸飲料が水の変わりだから太るはずだと思いましたね(笑う)。それと、日本とは違って時間を守るという観念がありません。時間に縛られないところが良いのかも知れませんが。待ち合わせをしたときなどは時間のことでドキドキするほどでした。日常の会話はなんとか英語で通じました。単語だけでも意思の疎通はできましたから。日本にいるときは英語なんて必要ないと思っていたのに、将来留学とかどんな形でもいいから外国に行って生活をしてみたいですね。(本校にて)

楽しい研修旅行終了後には、大学のガイダンスが待ち受けている。生徒たちは目標を決め、その後の夏期講習へと一気に勉強モードに入る。メリハリのある、それでいて除除にモチベーションを上げるための有効な指導がなされているのだ。

 
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