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中学・高校受験:学びネット

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近畿大学附属和歌山高等学校・中学校

 
  国公立大学へ現役合格230名
切磋琢磨の教育環境
国公立大学の現役実受験者322名に対し230名が合格(過年度生と合わせて259名)という実績は、今年も県下ナンバーワン。超難関の東大、京大、阪大、神戸大への合格者だけで37名を数える。目立つことをやるのではなく教育課程の着実な達成、工夫を凝らした授業、生徒の意欲が自然に湧きたつ雰囲気が同校にはある。この雰囲気の醸成こそが高い合格率を支える源といえそうだ。

校 長: 立石 秀夫
住 所: 〒640-8471 和歌山市善明寺516
電 話: 073-452-1161
交 通: JR阪和線「和歌山」駅からバス18分、1番のりばから本校前バス停へ。南海本線「和歌山市」駅からバス15分。2・3番のりばから本校前バス停へ
学生数: 中学校 507名
高等学校 1223名 (2006.7.1現在)
ホームページ: http://www.hwaka.kindai.ac.jp

 

生徒間、教員間に
互いに高め合う雰囲気

 校舎内に入って生徒の姿に目を引かれた。職員室近くの幅広い廊下にずらりと机が並び、生徒たちが黙々と学習している。ちょうどその日あった定期考査が終わった時間帯で、帰宅した生徒や教室、図書室で自習する生徒もいるというが、質問しやすいよう、職員室寄りの廊下で自習しているのだ。教員が付き添い説明する姿もみられ、人が行きかう廊下ではあるが、そこには凛とした学習空間としての空気が感じられる。特に試験中だからというのではなく、それが日常の光景であると聞き、生徒の目標達成に対する真剣さが伝わってきた。

 インタビューに応じていただいたのは今年4月、校長に就任した立石秀夫先生。「最高の教育を実践するために、毎日の着実な積み重ねを重視しています。実践効果を上げるために生徒と教員の人間的なふれあいを深め、信頼構築に努めています」と語る。立石校長は公立高校や県教委での勤務経験をもち、幅広く教員を見つめてきたという点では人後に落ちない。その立石校長から見ても同校の教員は緊張感と活気のある授業を続けるためのモチベーションが非常に高いという。良きライバル意識をもつことで教員が互いに高めあい、生徒の進路志望をかなえる使命感を持っていると立石校長は見ている。

 切磋琢磨する気風は生徒間にも浸透しており、「知育」としての学習指導面だけでなく、部活動、体育祭や文化祭などを通じ「徳育」、「体育」のバランスの取れた教育が展開されている。部活で活躍しながら国公立大への進学を目指す生徒も少なくないが、その両立の困難さを十分自覚し入部するので、かえって学習面でも集中力、切り替えの早さが養われるという。手本となる先輩の存在も励みとなって多くの生徒が“文武両道”の学校生活を送っている。教員も部活と両立できるよう生徒個人に応じた指導が行われている。

学問の広がりを知り
学習意欲高める

2006年の大学入試における同校の国公立大学への合格者数は現役生のみで230名。過年度卒業生を含めると259名にのぼった。難関私立大学では早稲田、慶応をはじめとして、関西圏では関関同立へ圧倒的な強さを見せている(別表参照)。
国公立大学の現役実受験者に対する合格者の割合が71.4%に達しているが、立石校長は「まだ不十分」と納得していない。「逆に言えば3割の生徒の第一志望をかなえられなかったということですから」と、あくまで生徒一人ひとりの立場に立った視点がそこにはある。数字を限りなく100%に近づけることが生徒や保護者の付託に応える責任という考えだ。

 志望進路については早期に決めている生徒もいれば、高校時に見出すケースもある。同校では高校1年生を対象とした「知の講座」を開講し、高校で学ぶ内容の先に広がる興味深い学問の世界を紹介している。各教員が専門性を生かし、昨年度は「三国志の世界−諸葛孔明の生涯−」「極低温の世界」「大宇宙誌」「建築の魅力」「沖縄から世界を見る」など全16講座が開かれ、生徒は自分で選択した一講座を聴講した。
立石校長も「大宇宙誌」を担当し「非常に積極的で、子どもたちは知ることに飢えていると実感した」という。こうした取り組みが生徒の探究心を刺激し、新たな学習意欲につながっていくことは言うまでもない。学問に対する生徒の興味、関心のベクトルは計り知れず、未知の学問に触れる機会は生徒の進路決定の幅を拡げる。

 また、進路を決定する上で、重要視されるのが関連情報の効率的な取得だが、同校では生徒自らマルチメディア教室を活用し進路調査を行える環境を整えている。近くセンター試験の全問題をパソコンに入力し、家庭でも演習が行えるよう準備を進めている。だが、あくまで人から人への教授が基本。教員による進路に応じた補習態勢に万全を期している。

チャレンジ精神を支える
安心できる教育環境

 多感な年頃の生徒が勉学や部活に打ち込む時、つまずき、悩みを抱えることはむしろ自然であり、悩むことや失敗を恐れていては充実した学校生活は送れない。多くは担任が相談に乗ることで解決するが、同校には臨床心理士によるカウンセラーが常駐し、生徒や保護者からの相談に応じている。これまで「友だちができにくい」などといった相談が寄せられたが、臨床心理士は同校出身で生徒の気持ちを理解しやすく、生徒はもちろん、保護者の安心にもつながっている。また、従来のガードマンによる警備に加え、侵入者通報システムを導入し、安心・安全の教育環境の整備に力を注いでいる。

 同校は和歌山市内を見下ろす高台に立地しており、緑豊かなキャンパスは抜群の教育環境だ。JR和歌山駅や南海和歌山市駅から運行しているバスは校門の前が停留所で、自習や部活を終えた生徒はバスの時間を見計らって下校できるので時間的ロスも少ない。大阪からの通学も十分可能である。
恵まれた環境を一見するなら8月3日のオープンキャンパスは見逃せない。午前中は中学校、午後からは高等学校のミニ模試が受けられ、教員による解説や問題傾向を聞くことができる。国公立大への進学を目標にするならチャレンジしてみる価値は十分だ。

 
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