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中学・高校受験:学びネット

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滋賀短期大学附属高等学校

 
  来春、創立90周年を機に男女共学、滋賀女子高等学校から校名変更
今年創立89周年という歴史を誇る滋賀女子高等学校。前身が裁縫女学校ということもあり、普通科のほかに、生活創造科というユニークな科を持つ女子校だ。その滋賀女子高等学校が、来年の創立90周年を節目に男女共学化、校名も新たに滋賀短期大学附属高等学校となる。培われた伝統のよさはそのままに、同校は今、時代とともに新しく生まれ変わろうとしている。

校 長: 山田 義和
住 所: 〒520-0052 滋賀県大津市朝日が丘1-18-1
電 話: 077-522-3476
交 通: JR琵琶湖線「大津」駅より徒歩10分
学生数: 414名 (2007.7.1現在)
ホームページ: http://www.sumire.ac.jp/highschool/

 

建学の精神“心技一如”に基づいて、生徒たちの心を育む

JR琵琶湖線大津駅南口から徒歩10分、緑が多い閑静な住宅街の中に位置する滋賀女子高等学校。坂道を上りつめたところにある校舎からは、琵琶湖が一望でき、その向こうには比良・比叡の山並みが広がる、風光明媚なすばらしい環境だ。
女子校として89年の歴史を持つ同校には、普通科T類、普通科U類(特別進学クラス)、生活創造科(被服類型、食文化類型)の2学科がある。いずれも4学期制で、学習や生活にメリハリをつけて、力を最大限に伸ばすことをねらいとしている。

普通科の中でもU類は国公立や難関私立大学を目指すクラスであるが、特徴は、受験勉強のみに片よらず、クラブ活動と学業を両立させていること。多くの生徒がクラブ活動に参加し、7〜8時間に及ぶ授業を終えてからもクラブ活動を行っている。しかも、バドミントン、バスケットボール、バレーボールなどのクラブは、いずれも強豪。高校総体や県民体育大会では上位の成績を収め、文化部の吹奏楽クラブも県のコンクールで優秀賞を受賞している。これは、生徒たちの努力はもちろんだが、同校教員のフォローの賜物ともいえる。例えば、夏期講習とクラブ活動が重なる場合にはクラブ活動を優先させ、夏期講習については、別の日に教員が個別指導する。また、クラブ活動を行っている生徒が本格的な受験勉強に入るのは、3年生の秋。それから受験までの数か月間は、教員も午後9時頃まで残って指導することもある。この面倒見のよい完全サポート体制が、両立の秘訣であるが、クラブ活動・学業の成果だけでなく、同時に教員と生徒の深い信頼関係も構築している。

同校では、土曜日にフレッシュ講座を開講。各教員が自分の得意分野や生徒に是非学ばせたい内容の講座を開講する。英語科の教師が科学実験など専門以外の分野を教えたり、家庭科の教師がオリジナル絵本や手づくりの絵手紙を作ったりするなど30講座を開設している。「私は、野菜作りや干し柿作り、正月のしめ縄作りを教えました」と募集企画課教諭で、社会科担当の川端一平先生。このフレッシュ講座は、先生たちの違う一面が見られると生徒たちに大好評。担任、各教科、クラブ顧問の先生以外の先生と触れ合うことができ、コミュニケーションを深めている。学校全体で生徒たちを見守るという同校の姿勢がこんなところにも窺える。

生活創造科は、裁縫技術を教える伝統を基盤にしたものづくりを中心に生活自立を目指す由緒ある学科。同科服飾類型では、洋裁あるいは和裁と着付けの知識・技術を身につけることができる。今や、専門的に裁縫が学べる高校は全国でも数少ない。
「裁縫の技術を習得することが、すなわち生徒の心を育てることになるという建学の精神“ 心技一如 ”に基づく教育は、今も教育理念として引き継がれています。このことは普通科の生徒たちも、自分の進路実現に向け、自ら学び努力することが、その子の心を育てることになると考えています」と、村田千栄子副校長は力をこめて語る。

共学となり、男子だけで編成される特進クラスを設置

創立90周年を一区切りとして、平成20年度から同校は、男女共学校に変わる。
「子どもの数が減少してきており、本校でも志願者が少なくなってきたことも一因です。人数的にも女子だけだと活気が出ません。それと、近年女子の大学進学が増えてきましたが、女子の場合は家から通えるところに絞ったり、浪人は避けたりする傾向が強く、上位の大学にチャレンジしない生徒もいます。そのため、男子を入れたほうが、女子ににとって刺激となり、いい意味でのライバル心が出て、相乗効果が得られるのではないかと考えたのです」と村田副校長は、大改革実施の理由を明かす。
男子80名を定員として募集し、普通科V類を新たに設置。男女混合ではなく、男子だけのクラスにする。女子教育の長い歴史があるため、男子が女子校に入るというイメージは付いて回る。特に初年度は全校における男子の数が少ないので、混合クラスだと女子の意見に従うことになりかねない。男子がのびのびと生活し、本来持っている力を発揮して自主的に活動してほしいと思うからだという。ただし、選択科目などでは男女混合クラスになる場合もある。また、前述のフレッシュ講座の受講は、希望者同士が一緒に受講するので、こちらは男女混合となる。

「目標実現に向かって一心に取り組む、忍耐強く努力する力を育てるという意味では、今までの女子教育のベースにある精神が男子教育においても大事だと考えています」
男子1期生には、男子ならではの発想を生かした、自分たちの学級づくりをしてもらいたい。そして、それを新しい学校づくりにつなげていきたいという構想がある。さらに、来年度からは、女子クラスのカリキュラムも変わる。従来は、理数系の授業時間は少なかったが、選択で増やすことになる。

関関同立をはじめとした4年制大学進学の実現へ
短大に進学し、卒業時に4大へ編入という選択肢も

生徒の力を最大限に伸ばす、この点に絶対的な自信をもっていることから、U類、V類の進学目標を難関校におき、徹底した個別指導=「各自の具体的目標設定に応じたプログラムによる指導」を展開することで、中学校時代は中位程度の学習成績でも、難関校への進路実現が可能となる。さらに、来春から高校同様共学校となる滋賀短期大学への進学の後、短期大学の編入指定校枠を有効活用しながら4年制大学へ編入していくという選択肢も考えられる。そういう点も含めて、短期大学とは更なる連携の強化を目指していく。「本校在学中に滋賀短期大学を見学したり、実際に講義を受けたりしながら、大学での学びのあり方、資格を取ることの意味など、様々なことを肌で感じてほしいのです。」と村田副校長は抱負を語る。

 
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