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中学・高校受験:学びネット

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清風情報工科学院

 
  専門学校から国公立、難関私大へ総合編入学科の挑戦、実績上げる
総合コンピュータ学院として優れたエンジニアを輩出している清風情報工科学院が、「大学編入コース」を設け、全国に先駆けて大学編入学の受験指導に乗り出したのは5年前。国公立をはじめ関大、同志社への編入合格者を次々と出し始めた。2006年度には、全国初の「総合編入学科」に組織改変した。大学編入は、高校までの学習の完成度で一律に合否が決まるのではなく、志望分野での基礎的な学習の成果で合否が決まる。より合理的かつ確実な大学進学が果たせるのだ。清風情報工科学院は、難関校への新たな大学進学形態として注目を集めている。

校 長: 平岡 龍人
住 所: 〒545-0042 大阪市阿倍野区丸山通1-6-3
電 話: 0120-774-334
交 通: 阪堺電軌上町線「松虫」駅下車すぐ
地下鉄谷町線「阿倍野」駅6番出口より南へ6分
JR「天王寺」駅、近鉄「あべの橋」駅下車南へ15分
地下鉄御堂筋線「昭和町」駅下車西へ15分
地下鉄堺筋線、南海線「天下茶屋」駅下車東へ20分
学生数: 300名 (2006.11.1現在)
ホームページ: http://www.i-seifu.jp/

 

新たな選択肢「編入」

高度なコンピュータ技能を習得することで人間的にも成長していく学生の姿を目にしながら、清風情報工科学院の平岡龍人理事長はあるひらめきを持った。指導次第で難関といわれる大学へ編入できるのではないか――。
2年以上の専門学校課程の修了者には大学編入資格が与えられ、ほとんどの大学には編入制度がある。「この仕組みを使わない手はない。大学編入を目指す専門学校があってもいいじゃないか」。平岡理事長が決断、全国に先駆けて、大学編入学受験指導を開始した。
平岡理事長は同学院の校長も兼任するが、それ以前は進学校として知られる清風南海高等学校、清風高等学校で40年間、進学指導を行ってきた人物。学力不足の学生の潜在能力を引き出し、伸ばすノウハウを知り尽くしていた。
コースの立ち上げとともに入ってきたある学生は、入学前関西の大学の約20学部を受験したが軒並み失敗。入学時の偏差値は49.2だった。が、学院に入学後、徹底した基礎学力の強化で18ポイント以上偏差値を伸ばし、関西大学・総合情報学部へ編入を果たした。翌年には神戸大農学部、同経営学部にも合格者を出し、2005年以降は滋賀大(経)、三重大(人文)、群馬大(社会情報)、愛媛大(法文)、北九州市立大(経)、同志社大(文)と、その実績は安定性を見せている。

「予備校だと受験に失敗してから翌年の受験まで約10か月。その間に5教科7科目をやり直さなければならない。それで合格しても現役合格組の1年遅れ。当学院では修了まで2年間かけても、大学3年へ編入すれば時間的ロスもない。予備校に通って再受験するより経済的負担も格段に少ない」と編入学科のメリットを説く平岡理事長。目標は「全員を国公立へ」だ。

編入した学生に対する大学側の評価も高い。一般入試で大学へ入る学生の多くは希望の学部を選んでいるとは言い切れない現状がある。「偏差値と相談して、受かりそうな大学を受ける」ケースが依然として少なくない。こうして合格した学生には大学入学自体が目的化しているため、学ぶ意欲は乏しい。しかし、編入組は、志望分野を確立するところから受験対策を始める。大学の門をくぐったときには、志望分野の知識を相当量蓄えているのだ。「進みたい道」が明確にある者の強みだ。当然、大学でも意欲的で教授たちの評価も高いというわけだ。

国公立へ断然有利な試験科目

編入学科の学生の学力は初めから高いわけではない。偏差値でいえば40〜55くらい。このレベルから出発する学生は、中学校の内容を完全に理解する前に、高校の内容へ進んでしまっている。そこで、入学後3か月は基礎事項を徹底的に復習する。そして、基礎固めを終え、目指す分野を決めた学生は急激にその実力を伸ばしていく。「高等学校までは成績が振るわなかった学生が、わかるようになると毎朝7時半に来て0時間目から勉強しだす。そして2年後には、到底望めなかった大学へ進学していく」と平岡理事長。学ぶ楽しさを知った学生の勢いが伝わってくる。

大学編入では、国公立でさえセンター試験の必要がなく、受験科目は英語、小論文、それに目指す専門分野の科目と面接というのが一般的。受験日も9月〜2月頃とピークはあるものの一定でなく、国公立だけでも複数回受験することができる。国公立を狙うなら編入受験が絶対有利だ。

小論文および面接時でのコミュニケーション能力のブラッシュアップには、「数をこなす学習法ではなく、応用力をつけるロジック重視」の授業が欠かせない。学院の副校長を務める平岡憲人氏は「日本の学校では小学校から高校まで論理を一切教えない。論理を獲得させる学習法が大学の先生の教え方であり、当学院が実践する学習法」と授業の特色を語る。論理エンジンを併用し、新聞の読み込みを欠かさず、言語技術を身につけさせるため授業以外の場面でも学生の日常会話をチェックすることも怠らない。

受験学科によっては数学が必要となる場合もある。しかし、大学編入の数学は、難問や奇問が出題されず、基礎基本が問われるので、一般受験よりも結果を出しやすい。さらに、学習を通じて実際に大学で必要となる、偏微分や重積分、n次元ベクトルなどの基本演算を確実に習得できるため、編入学後は、周囲の学生を圧倒する学力になっている。

刺激し活性化させる
ユニークなプログラム

進みたい分野、学びたい学問を明確にした後は、さらに具体的に将来像をイメージさせるトレーニングを行う。ライフ・マネジメント・プログラム(LMP)と呼ばれる授業で、30歳になった時の自分像を語らせ、その目標を達成させるために、今何をすべきかを気づかせる目標達成プログラムだ。夢を持つ⇒夢を公言する⇒そのために努力する⇒努力を日常習慣化させる⇒具体的目標を期限付きで公言する⇒実践する、がLMPの流れで、企業の社員研修で使われている手法だ。

平岡副校長が以下のような実践例を紹介してくれた。

入学後間もなく自分の夢をクラスメートの前で語らせようとしたところ、音楽プロデューサーの夢を胸に秘めている学生が、なかなか皆の前で自身の夢を語れないでいた。それまで何度か夢を口にするたび、親や高校の教師から否定され続けてきたからだ。だが、LMPを受講するうち、具体的に何をする必要があるのかが見えてきた学生は、ある時こう宣言した。「音楽プロデューサーはミュージシャンの気持ちも知っておかないといけない。先生、今月中に阿倍野の陸橋でストリートをやってみる」と。ただの学習管理を超えて、夢と行動を対応させる、夢のために確実に努力させるのだ。

「夢に日付を」といった実業家がいた。夢を逆算し目標に向かってその時々にクリアすべきハードルを自らに課すという方法はLMPと同じだ。夢を確認させ、目標を掘り起こさせる地道な取り組みが学生のモチベーションを高めることは言うまでもない。「10ヵ月後に再受験を控えている浪人生には到底できない。本当にしないといけない教育はこんなものじゃないのか」と平岡副校長。

ところで、進みたい方向性が漠然と固まっていても、それを学ぶに適した大学、学部が全く分からないという学生もいるだろう。そういう場合も学生の意向を聞いたうえで、学院が全面的に情報提供を行っている。

いま一つユニークな取り組みにアメリカ村EGGプロジェクトがある。ご存じ大阪ミナミのカルチャー発信源であるアメリカ村を舞台に、現在活躍中のショップオーナーやクリエイターらの発想やビジネスへの着眼点に触れる課外授業だ。トレンドリーダーたちの活力を目の当たりにし、学生たちは刺激を受ける。学院の理論学習と並ぶ実践学習のフィールドとして画期的だ。

総合編入学科には「国公立選抜クラス」「関関同立選抜クラス」「関西大学総合情報学部選抜クラス」の3クラスがあり、年間授業料は84〜124万円(別途入学金)。進路相談会は随時開催している。

 
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