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中学・高校受験:学びネット

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滝川第二中学校・高等学校

 
  豊かな感性、好奇心が学力伸長のカギ 学習の動機付けから受験対策まで段階に応じた一貫教育
1984年の開校以来、国公立大や難関私大への合格者数を着実に伸ばし、安定を見せる滝川第二高等学校。2004年に開校の中学校では豊富な体験学習の機会を効果的に設定し、発達段階に応じた総合学習プログラムを組んでいる。教科指導の徹底と、学ぶ意欲を刺激する真摯な取り組みが生徒の表情を輝かせている。

校 長: 瀧川 好庸
住 所: 〒651-2276 神戸市西区春日台6-23
電 話: 078-961-2381
交 通: 登下校時JR「明石」「西明石」駅より通学直通バスを運行・神戸市営地下鉄「西神中央」駅より21,22,28系統「西体育館」行きバス、「西体育館前」より5分
学生数: 中学校  238名
高等学校 804名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.takigawa2.ed.jp

 


自然や人との出会いから育まれる人間力

滝川第二中学校といえば開校からわずか3年目にして、体験学習や教科横断的な総合学習プログラムが盛りだくさんなことで受験生に知られる学校だ。自然に触れ、自然を活用して楽しむイベントから、人と出会い、触れあう中で進められる研修やボランティアまで、その多彩なカリキュラムが注目を集めている。

様々な体験学習がもたらす文化的、社会的観念の発達が学力伸長に好影響を与えるのは言うまでもないが、これら行事を実施するタイミングが絶妙で、一般教科学習にも新鮮な気持ちで臨むことができ、集中力を高めるメリットがありそうだ。通常、毎水曜日は教科学習を行わず、体験学習や調べ学習に充当する"Special Wednesday"(SW)の取り組みはすっかり同校の名物カリキュラムとなった。SWのワイド版ともいえる7月のイベントを取材した。

“滝二中”で初めての期末試験を終えた1年生たちを、恒例のそうめん流し大会が待ち受ける。校内の敷地から切り出された竹を使って作られた仕掛けに、そうめんが流されると、同じく竹を削って作られた箸でワイワイ言いながらすくい取る生徒たち。昨日までの期末試験の緊張からも開放され、どの顔にも笑みがこぼれる。身近にある自然を活かし、工夫して食を楽しむことを学ぶのである。

その翌日に実施されたのは2年生を対象としたボウリング研修。「まったく初めて」という生徒も地元のボウリング愛好家の手ほどきを受けての挑戦となった。立ち位置をアドバイスされたり、「腕をまっすぐに伸ばして」と声をかけられながら、見事にスペアを取ってまんざらでもない様子の生徒。コーチ役の一人、田渕艶子さんは「小学生に教えたこともありますが、中学生になると上手くなりたいと欲を出してくるので、教え甲斐があります」と。この日、コーチ役を買って出た愛好家らは普段、生徒と触れ合うチャンスの少ない地域の年配者たち。最初は少し緊張しながらも、次第に打ち解け楽しいひと時となった。
同じ日、3年生はホテルマナーの講習会に参加。今秋、カナダで実施される海外研修の事前学習で、神戸西神オリエンタルホテル総支配人の桂圭次さんからホテルのパブリックスペースでの心得などを学んだ。「マナーとは本来、どこにいても必要とされる相手に対する心配り。今日の講習をきっかけに年配者や女性に対する気配りを早速、始めてください」との話に熱心にメモを取る生徒の姿も見られた。また、「海外のホテルではベルマンに対してや、滞在客同士でも挨拶を交わすのが一般的。たとえ単語のやり取りであっても会話を交わそうとする気持ちがマナーの基本なのです」とも。現在、3年生は事前学習としての英会話に磨きをかけており、参加生徒の一人からは「日常会話くらいは大丈夫です」と、頼もしい返事が返ってきた。

SWではほかに広大な校地を利用した農園芸体験や、スポーツ大会、地域の清掃ボランティアなどがあり、宿泊を伴うものではスキー合宿や臨海研修、海外研修も盛り込まれている。中高一貫の効率的カリキュラムによって生み出される時間数を、教科学習は無論、情操教育にも充てることで豊かな感性を育み、自主性や判断力を身につけていくのが同校のコンセプトだ。

探究プログラムで社会に出会い、進路を意識

総合学習としての取り組みでは中学2年生の「進路探究プログラム」、中学3年生の「企業探究プログラム」も見逃せない。

「進路探究」は日経新聞のコラム「私の履歴書」を読み、先人の生き方を学ぶとともに、その人物の生きた軌跡をパソコンにより「人物ドキュメンタリー作品」として編集、制作を行っていく。人の生き様にじっくりと触れることで、自身の進路について考え始めることを促すプログラムだ。

「企業探究」は企業のインターンシップを教室で体験学習するためのプログラムで、受け入れ先企業の仕事内容や社会的役割を学んだ後、企業が提示するミッションに取り組むというもの。情報収集から資料の整理、企画書の作成、さらに効果的なプレゼンテーション法までを学ぶ課程で、論理的思考や説得力を身につけていく。
一見、受験に無関係と捉えられがちな総合学習も、高校での進路決定をスムーズにし、大学受験への早いスタートが切れるメリットを生みだす。また、じっくり探究した上で決められた進路であれば、受験はそのプロセスに過ぎず、大学進学後も目標を失うことなく学び続けるモチベーションを与えるだろう。

加えて、魅力的な取り組みの一つに早朝と放課後に各50分ずつ開講される中学講座がある。自由参加制で「アタック漢検・横山道場」「なるほど現代社会・得田の新聞講座」「コテコテ古典読解」などユニークな20講座がズラリと並び、生徒の学習意欲に応えている。

 

質の高い授業と徹底補習体制で国公立へ47名

2006年春の大学入試では京都大、大阪大をはじめ39名が国公立大学への現役合格を勝ち取った。過年度卒業生も含めると国公立大学への合格者は47名。関関同立へは68名(うち現役生は58名)が合格した。ここ数年国公立大への合格者を40名以上出し、実績は安定しているが、2006年度に新設された「スーパー特進Lコース」では従来以上にハイレベルな授業が行われ、放課後の補習体制も万全で、今後ますます実績の伸びに期待がかかる。各コースの特徴は次の通り。

スーパー特進Lコース
週4日の7時間授業で重点5教科の授業時間数を増やし、放課後は100分ハイレベル補習を実施。医歯薬系大学、文系、理系の超難関国公立大学への現役合格を目指すコース。大学の研究者による「学術講演会」の開催や志望する大学への見学会などは生徒の学習意欲を刺激している。

特進Lコース
週4日の7時間授業に加え、主要3教科の早朝テスト、放課後の補習を実施。国公立大、難関私大の現役合格を目指すコース。
Lコース 学習とクラブ活動を両立しながら、国公立、難関私大の現役合格を目指すコース。英語検定、漢字検定の資格取得にも積極的に臨み、得意意識を育てながら入試に生かしていく。

Cコース
指定7クラブ(野球、サッカー、卓球、剣道、陸上競技、ゴルフ、吹奏楽)において高い技術を持った生徒がクラブ活動で全国制覇を目標としながら大学進学やプロを目指すコース。

スーパー特進Lコース、特進Lコース、Lコースは共通して早朝と放課後補習が行われ、長期休暇中は4泊5日の学習合宿も実施される。また、神戸研究学園都市大学交流センター(UNITY)との連携で兵庫県立大、神戸市外大、神戸市看護大、流通科学大、神戸芸術工科大などの講座を受講する高大連携事業も行っている。生徒の一人ひとりの目標に沿えるよう常にカリキュラムに改善が加えられている。

 
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