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中学・高校受験:学びネット

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開明中学校・高等学校

 
  和トップレベルの進学校が挑む新設「スーパー理数コース」
大阪府内トップレベルの進学校として定評のある開明中学・高等学校。今春も卒業生219名の57.5%、126名におよぶ国公立大の現役合格者を出した。最難関国立大・医歯薬大への合格者をさらに増やす狙いで、2006年4月から中学校に「スーパー理数コース」を開設。進学指導の強化を図ることにより、全学の学力向上においても大きな効果をもたらしている。男女共学化からさらに次のステップへ。その新しい取り組みについて今年4月に就任した森脇靖教頭に伺った。。

校 長: 森田文明
住 所: 〒536-0006 大阪市城東区野江1-9-9
電 話: 06-6932-4461
交 通: JR・京阪「京橋」駅、京阪本線「野江」駅、地下鉄谷町線「野江内代」駅、地下鉄長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目」駅より、それぞれ徒歩10分
学生数: 中学校  670名
高等学校 856名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.kaimei.ed.jp

 

最難関国立大の合格増へ「スーパー理数コース」始動

大阪城の北東、交通至便な市街地にある開明中学校・高等学校は、国公立大学への現役合格率の高さで定評のある府内屈指の進学校として、実績を着実に伸ばし続けている。2006年春の入試においても国公立大学へ126名、そのうち旧7帝国大学に24名、国公立・私立医歯薬系大学へは47名の合格者を出した。

「現役合格率の高さは、学力上位者だけでなく下位の生徒にもきめ細かに指導する姿勢の現れだと思っています。教員はとにかく面倒見がよく、全生徒のレベルアップに注力しています」

と語るのは、今年4月に教頭に就任した森脇靖氏。同校で25年間教鞭をとってきた、開明きってのベテラン指導者である。

中・高6年一貫教育を行う開明は、中学校に「理数Aコース」「理数Bコース」の2コース・5クラスを設けている。2006年4月からさらに、東大、京大、阪大、国公立医歯薬系大への現役進学を目的とする「スーパー理数コース」がスタートした。1クラス男女40名の募集で、現在42名が学んでいる。

「入学当初に学力調査を実施し、昨年の最上位クラスが2クラスできるレベルとの結果がでました。2年後にはスーパー理数コースを2クラスに増設する計画です。ノートのとり方、理解の早さをみても、質の高い生徒が多いと実感します。」
最難関国立大に照準を絞った進学コース新設が、新入生の学力の底上げにもつながっていると森脇教頭は指摘する。

「スーパー理数コース」の特長は、高校1年までクラス替えせず、4年間一貫して高度な指導が徹底されることだ。論文、英語のヒアリング、地理・歴史2科目対策など、入試形態に応じてより実践的な学習指導が展開される。

従来の「理数Aコース」は、京大、阪大、神大や国公立医歯薬系大を目標とし、3年次にはA・Bコースから1クラスをスーパー理数コースと同等レベルに編成。「理数Bコース」は、国公立大、難関私立大、私立医歯薬系大への現役進学をめざし、基礎学力の充実を図りながらハイレベルな授業が行われる。A・Bの2コースは中学3年進級時に到達度別のクラス替えを行う。高校ではさらに「6年編入コース」2クラスが加わり、2年次にスーパー理数コースへの編入が可能。全コースとも高校2年次に進路にあわせて文系・理系に分け、クラスを再編成する。

「近年は医学部希望者が多く、偏差値も上昇中です。本校でも来年度は、東大、京大、国公立大医学科へ20名前後、あわせて超難関国公立大に二桁台後半の合格者を目標にしたいと考えています。下位クラスの生徒をしっかりとフォローする意味で、国公立大の現役合格率も70%に伸ばしたい。この数値を実現しているのは府内93高校中3校ほど。本校にとっても高すぎる目標ではありません」
と森脇教頭は自信のほどを語る。

学習意欲を高める特別授業と学校行事

2001年から中学校は共学化に踏み切り、高校も2004年から男女共学校として新たな歩みを始めた。

「中学時は女子の発達段階が早く、進学や職業への意識も明確です。男子は良い刺激を受けて将来の目標をみつめるきっかけを掴み、志望校レベルを引き揚げる要因にもなっています」

来年の3月には共学1期生が卒業を迎える。「共学6年間の新しい成果がどのように現れるか楽しみ」とも。

進路保障・学力保障に注力する同校は、その支柱の一つとして位置づけているのが休暇中の「特別授業」だ。通常の授業は月曜から土曜まで週37単位制をとり、夏・冬・春期休暇にそれぞれ約2週間の特別授業が行われる。「主要教科の学習にたっぷり時間をとりながらも、中学3年には高校1年の先取り学習が、高校3年からは演習に専念することが可能になるのです」

もう一つ、開明の伝統というべき教育特色として、総合学習、生徒のモチベーション向上、豊かな人間性の育成といった観点から多彩に実施する学校行事がある。例えば、和歌山県加太湾で実施される2年生の理科実習。例年11月に奈良や京都などの史蹟を巡る歴史探訪。これら学外フィールドワークでは事前学習を行い、体験後のレポート提出も課せられる。このほか古典芸能鑑賞会や音楽鑑賞といった文化・教養行事、スキー合宿やマラソン大会など体育行事も次つぎと体験。

そして中学校行事の集大成として3年生の春休み前に実施されるのが、開明名物行事「しまなみ海道夜間歩行」だ。午後、広島側からスタートし、夜通しかけ橋を渡り島から島へと、全行程43キロメートルを歩いて愛媛県今治市のゴールを目指す。
「今春は大阪でも雪が積もるほどの厳寒でしたが、生徒は本当によく歩きました。PTAのサポートもあり、心身ともに温まる豚汁やおにぎりの差し入れ。互いに励ましあって達成した夜明けのゴール。生徒一人ひとりが、多くの人の支えで生きていることを実感し、困難を乗り越えてゆく自信を身につけます」

開明をめざす受験生へ07年度入試サポート体制

共学化をスタートした2001年度入試から、開明中学には毎年1000名を超える受験生が挑戦する。そんな受験生に向けて、同校では4教科の試験問題の出題傾向と解説、さらに学習アドバイスをまとめた冊子を作成している。用意した約2万部はたちまち品切れ状態になるほどの人気ぶりだ。

2007年度中学入試では、専願受験生には合格最低点に15点の差を設けて、優遇している。入試は1次前期、1次後期、2次、と3回行われる。2次試験出願者で受験しなかった受験生には受験料が返還され、併願合格者が入学を辞退する場合は所定の期日までに返還手続きを済ますと、納入金の全額または一部が返還される。

スーパー理数コースの新設により、06年度入試から、受験者は第一志望のコースを「スーパー理数コース」「理数コース」のどちらかを選択することになった。合否は、「スーパー理数」「数理A」「数理B」の3コースで得点数にしたがって判定する。
ここ数年の意欲的な学校改革により、進学校としてさらなるグレードアップをめざす開明中学校・高等学校。新しい「スーパー理数コース」が稼動し、2年後には2クラスに増設する構想も進行中だ。今後の取り組みとその成果に、寄せられる期待は大きい。

 
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