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中学・高校受験:学びネット

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近畿大学付属豊岡中学校・高等学校

 
  生徒の多様な夢を実現する指導
 
近畿大学付属中学校・高等学校は兵庫県豊岡市の緑豊かな高台に位置し、自然に恵まれた環境にある。校訓碑に刻まれた「教育の目的は 人に愛される人 信頼される人 尊敬される人を育成することにある」の教育目標のもとに、生徒の個性と希望に合わせたきめ細かい進路指導が実績をあげている。但馬・丹後地方唯一の私学である同校は、「知・徳・体・感」の調和のとれた人間形成に真摯に取り組んでいる。

校 長: 藤原 俊輔
住 所: 〒668‐0065 兵庫県豊岡市戸牧100番地
電 話: 0796‐22‐4305
交 通: JR豊岡駅から徒歩15分
学生数: 中学校  141名
高等学校 657名 (2003.11.1現在)
ホームページ: http://www.kindai-toyooka.ed.jp/

 

 昭和39年、豊岡市とその周辺地域の熱心な要請を受け、風光明媚な高台に、近畿大学付属豊岡女子高等学校が開校した。昭和62年に男女共学とし、近畿大学付属豊岡高等学校に改名。平成8年、中高一貫コースを設立、今日に至っている。

 公立志向が強い地域にあって、唯一の私学である同校の評価は高く、地元だけでなく遠方からも生徒が集まっている。平均年齢30代前半という若く熱意あふれた教師陣の真摯な取り組みが、現役合格率97%、文・理U・中高一貫コースの国公立合格率76%という数字に現われている。教頭補佐の安藤盛基先生の話からも、熱い思いが伝わってきた。

6年制の利点を生かした中高一貫コース

 中高一貫コースは、中高6学年とし、2年ごとに前期・中期・後期に分けている。前期の2年で中学校教育課程を終了、中学3年次より高校課程に入る。4年次から文系・理系に分かれ、5年次には高校課程を終えて、6年次では大学受験に向けて徹底的な演習が行われる。

 授業は1日7時限。土曜日も4時限授業があり、第2土曜日は家庭学習の日としている。国・数・英3教科の授業時間の合計が、公立中学の2倍以上あるため、確実に学力を定着させ、伸ばすことができるのだ。

「基本的には国公立を目指すコースですが、6年かけて、預かった生徒さんをじっくりゆっくり育てていきたいと思っています」と安藤先生。   

 周辺地域で唯一の私学ということもあり、都会の生徒のように厳しい受験競争を経ていないため、先取り授業のスピードに戸惑う生徒も出てくる。その対策に、今年から新しい試みとして、中学3年生の数学の授業を習熟度別に2クラスに分けた。英語についても、現在は補習でケアしているが、習熟度別の授業を計画中という。

 特筆すべきは、成績のトップ層に対して行われる2泊3日の勉強合宿だ。今年はハチ高原で、中学3年から6年までの縦割り班で合宿を行った。普段の授業ではできない難問題に取り組んだり、上級生と生活を共にすることで、多くのことを学んでいる。

「縦割り班では、年上の者が後輩たちの勉強を見たり、アドバイスを与えたりしています。勉強合宿は、リーダーとしての意識を高めるいい機会になっているようです」。

 中学校での3年間、クラブが必修というのも特徴的だ。従って、クラブ加入率は100%である。「中学生の間は、できるだけ運動させたい」との方針のもとに、毎週火・木の7時限目はクラブ活動に当てられている。放課後も延長して、活発なクラブ活動する姿が見られる。

生徒の個性と希望を尊重した的確な進路指導

 豊岡高等学校の教育課程は、「文・理コース」と「進学コース」からなっている。「文・理コース」は関関同立をはじめとする難関私立大学を目指す「文・理1」と、東大・京大をはじめとする国公立大学を目指す「文・理2」に分けられる。1年次は全員同じカリキュラムで授業を受けるが、2年次からクラスはそのまま、授業の中で文系・理系に分かれる。

 文・理1コースは、勉学と部活動を両立させたい生徒に適したコースで、衛星放送授業や、志望校別補習、宿泊研修などの多彩なプログラムが用意されている。文・理Uコースは、大学入試センター試験および2次試験に対応すべく5教科7科目の全教科型学習を行っている。ハイレベル学習合宿、中高一貫コースとの合同授業も試みられており、お互いに良い刺激となり、効果をあげている。

「勉強はひとりでするものじゃない、競争したり励ましあってするものだ、と常々生徒に話しています」と、安藤先生は語る。

「進学コース」は、自己の適性を尊重し、学習と部活動の両立を図りながら、近畿大学をはじめとした有名私立大学への進学を目指している。ニュージーランドの姉妹校への語学留学や留学生との交流など、国際交流の環境も整っている。

 なお同校には、遠方から入学した生徒のために向雲寮(男子)・豊明寮(女子)・Mフラッツ(委託女子寮)が完備しており、入寮生は学習面だけでなく、文化祭・体育祭などの学校行事に積極的に取り組み、リーダーとして活躍している。寮生活で自主・自立の精神が養われ、また自主学習の習慣もつき、充実した学生生活を送っている。

 豊岡は、冬ともなれば雪によって交通手段が乱されることが多い。そのため、冬季に限って入寮する生徒もいる。なかには、家で勉強するより集中できるからと、近隣の生徒も入寮を希望するほど寮の人気は高い。

モチベーションを高める大学見学と高大一貫 

 同校では、生徒の志望に合わせた大学見学を実施している。2年次には、希望者による東京大学見学もあり、モチベーションを高める絶好の機会となっている。

 今年11月と来年3月には、近畿大学の教授を招き、授業を行う企画が進んでいる。また各界から多様な講師を招いての教育講演会など、多様できめ細かな同校の教育指導は、大きな実りをもたらしている。結果として、この5年間の累計東大7人、京大7人を含む国公立大学・準大学校合格429人、関関同立409人、近畿大729人という数字に現われている。
 最後に安藤先生は締めくくった。

「本校の教育目標は、受験がゴールではありません。その先を見ています。つまり、世界を視野に入れたリーダーを育てることを目標にしているのです。夢をつかむため、3年あるいは6年を過ごす学校です。高い志と、強い意志を持った生徒さんにぜひ来て貰いたいですね」と。学校側の受け入れ態勢は万全のようだ。

 
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