サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

啓光学園中学校・高等学校

 
  『克己』の精神で自らの課題に打ち克つ
学園改革を始めて6年。確実に実績を上げている啓光学園中学校・高等学校。校訓として『誠実・克己・献身』を打ち出しており、特に自らの課題や心に打ち克つ『克己』を中心に、学校全体で夢の実現へ取り組んでいる。今年度より新たに2年次の年間メニューに学習合宿を採り入れ、さらに進化を続けるその改革内容は多方面からも注目を集めている。

校 長: 夏見 隆晴
住 所: 〒573-1197 大阪府枚方市禁野本町1-13-21
電 話: 072-848-0521
交 通: 京阪枚方市駅東口から徒歩13分・京阪枚方市駅北口から京阪バスで5分市民病院前バス停下車・京阪交野線宮之阪駅から徒歩7分
学生数: 中学校  74名
高等学校 554名 (2006.11.1現在)
ホームページ: http://www.keikogakuen.ed.jp/

 

1年次より夢実現のために
様々な行事を開催

コース名変更、指導内容一新と言った改革を始めて6年。国公立大学・難関私立大学への合格実績を着実に伸ばしつつある啓光学園中学校・高等学校では、現状に満足せず、より良い指導を目指して、様々な行事やイベントを実施している。

高校から外部入試により選抜された1年生は、別々の中学から入学してきた生徒ばかり。4月時点では、まだクラスメイトというより、同じ教室にいるというだけに過ぎないと1年学年主任の山田長正先生は語る。そんな生徒たちを、目標を達成させることで『集団』へと成長させるのが、入学してすぐに行われる訓練合宿である。この合宿が終わって初めて、啓光学園生としての生活が始まるのだ。

1年生は、一学期最初のホームルームで自らの10年後・20年後の将来についての作文を書く。ここで明確な将来の見取り図を書ける生徒は約半数。残りは漠然とした夢を書くが、それでも方向性は見出すことができる。そうした夢を形にすることで、今、自分に何が必要な時期なのかを考えるようになる。この作文は卒業時に生徒に返却されるが、医師になりたいと願う子は、医学部への進学が叶わなくても、歯学科や医療系の専門校へ進学するというように、大筋は外れることなく進学を決めていく生徒が多数を占めている。

そして、この夢の実現のために、初年度よりコースを問わず週6日・42時間の授業数が確保されている。また、1学期末には4泊5日のびわ湖畔での勉強合宿が実施される。この合宿では、7月中旬の進研模試対策と、自学自習の徹底強化を目標とし、朝7時から夜11時過ぎまで、食事などの生活時間を除いて学習の時間が設定されている。勉強は与えられるものではなく、自ら課題を見つけて克服していくものであると教えるこの合宿では、後のテストで平均6割の到達度を示し、模試結果も上々という結果を出した。

「もちろん、学習指導だけでなく精神的な面のフォローも欠かせません。生徒の育成は地域社会・保護者・様々な教育研究機関とともに行っていくものと考えており、特に保護者には、年間を通じて度々面談を行って、しっかりとコミュニケーションを図っています。また、夢を見出せていない生徒のためには、オープンキャンパスやサイエンスキャンプへの参加を勧めるなど、様々なことに触れる中で自らの将来を確立していけるように留意しています」と山田先生は語る。

また、将来どのような仕事に就いても必要となるのが、プレゼンテーション能力である。学園では、自らの夢をクラスで発表し、クラス代表を選出、各クラス対抗で行うプレゼンテーション大会を冬に実施。この代表になろうと、自分の言葉をまとめる力を付けていく生徒は多い。

研修旅行や勉強合宿などで
有効な体験と勉強時間を確保

進学希望先により文系・理系に分かれるのは2年次から。しかし、この学年は中だるみを起こしやすい時期なので、通常授業はもちろん、ふだん体験できないプログラムを行事に採り入れることで引き締めていると2年学年主任の笠松貴宏先生は話す。

「最も大きい行事として、2年生には研修旅行が設定されています。行き先はグアムと北海道を希望制で決めるのですが、そのどちらも観光やマリンスポーツを楽しむ機会と言うだけではありません。グアムでは観光産業文化のレクチャーや大学での講習を、北海道では農業・酪農・漁業といった地場産業体験を通じ、ふだんできないことを存分に体験して視野を広げるのです」

もちろん、勉強面も充分に伸ばせるプログラムが組まれている。今年度からの取り組みとして、例年行われていた予備校での講習は現状のまま残し、それと同時に行っていた勉強合宿を独立させた。10月半ばに行われるこの合宿には全員が参加。標準・特進コースU類はびわ湖畔において3泊4日での合宿が設定され、英語を中心に鍛えていく。また、八幡で行われる特進コースT類の合宿は、英数国を徹底的に学習することになる。

一方、大学受験が現実味を帯びてくるのも、2年の秋から。焦り始める生徒も増えてくる時期だけに、教員のフォローは欠かせない。実際の合格者のデータを見せ、地に足を着けて継続的な学習を行えば、自分の希望する大学の合格圏内に必ず入れることを示唆し、やる気を起こさせるよう、指導が続けられる。

「啓光学園では、自らの目標を立て、最後まで諦めることなく努力し、打ち克つという『克己』を校訓としています。大学受験はそれを実践する良い機会。妥協せず、諦めずといったこの経験は、後の人生を生きていく上で、必ず自分の力となるでしょう」

そう話すのは、進路指導部長の森田崇弘先生。その言葉通り、全学年で行われている行事は『克己』を伴うものが多い。しかし、それでも進路指導部には、成績が伸びない・何をすればよいか分からないといった悩みを抱える生徒が足を運ぶ。そんな生徒たちには、自信を回復させるだけでなく、実際の合格者の合格ラインを追跡調査した結果を示すことで、どの教科をどれだけ伸ばせばよいかを具体的に示し、モチベーションを上げていくよう、親身にサポートを続けている。

今後は勉強の進め方を工夫し、長時間設定された学習時間の活用や、効率良い小テストの実施で、学習効果を上げていくことが課題と語る森田先生。また、全教員がレベルの高い教科授業を共有することで、授業力のレベルアップを図ることも目標に置いている。生徒・教員が一丸となり『克己』に取り組んでいく啓光学園。今後、期待される高実績により、実力のある進学校として広く評価される日も近い。

びわ湖学習合宿実施(高校2年)
10月8日〜11日 3泊4日

去る10月8日より4日間のスケジュールで、標準・特進コースU類の全生徒を対象にびわ湖での学習合宿が実施された。

これに先駆けて9月初旬、進路ガイダンスが行われており、生徒は目標達成のために苦手教科の克服に向き合うことになった。その第一歩として行われたのが、今回の学習合宿である。

内容は英語オンリーだが、音声指導や口頭テスト・筆記テストがメニューに含まれており、受験英単語の200語制覇に取り組んだ。合宿後には一様に自信をつけた表情の生徒が笑顔で帰宅したと言う。

一方、特進コースT類の生徒は八幡での学習合宿を実施。英数国の3教科で同じく実力と自信を付け、1年後に迫った受験での目標達成を目指す。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.