おしゃれで快適 新キャンパス
2002年4月に移転した新キャンパスは、広い敷地内に最新設備が整い、木々の緑とゆ
とりの空間がおしゃれな雰囲気を演出、生徒に非常に好評だ。
「生徒が作った新聞に『この学校で一番好きな場所は?』というアンケートの結果が掲載されたのですが、1位はメディアセンター(図書室)、2位はトイレ、3位は教室、4位は体育館、5位は食堂でした。教室が出てくるとは思わず、学校としてはうれしかったです」と高井秀樹副校長は微笑む。メディアセンターは大きな窓があり、中庭の緑が見え、静かにゆったり読書ができる。パソコンも設置され、生徒はインターネットなど自由に使える。一番人気の通り、休み時間や放課後は生徒でいっぱいだ。
メディアセンターだけでなく、コンピュータルームには授業でひとり1台使える数の最新のパソコンが設置されている。おしゃれな食堂、ホテル並みの美しいトイレ、劇場のような豪華な設備の視聴覚ホール、高さ14メートル、2階には1周約150メートルのランニングコースがある国際級の体育館(アリーナ)。第3位の教室は、暖色の床に大きなロッカーがあり、風通しも良く、学校生活が楽しくなるような雰囲気だ。
2期生を迎えた中等部
6年一貫教育を行うため、2002年に開校した中等部。2期生を迎えた今年は、昨年度
よりも3科目合計で20点高い点数を合格点とし、2クラスを迎えた。
「入学後すぐに1泊2日の新入生合宿を行います。たった1泊なのですが、生徒たちはすっかり仲良くなり、スムーズに学校生活に入れるんですよ。林間学校やスキー教室もあり、生徒たちは楽しみにしています」と入試広報部の大西時政先生は話す。
中高6年一貫指導で、国公立大学・有名私立大学合格を目指し、特に英語・数学・国語を重視し、きめ細かな指導を行う。国語は毎日授業前の10分間、「朝読書」を実施。心が落ち着くとともに読書の習慣がつき、1年間で100冊読破する生徒も出てきた。
英語と数学は終礼前に週4日小テストを実施し、クリアできなければ、わかるまで個別指導を行っている。
長期休暇には講習があり、夏休みには2週間、午前中のみ実施。特に補習などは行わず、通常の授業を行う。
また体験学習を多く採り入れ、生徒が自主的に活動する場を作っている。11月には学習発表会が行われ、展示や音楽発表のほか4つのグループに分かれ、理科実験や朗読劇などを行った。
「朗読劇ではただ朗読するだけではつまらない、と生徒たちが絵を描き、パソコンに取り込み、スライドにして、朗読しながらそれを上映するという力作でした。思わぬアイデアを出し、形にする力があるんだなあと驚きましたね」。
クラブ活動は週3日だが、文化部・運動部とも積極的に取り組み、加入率は72%。
「中等部はとにかく元気で素直。そして1年間で心身ともにものすごく成長します。勉強にも積極的なので、生徒の興味を引くような授業をやろうと、教師たちは懸命に努力しています」と大西先生は語る。 |
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4クラスを増設するほどの人気、高等学校
今年度は、定員の1.5倍の入学希望者がおり、8クラスのところ12クラスにした。そ
の人気の要因について高井副校長は「大学合格実績が伸びていること、新キャンパスが魅力的なこと、野球やサッカーなどクラブ活動が活発であることなどが考えられます。しかし、卒業生や在校生が出身中学のクラブへOBとして行った時などに、うちの高校のことを楽しい良い学校だと言ってるらしく、それが一番の要因かもしれませんね」と顔をほころばす。
同校では進路や適性に合わせて、「国際」、「国英」、「数英」、「総合」の4コースを設けている。「国際」は4年前に、「国英」は今年度より男女共学にした。
「女子は積極的ですね。昨年の体育祭で女子は創作ダンスをやると決め、練習や衣装作りにがんばっていました。最初は有志だけでしたが、徐々に増え、最後には1〜3年生まで女子全員が参加し、すばらしかったですよ」。
4年目を迎えた「国際」コースは、外国語系・文系大学を目指し、少人数制の授業で、
ネイティヴの教師が担当している。1年次の終わりには16日間の海外研修としてニュー
ジーランドへ行き、1人1家庭にホームステイし、現地の学校へ通う。
「国英」、「数英」コースは国公立大学、難関私立大学への進学を目指し、3年間で1,500時間を超える補習を行う。その成果は目覚しく、年々合格実績は上がっている。また、阪南大学へは学校長の推薦があれば、全員が進学できる。
なお、クラブ活動が活発なことも同校の特徴のひとつ。体育会系だけでなく文化系クラブも活気がある。
都心にあって、広く美しいキャンパスの中、勉強もクラブ活動も楽しめる阪南大学高等学校。願書を求め、長い行列ができる理由も納得できる。
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