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中学・高校受験:学びネット

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阪南大学高等学校、中等部

 
  現役合格を目指す重点指導で関関同立へ昨年比1.9倍の伸び
1週当たり40時間の授業と長期休暇の大幅な短縮で大学合格実績を着実に上げてきた阪南大学高等学校。2006年入試では関関同立への現役合格者数を94人とし、昨年比1.9倍の伸びを見せた。大阪外大など国公立大学へも4名が現役合格、このほか国内外の大学を含め、延べ673名の合格者のうち現役は635名。現役合格にこだわる日々の指導について聞いた。

校 長: 池田 憲昭
住 所: 〒580-0022 大阪府松原市河合2-10-65
電 話: 近鉄南大阪線「高見ノ里」駅下車7分・堺、堺市、堺東各駅より南海バス「高見ノ里」停留所下車
交 通:  
学生数: 中学校  97名
高等学校 1210名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.hdk.ed.jp/

 

“伸び”の要因

2006年3月、阪南大学高等学校を483名の生徒が巣立っていった。うち389名が大学へ進学、専門学校や留学を卒業後の進路とした生徒は50名だった。就職し社会人への一歩を踏み出した生徒は10名で、無論、大学受験に再挑戦する生徒も34名いるが、圧倒的に現役合格の数字を伸ばしつつある学校だ。

合格大学別に見ると国公立への合格者数は5名で、うち4名が現役という実績は昨年と変わらないが、関関同立への合格者数を98名(前年比131%)と伸ばし、うち現役が94名(前年比188%)。産近甲龍へは135名の合格者のうち127名が現役という数字を出している。

大きく伸びた要因としては、何といっても週当たりの授業時間数が数英コース、国英コースで40時間と充実しており、国公立大志望の生徒には2年次よりさらに2時間の講習がプラスされることだろう。講習の中身は、国公立大合格への最終的なカギといわれる古文、漢文演習である。

さらに注目すべきは長期休暇を大幅短縮して実施される夏期講習だ。どの程度の短縮かといえば、公立校なら約40日間ある夏期休暇が2週間になる。冬期休暇は2週間を10日に、春期も2週間が1週間程度となっており、1コマ90分の講義を、日曜日以外毎日3コマ受けることになる。

学年ごとのカリキュラムにはこの休暇中の講習が正規の授業同様に組み込まれているため、数英コースと国英コースは高校1年次より受講が必修とされる。3年生の夏以降は演習中心になるが、問題集や参考書は学校が精選したものを使い、演習方法にも工夫を凝らす。たとえば、同校の教頭で自らも数学を担当する益田晴夫教頭は「問題集は初めから全ての問題を解いていくのではなく、一つおきとか二つおきに最後まで解き、また最初に戻ってとばした問題を解いていくことで反復練習を繰り返すことができると指導しています。」と、より効果的な演習法を説明する。

このことからも、生徒の学習方法に細かく目を配り、気づいた点をその都度、改善させていく教員の姿勢を感じることができる。こうした指導者側の意識の積み重ねや、生徒の改善意欲が実績に結実していくようだ。

数英コースを共学化

同校は生徒の適性、目的に応じて4つのコース制を採用しているが、そのうち、理系科目を徹底強化する「数英コース」を2007年度より男女共学化する。各コースの特徴は次の通り。

■数英コース(共学)
国公立大学や難関理系大学の現役合格を目指すコース。数学と英語は週当たり9〜10時間の授業を確保している。国公立大学の志望者には2年次より週2時間の講習をプラスする。数学、理科、英語は原則3年間、同じ教員が担当することで、目標に向けて計画的指導を行う。長期休暇中の講習は必修。2006年度の主な進学先は大阪府立大、兵庫県立大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、大阪歯科大など。

■国英コース(共学)
関関同立など文系難関私大への現役合格を目指すコース。英語を中心とした週当たり40時間授業を確保し、1年次から英語、国語、地歴を重点的かつ効率的に学習していく。長期休暇中の講習は必修で、3年間で1500時間に及ぶ。2006年度の主な進学先は神戸市外大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、近畿大、龍谷大、関西外大、京都外大など。

■国際コース(共学)
幅広い国際感覚を養いながら外国語系大学や文系大学への進学を目指すコース。英語のほか、イタリア語、中国語、フランス語、韓国・朝鮮語と語学科目も充実。2年進級時の春には、全員を対象にニュージーランドへの語学研修を実施し、オーラルコミュニケーション能力に磨きをかける。2006年度の主な進学先は大阪外大、関西大、関西学院大、立命館大、関西外大、大阪芸大など。

■総合コース(男子)
学習とクラブ活動を両立しながら進学、就職など目標に応じた進路を選択できるコース。週当たり32時間とカリキュラムに余裕を持たせ放課後はクラブ活動に専念できる。一定の基準を満たせば、2年次より数英コース、国英コースへ編入することができる。2006年度の主な進学先は関西大、関西学院大、立命館大、近畿大、明治学院大など。就職先は大阪府警、自衛官。

なお、希望者は全員、併設の阪南大学へ特別推薦システム*により進学できる制度が設けられている。(*阪南大学への進学時入学金が免除されるシステム)

■高等学校オープンキャンパス、入試説明会のお知らせ
11月18日(土)
いずれも13時〜オープンキャンパス 14:30〜入試説明会

創造性育む体験授業と十分な基礎学力の養成
――中等部

阪南大学高等学校中等部開校から5年目を迎えた今年4月、お洒落なブレザーに身を包んだ新1年生37名が入学した。入学式の翌々日には生徒同士が互いに早く打ち解けられるようにとの配慮から「新入生オリエンテーション合宿」を1泊2日の日程で実施。生徒達は滋賀県近江八幡市の合宿所で学校生活全般に関する説明を受けた後、ゲームや琵琶湖博物館を見学するなどしてリラックスムードで中等部のスタートを切った。

中高一貫校のメリットは高校受験に費やすエネルギーを、幅広い学習に振り分け、ゆとりを持って大学受験の準備を整えられる点にある。また、宿泊を伴う行事や体験学習に十分な時間を充てることができるのも見逃せないメリットである。同中等部でも年間を通して蓼科高原への林間学校や志賀高原へのスキー実習、そして沖縄への修学旅行といった自然体験型学習を実施している。これらの行事で味わう様々な感動は新たな学習意欲に結びついていく。特に沖縄への修学旅行では、見て、聞いて、調べた内容を11月の学習発表会で発表する。舞台表現やレポートにまとめることで、表現力およびプレゼンテーション力を身につけている。

学習面では密度の濃い授業を週当たり34時間行っているが、夏期、春期休暇中には集中講習を実施し、中学3年次に高校の学習内容に無理なく移行する。毎日の終わりには20分程度の小テストを行い、学習到達度の確認を欠かさない。その日の授業が完全に理解できるまで放課後も教員が付き添い指導する体制もとられている。

同校では高等学校、中等部ともに「卒業生子弟等優遇制度」を導入。卒業した同窓会員の子ども、弟妹、現在在学中の兄弟姉妹を対象(前身の大鉄高等学校を含む)として、入学金を免除する制度がある。

 
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