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中学・高校受験:学びネット

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東大阪大学敬愛高等学校

 
  「敬愛は進路! とことん面倒みます」を合言葉に、中堅的な進学校を目指す
2006年に女子高から男女共学となった東大阪大学敬愛高等学校。新設された「特別進学コース」「こども学コース」も好評で、「こども学コース」は「介護福祉コース」とともに高大連携を生かした教育カリキュラムが注目を集めている。2008年度には、従来の「総合選択コース」を「総合進学コース」に変更。「敬愛は進路! とことん面倒みます」を合言葉に、生徒が希望する進路を確実に保証する中堅的な進学校を目指している。

校 長: 多賀 義彦
住 所: 〒577-8567 東大阪市西堤学園町3-1-1
電 話: 06-6782-2881
交 通: 地下鉄中央線「高井田」駅より徒歩14分、地下鉄中央線「長田」駅より徒歩16分、近鉄奈良線「小阪」駅より徒歩18分、JR学研都市線「徳庵」駅よりバス10分
学生数: 480名 (2007.9.1現在)
ホームページ: http://www.higashiosaka-hs.ac.jp/keiai/

 

「総合選択コース」を進学1本に絞り、全生徒の進路に対応

2006年に東大阪大学敬愛女子高等学校から東大阪大学敬愛高等学校へ校名変更し、男女共学となった同校で、現在、唯一、女子のみのコースとなっているのが、最も生徒数の多い「総合選択コース」である。来春には、そのコース名を「総合進学コース」に変更し、カリキュラムも改める。

「最近の傾向として、総合選択コースの生徒もほとんどが進学希望なので、コース名を変え、カリキュラムも進学を中心にした内容に変更することにしました」と筒井宣興副校長は語る。

漠然とした感があった「総合選択コース」を進学1本に絞り、生徒すべての進学希望に対応できるようにしたいというのが、変更の意図するところである。

ただ、志望大学や学部を決めるにも、高校1年では自分が将来何をしたいのか、どういう仕事に向くのかわからないという生徒がほとんどだ。そこで、1年のときに「キャリアプランニング」を開講。講演会、担任教諭との個人面談、ATCグリーンエコプラザやハローワーク見学などを通して、1年間かけて、自分の適性をじっくり考えるとともに、どんな職業があるのかを学ぶというものである。それによって、将来の目標や夢を見つけ、進路の方向性を決めて、2年生からの科目選択に生かすというのが狙い。

そして、2・3年では、多彩な選択肢の中から進路に合わせて、科目を組み合わせて学ぶことができる「敬愛講座」が設けられている。午後の6単位は、生徒それぞれが科目を自主的に選択して学ぶというしくみだ。関関同立文系学部進学講座類型、私立文系学部進学講座類型、資格取得教養講座類型があり、その中から自由に選択。2年計画で実力を身につけることができるように考えられている。

また、夏休みには「敬愛セミナー」を開設。これは、「基礎学力補充セミナー」や「関関同立文系学部受験対策セミナー」など、生徒の幅広いニーズに対応したもの。お盆休みの2週間以外は、夏休み期間中も毎日学校で学べる。

「特別進学コース」の2生徒の偏差値が飛躍的にアップ

昨年新設された「特別進学コース」には、2人の男子生徒が入学した。もともと成績優秀だった2人だが、入学後、飛躍的に伸び、1年生のときの最終結果(偏差値)は、ひとりが国語56.2→61.3、英語69.8→71.7、数学53.1→65.3、総合61.7→68.2、もうひとりも国語52.9→54.4、英語62.1→69.8、数学59.6→63.0、総合58.4→64.5。2年生となった今、東大や京大、医学部を目指してさらにがんばっている。彼らの成績の伸びの要因について尋ねると、筒井副校長は「本人たちの意識の高さが一番の要因ですね。それと、科目ごとに習熟度に合わせ、マンツーマンできめ細かく指導していることが、好成績につながったと思います」と分析する。同コースでは、生徒の志望校に合わせて個別対応しており、2人の男子生徒のために、受験のプロである特別講師を迎え、担任補佐として進路指導も依頼している

「東大や京大進学というのは、わが校にとっても未知の世界です。今後は家庭学習も重要になるため、そのあたりのことも含めて受験指導のプロに的確な指導をしてほしいと思っています」

2人のモチベーションが維持できるよう、万全の指導体制を整えているわけである。
「特別進学コース」では通常の土曜日や夏休みなど長期休暇中に補習授業を開講。日々の放課後も生徒個別の状況に応じて補習を実施している。そのかいあって、また、男子生徒に刺激を受け、女子生徒にも相乗効果が出始めている。

「こども学」「介護福祉」両コースは、東大阪大学との連携フル活用

東大阪大学敬愛高等学校には、「こども学コース」「介護福祉コース」というユニークなコースもある。

「こども学コース」は、「キッズセミナー」や付属幼稚園での保育実習・レクリエーション実習などを通して、子どもについての理解を深めるコース。ユニークな授業・演習を多く取り入れ、子どもを幅広い視点から見つめることのできる専門家への基礎を築くのを狙いとしている。東大阪大学こども学部と東大阪大学短期大学部幼児教育学科への内部進学制度が利用できるため、高校から大学までの長い期間において、「こども」をトータルな視点でとらえて学習できる。

「こども学部は、東大阪大学で初めてできた学部ですが、最近、他の大学でも増えてきましたね。こども学部を卒業すると、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の3つの免許が取得できます」と、筒井副校長。将来の就職先の間口も広くなるというわけだ。

「介護福祉コース」は、福祉の専門家・介護福祉士の国家試験合格を目指して学ぶコース。1年生で介護に関する基礎的な知識について学習し、2・3年生は福祉施設での実習を体験する。東大阪大学の教授陣による専門授業や、近畿圏でも有数の設備を誇る同大学の介護実習室での演習など、内容は実に多彩だ。

筒井副校長は、「介護福祉コースでは、訪問介護員養成研修(ホームヘルパー)2級資格と介護福祉士国家試験受験資格を取得できます。当コースの生徒は、夏休み期間に東大阪大学で介護技術講習を受けられるので、介護福祉士の実技試験を免除されるんです」と高大連携のメリットをあげてくれた。

2006年度までは、「留学特進コース」が設けられていたが、今年から「留学プログラム」という形に変更。「総合進学コース」、「こども学コース」に在籍する生徒のうちの希望者が留学(3カ月、6カ月、1年間)できるようになった。現在7人の生徒全員が、1年間の予定で留学している。

このように、同校のキャッチフレーズ「敬愛は進路! とことん面倒みます」のとおり、志望大学のレベルに関係なく、生徒一人ひとりの進路を保証しようとする姿勢が随所に見て取れる。

さまざまなコースにおいて、生徒の進路保証を実現する東大阪大学敬愛高等学校。まずは、現在の2年生が卒業を迎える2009年春が楽しみである。

 
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