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中学・高校受験:学びネット

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桃山学院高等学校

 
  2008年度中学校開設に期待感 塾対象説明会に730名が参加
6月8日、スイスホテル南海大阪で開催された桃山学院高等学校の塾対象説明会に関係者730名が参加した。来春開設の中学校への期待感と、今年度から始動したS英数コースや標準アスリートクラスの現況把握のねらいもあったようだ。一方主催者側はチューター自習制度やM1ゼミといった豊富な課外メニューや独自カリキュラムにより、中高一貫の第一期生卒業年度には、東大、京大など最難関大学へ60名合格の目標を宣言した。

校 長: 冨田 敏之
住 所: 〒545-0011 大阪市阿倍野区昭和町3-1-64
電 話: 06-6621-1181
交 通: 地下鉄御堂筋線「昭和町」駅3番出口より南へ徒歩5分・地下鉄谷町線「文の里」駅4番出口より南へ徒歩8分・JR阪和線「南田辺」駅より北西へ徒歩8分
学生数: 高等学校 1770名 (2007.7.1現在)
ホームページ: http://www.momoyamagakuin-h.ed.jp/

 

各コースで受験者の学力向上傾向

120余年前、英国人宣教師チャールズ・F・ワレン師らにより、大阪の川口居留地に創設された男子教育のための学校は、時代の変遷とともに改革の歴史を歩んできた。建学の理念はキリスト教精神に則った、生命尊重と奉仕の心をもつ人物の育成で、自由を尊重する民主的な校風でも広く知られる。服装の自由はもとより、生徒自治会による活発な行事運営にも「自主規律」の桃山スピリットが息づいている。そんな校風に加えて、S英数コースや標準アスリートクラス、共学枠の拡大といった改革の成果も現れ、今年の受験生は予想を上回る1709名を数え、655名が桃高生への仲間入りを果たした。

注目されるのは、各コース受験者の学力の向上傾向である。特に、「S英数コース(共学・40名)」の競争率は10倍を超え、‘07年入学者の併願校は天王寺、三国丘、高津、岸和田など各学区の公立トップ校が並んだ。同コースは東大、京大、阪大といった最難関国公立大および、医・歯・薬系大学を目指すコースで、月〜金曜日は放課後にチューター制による自習ステージへ全員が参加、夜8時まで自学自習を行っている。また、希望により課外強化講習「M1ゼミ」も受講可能。

国公立大への進学を目指す「英数コース(共学・120名)」でもS英数コースと同様にチューター制自習ステージやM1ゼミの受講が可能。‘07年入学者の併願校は、天王寺、高津、岸和田、泉陽、富田林、生野などで、S英数コースの開設に伴い合格ラインは、五ツ木B判定での偏差値が専願で60、併願では63となっている。
学業と部活を両立しながら国公立大、有名私大を目指す「標準コース(男子・240名)」は、指定校推薦枠が豊富で進学に有利だ。同コースに併設されるアスリートクラス(男子・40名・専願のみ)はハンドボール、バレーボール、バスケットボール、サッカー、水泳で相当の実績をもつ選手を募集。全国レベルのアスリートに育成し、成績によりスポーツ推薦や併設大への推薦、または指定校推薦が受けられる。

「国際コース(共学・80名)」のうち、クラスAは2年次に4週間のカナダ留学を実施。実用英語を身につけ、難関私大、国公立外国語大を目指す。クラスBは1年間留学し、帰国後に留学単位認定を受け3年へ進級、同じく難関私大、国公立外国語大を目指す。
ここ1、2年、高等学校各コースの受験者の学力は上昇傾向にあり、来年度入試ではさらに難化が予想される。五ツ木B判定による各コース専願者の合格ラインは、S英数65、英数61、標準55、標準アスリート45、国際A59、国際B59が目安だろう。

中高一貫に共学の2コース

来春開設の中学校は、難関国公立大および医・歯・薬系大学を目指す「6年選抜コース(40名)」と、国公立大及び難関私大を目指す「6年進学コース(80名)」の2コースでスタートを切る。両コースともクラスの男女比率は定めず、学年進級時に本人の学力に応じてコースの入れ替えを行う。中高一貫の6年間は、中1〜中2を「夢の発見」期、中3〜高1を「夢の確認」期、そして、高2〜高3を「夢の実現」期と3タームに分け、発達段階に応じて、基礎学力養成、職業観育成など独自のカリキュラムで、心身の発達と学力の形成を図る。

中でも、桃山らしさを見せるのが修学旅行だ。目的や行き先を生徒自身が企画、プレゼンテーションを行い、投票によって訪問地を決定するプロジェクトに、自主性伸張を重んじる気風が覗く。また、臨海実習、ボランティア体験、サマーキャンプなどの体験学習が、月1回のペースで盛り込まれ、連帯と自主自立の態度を重ねて養っていく。
授業は高等学校と同様、60分の“わかって終わる完結型授業”で定着度を高めながら、数学、理科、英語で先取り学習を行っていく。国際感覚を日常から磨くねらいから、ネイティブの英語講師を副担任に置き、終礼や清掃時など、学校生活のあらゆる場面で生きた英語に触れる機会を設けるというユニークな取り組みもある。

施設面では、現在、中学校棟(8階建)の建設が12月の竣工に向け着々と進行中である。安心して学べる環境を保障するため、生徒通用口やグラウンド周辺には防犯カメラを設置、守衛室、防災センターのモニターで常に生徒の安全を見守っていく体制を整えている。また、高等学校ではすでに設置されている、心肺蘇生のためのAED(自動体外式除細動器)を中学校棟にも設置、緊急時の対応に備える。さらに、中学生の通学に特に配慮した登下校管理システムやメール連絡網の整備を進めるなど、随所に危機管理体制への気配りが見られる。

‘08年度中学校入試

2008年度の中学校入試はA方式、B方式、C方式の3タイプで実施される。

A方式…募集定員は「6年選抜」で15名、「6年進学」で35名。試験科目は2コースとも4教科型もしくは社会を除いた3教科型を選択*する。

試験日  2008年1月19日(土)
B方式…  募集定員は「6年選抜」で20名、「6年進学」で30名。試験科目は2コースとも算数と国語の2教科型。

試験日  2008年1月21日(月)
C方式…募集定員は「6年選抜」で5名、「6年進学」で15名。試験科目は2コースとも小論文と算数。

試験日  2008年1月22日(火)
*A方式で3教科型を選択受験した場合は、国語(150点)、算数(150点)、理科(100点)の合計得点数を1.25倍して、4教科型受験者と同様500点満点とする。

 
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